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#656/700 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/11/26(Mon.) 22:52 ( 74)
デカルト2 一久
★内容
【絶対者は存在しないことの証明】
こんどは、デカルト風に「絶対者は存在しない」ことを証明してみせよう。
【前提条件】
1、 絶対者は完全である。
2、 絶対者が人間を作った。
3、 人間は不完全である。
【証明】
証明 @
絶対者が完全であるならば、人間を完全な者として作り得たはずである。
ところが人間は不完全である。
ということは、絶対者は人間を創造するにあたって、過失を犯したことになる。
過失を犯すような者を、完全とはいえない。
よって、この者は絶対者ではない。
証明 A
絶対者は過失を犯すことはありえないのであるから、人間は故意に不完全である
ように作られたことになる。
しかし、
「故意に不完全に作る」という行為を為す者を、正しい精神の持ち主と言えるで
あろうか?
絶対者は、故意に人間を不完全に作り、そのありさまを楽しんでいるのだ。
そのような行為をする者は、明らかに精神を病んでいる。
不完全、極まりない存在である。
また、そもそも「不完全に作ることができる」ということは、作者自身が不完全
であるからこそ可能なのである。
すべてにおいて完全な者には、不完全とはどういうことかが判らないはずである。
故に、完全なる絶対者には、故意に不完全な者を作る事はできない。
よって、人間を作った者は、絶対者ではない。
結論
@・Aより、
完全なる者は、故意にせよ過失にせよ、不完全なる者を作ることはできない。
不完全なものを作った時点で、その者もまた不完全な存在に堕してしまう。
ゆえに、
(人間を作った)絶対者は、存在しないことが明らかである。
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