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#667/700 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで *** コメント #666 ***
★タイトル (iti@msi.) 01/12/ 3(Mon.) 22:36 ( 78)
Re:666 昔の女帝は... 一久
★内容
過去にも女帝は何人かいましたが、それは普通の状態でそうなった訳ではないのです。
ほとんどの女帝は、推古天皇のときと同様に、世継ぎが決まらない場合のワンポイント
リリーフでした。
つまり、女帝が夫を持って後継ぎを生む、というものではなかったのです。
この前の、「徳川三代」でも、徳川の血筋のものを女帝にしようとする宮中の腹は、
「女帝は嫁ぐことができん、これは徳川の血を一代で排除しようとする陰謀である」
というような西田・秀忠のセリフがあります。
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今回、女帝を認める方向で改定するとなると、この問題をクリアしなければならない
ので、まったく新しい次元の問題となります。
また、日本においてはイギリスと違って、貴族というものが実質上死滅していますの
で、将来のお相手を探すことも今以上に問題となるでしょう。
平民で、能力・人格に優れた男に対して、天皇の夫として皇室に入れ、と言っても、
さて、うなずく男が存在するのだろうか?
結局、人身御供のようにして因果を含めて、独身官僚のだれかを女皇太子に差し出す
ことになるのではないでしょうか?
それは男上位の社会だからだ、と言われるでしょうが、良し悪しは別にして現実であ
るということを否定することはできないでしょう。
それとは別にして、天皇の妻には女性ゆえの仕事がいろいろありますが、天皇の夫に
は、それに代る仕事はあまりないでしょう。
ファースト・レディーが傷病者を見舞えば話題になるが、天皇の夫が同じ事をしても、
TV写りがよろしくないでしょうから。
アイドルタレントのような、よっぽどの美男子を伴侶に選べば別ではありますが。
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女児誕生の間も無い時にこの話題を出すことが、いかに失礼かを理解するには、TV
ドラマを思い出せば良い。
老舗の嫁が女児を生んだら、親戚一同の間で、「女の子を後継ぎにすべぇか?」とい
う声がささやかれている、という状況をである。
嫁イビリの根性悪の役を演じたくなければ、今の時期にいうことではあるまい。
人としての「礼」であり「道」である。
ということで、日本のマスコミは、やっぱり俗物なんだなぁ、という思いを深くした
のでありました。
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日本国憲法で男女平等を謳っているから、そして、現天皇は憲法の順守を世襲のとき
に宣言したから、女帝もみとめるべきだ、とかいう吹き出しそうな意見をTVで述べ
ている解説者がいた。
この意見に従えば、天皇も国会議員に立候補できるべきだし、選挙権も与えられねば
ならない。財産を自由に公使する権利もあるし、田中外相のように外国の公使との会
見をすっぽかす権利も待っていることになる。
まさしく、人間天皇、いや、これは国民天皇だ。
しかし、こうなったら、それはもはや象徴・天皇制ではあるまい。
なんとなれば、国会や政府の決めたことに対しても、自由意志に従って反対してもよ
いということになるのだから。
この解説者は、天皇独裁制の支持者なのであろうか?
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