〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

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#459/500 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (********)  01/ 8/19(Sun.)   8:17  ( 47)
競争、市場原理     KN
★内容

 最近、競争、市場原理による問題点が出てきている。モン
ゴルでの遊牧ができなくなっているとか、インドネシアでは、
田圃がエビの養殖でつぶされ、かって米の自給ができたが今
はできなくなったとか。

 遊牧ができなくなるというのは、さらに高価な値が付く山
羊を飼うようになって、草が枯渇し始めたから。山羊は、草
を根の近くまで食べるので、羊が食べる草が無くなるという。
遊牧の民が、遊牧の民で無くなって定住を始めると、狩猟生
活から稲作を始めたような大変化になる。

 エビの養殖も、米の5倍の収入になるからということだが、
世界的な米の不作で10倍の値段になったからと言って、も
はや昔の田圃に戻すことはできない。食糧自給を捨ててまで、
目先の利益を優先していくと、これもまた取り返しがつかな
くなるのではあるまいか。

 かつての日本でも、養鶏がさかんに行われた時期がある。
最初は、米の収入より多く、競って多く飼った。しばらくし
て、彼らは借金を始め、ついに、田畑を手放した。先見性の
ない市場原理、競争の行き着く果てである。


 何も、これは過去のことではなく、現在の半導体不況も似
たようなものだ。同じ規格のものを大量に作る業種に発生す
る。今は、次期のOSの出現待ちだろうか。養鶏農家も、お
盆、正月になると値段が上がるのでそれを待っていた。歴史
に学ぶことなく、同じ事を繰り返すものだ。


 今も残っている養鶏農家は、規模の拡大をせず、飼料は自
ら調達。平飼いしているような感じか、極端な大量生産であ
ろう。地鶏とか、ヨード卵などといって、付加価値を付け、
自分で値段を付けられれば、残る。市場に依存しない道であ
る。市場に依存すると、その波にもまれ海の藻屑と消えてし
まうこともある。


 法隆寺などの古代建築は、人の入ってない原始の森から檜
を切り出す。人の手が入った森の木は使えないのだそうだ。
完全に市場原理に依存し、何万年もへた森林なら、最適化さ
れており、問題はない。にわかな市場原理で作られた森林な
ど役には立たない。中短期には、太古の森に近付ける、若干
の手入れが必要であろう。




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