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#301/400 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/ 5/16(Wed.) 22:39 ( 48)
デフレ? 一久
★内容
【本当に、デフレか?】
デフレ・スパイラルがどうのと、やかましいが、本当に日本はデフレなのだ
ろうか?
例えば、自動販売機のジュース類の値段は、ほとんど120円のままではな
いか。これが、100円や80円、70円に戻るようなら、デフレであると
いってもいいとおもうが...
確かに、一部の自動販売機で、一本80円で売っているものがある。しかし
それはごく一部の話である。また、この安売の自動販売機というものは、こ
れまでの飲料メーカー主導の販売機ではなく、販売者主導の新しい販売形態
のものである。
これと同様に、今、デフレだ、価格破壊だ、と言われているものは、一見は
同じように見えても、実際には違う意味を持った新しいものであるといえる。
全く同じ商品であっても、売り方やスタイル、あるいは期間の設定等によっ
て、従来のままではないはずだ。
例えば、マクドナルドの平日半額バーガー。
ハンバーガーの肉質を落としてあるのだ、などと言うつもりはない。営業努
力によって、半額が実現した、というのが本当のところだろう。
しかし、それに加えて、「平日半額」という新たな期間の設定のしかたにも、
大きな意味がる。この設定によって、これまでかえりみられることの無かっ
たレギュラー・ハンバーガーは、新たな商品として生まれ変わったのだ。
【初めてのデフレ?】
日本史上初めてのデフレ、とかいう言葉も、まやかしのように思える。
日本における電化製品や自動車の値段は、ほとんど変化することが無かった。
給与の増額に従ってインフレになったのは、その他の生活物資であって、こ
の種の工業製品や工業化した農作物・食料・衣料品などは、価格維持、もし
くは、値下がりし続けた。
所得の倍増を考慮すれば、これらの製品は相対的にすべて価格崩壊的に安く
なったのだと言える。これはデフレではないのだろうか。
所得はインフレなのに、工業製品はデフレ。これが高度経済成長の真の姿で
ある。ゆえに、日本のすべての家庭に電化製品があふれ、相当な貧乏人でも
車が持てるという、「不思議の国」が誕生したのである。
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