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#648/700 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/11/20(Tue.) 20:36 ( 65)
よくわからないこと 一久
★内容
【どうもよくわからない】
中国製の安いものに国産品が押されている状況がである。
日本企業が中国に生産拠点を移そうとすることがである。
人件費が安いからだという。
しかし、人件費の価格に占める割合は、そんなに大きなものだろうか?
もちろん、産業種別や個々の商品によって差があるだろうけれど。
国産品が市場から追われているのも、企業が海外に工場を作るのも、もっと他に理由が
あるように思えてならない。
【信なくば立たず】
まず、国産品が売れない理由として考えられることは、信用の不足である。
いや、不足ではなく、皆無というべきか。
製品に信用がない。信用を得ようともしない。ただ旧来の慣習に従って製品を作ってい
る。そういう日本企業があまりにも多すぎる。
製品に信用がなくなれば、消費者は価格に信用を求めるしかなくなるだろう。
二極分化と言われる今の状態がまさにそうだ。
ブランドという名の「高価な信用」にすがるか、激安価格破壊という名の「低価格の信用」
に満足するか、どちらかになる。
最低限の価格に最低限度の信用を求めるか、最大限の価格に夢幻の声望を求めるかの違い
にすぎない。
この両者はその根本において同じなのである。
つまりは、製品に対する徹底した不信感こそが消費者の心底にあるのだ。
【活動しやすいかどうか】
中国に工場を作れば、なるほど人件費を節約できる。
だが、そのために必要な手続きは、そうとうに煩雑であるはずだ。
日本国内に工場を作ったほうが、よほど迅速な立ち上げと操業ができそうに思える。
ところが多くの企業が中国に生産拠点を移そうとしている。
してみると、中国がいいから、というよりは、日本で操業することに問題が多すぎること
こそが真の原因ではないのだろうか。
日本国内に工場を作ろうとすれば、本当にすばやく作ることができるのだろうか?
あるいは、すでにある生産ラインを変更するとき、迅速に対応できるのであろうか?
どうもそうではなさそうだ。
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