〜*〜 ロビー ちょっと 一息 気楽な話題で楽しんで 〜*〜

ログファイル >> 最新へもどる | 2101-2200 | 2001-2100 | 1901-2000 | 1801-1900 | 1701-1800 | 1601-1700 | 1501-1600 | 1401-1500 | 1301-1400 | 1201-1300 | 1101-1200 | 1001-1100 | 901-1000 | 801-900 | 701-800 | 601-700 | 501-600 | | 401-500 | 201-400 | 1-200
[ 検索(RT) ] [ タイトル一覧 最新 | 最初 ] [ メッセージ(総数: 100) 最新 | 最初 ]

#730/800 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.)  02/ 1/ 3(Thu.)  21: 3  ( 56)
ちぎる美術書     一久
★内容
ちぎる美術書


美術書を見ていて思ったこと。

この絵をちぎって、学校や図書館などの壁にかけておいたほうがいいのではないか。
そのほうが多くの人に見てもらえる。

いっそのこと、写真盤を飾ってあるだけの美術館を作るべきだとさえ思う。

画集でみるのと同じなら、わざわざ美術館を作る必要なない、と思われるかもしれ
ないが、画集と壁に張り出すのとでは、まったく意味が違うのだ。


   画集を見る、という行為は基本的に個人の行為である。いくら何千部も作っても、
一冊の本を見ている人間はひとり、もしくは数人でしかない。

これに対して、壁に張ってある絵は、そこを通る人全員に見られることになる。

一度に絵を見る人間の数において、画集とはくらべものにならないのである。駅や
公共の建物に飾る場合は、さらに多くの人に見てもらえるだろう。

図書館の画集を見開く人は、年に何人もいないだろうが、市役所の壁に掛かった絵
は、のべ何万人もの人間に見てもらえるのである。


   もうひとつ、画集より展示のほうがすぐれている点がある。それは、見る為の労
力が少なくてすむという点である。

画集をめくるよりも、壁の絵を見て回るほうが労力は少ないのである。

そんな馬鹿な、と思うであろう。確かに、所要カロリーとしては本を見るほうが消
耗は少ないに違いない。

だが、そもそも本を繰るという動作は、人間本来の動作ではない。自然な作業では
ないのだ。人間だけではなくて、ネコにもイヌにもサルにもクマにとっても、不自
然な動作である。

これに対して、歩いて見るという動作は、動物全般にとって最も基本的な動作であ
る。およそ、健康であるかぎり、だれでも「歩く」という動作をするものなのであ
るから。

以上のことから、人間にとって、画集で絵を見るよりも、壁に張られた絵を見るほ
うが、そのたみに使う労力が少ないのである。

もっと単純に、たとえ駅の待合室に美術全集がおいてあったとしても、だれもそん
なもの、見向きもするまいが、同じ待合に絵の写真が張ってあれば、誰でもチラと
は目を止めるだろう。

ということで、美術書を作っている工房は、書物にするのではなく、安い額装とセ
ットで、建物を持っているオーナーに売り込むことを考えるべきだと思うのだ。

これが複製画とかいうのであれば、盗難の心配をしなければならないが、所詮写真
でしかないので、盗られる心配も少ない。

公共物、学校、会社、貸しビル、駅、等に売り込みをかけるといいのではないか。


[ ( タイトル一覧#711-730 | メッセージ#729 ) 前 << 昇順 >> 次 ( メッセージ#731 | タイトル一覧#731-750 ) ]

番号またはコマンド=