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#91/200 ちょっと一息、気楽な話題で楽しんで
★タイトル (iti@msi.) 01/ 1/20(Sat.) 21:57 ( 27)
老子 一久
★内容
韓非子 解老を読んで
解老とは、老子を解釈した文章である。それを読んで考えたこと。
民衆は、現実を知ってはじめて自分の考えが間違っていたことを悟り、君子は道
理によってそれ以前に己の過ちを知る。そして、狂人は現実を知ってなお、己の
過ちを認めようとはしない。
ここで、狂人とは精神障害者のことではない。真剣に物事を考え過ぎた結果、却
って物事が見えなくなった人をいう。
狂人と君子とは同じ知識人であるが、己の考えに捕らわれることによって、一方
は狂人となり、捕らわれないことによって一方は君子となる。
さて、現代の知識人のなかにも、こんな狂人諸氏はすくなくないようだ。
己の見解や特定のイデオロギーに捕らわれてしまった知識人は、愚衆にも劣る人
になってしまうのである。
逆に、大衆の賢さはここにある。つまり、衆愚は己の強烈な信念などというもの
を持たぬが故に、現実を見て堅実な判断をすることができるのである。
「無思慮な大衆」であるからこそ、現実に根ざした選択ができるのである。これ
こそが民主主義の利点である。
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