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#1019/1100 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 04/ 4/18(Sun.) 10:25 ( 70)
城を攻めずに 一久
★内容
心を攻める
最近とくに、日本のマスコミとそこに登場する政治家や評論家の論調
は醜悪になってきているように思う。
どう醜悪かというと、一をもって「全体がそうだ」と誤認させようと
する言い方を、意識的にしている点である。
事実のあとに自己の私見をすべりこませて、あたかもその人の私見が
事実であるかのように思い込ませるような喋り方が多過ぎる。
アメリカが国連へ協力を要請 > 国連主導に > アメリカが誤りを認め
た > 小泉はどうする、という具合に。
アメリカは、帰還予定だった軍隊の駐留延期を決めたし、必要ならば
さらに増派するともいう。国連に協力を要請したからといって、主導
権を放棄するつもりはないであろう。
また、国連といっても、その力の元はアメリカ他の大国にある。主導
権が国連に移ったとしても、その国連の主導権はアメリカがにぎり続
ける。
ましてや、「誤り」といっても、なんの誤りか?
フセイン政権は存続したほうが良かったということか?
テロが激化している > 全土が紛争状態 > 自衛隊を撤退させるべし
というのもそうだ。野党政治家氏などがよく使う言い方であるが、な
んとも国民は馬鹿にされたものだ。こんな子供だましが通用するとで
も思っているのだろうか。
テロが激化しているところもあるというのは事実であろうが、全体が
そうなっているか、といえばそうではあるまい。
シーア派の一部が反米行動をしているのは事実でも、大多数のシーア
派はアメリカに協力してもいる。
イラク人の多くがアメリカに反感を持っているのは事実でも、多くの
イラク人がアメリカの統治のほうがフセイン他、現存するいかなるイ
ラク人の組織よりもマシだと認めているのも事実であろう。
反感=抵抗運動ではない。反感を持ちながらも、協力し支持するとい
うこともある。また、イラクの復興のためには、それが一番の近道で
ある。
日本の戰後復興もまた、そのようにしてなされた。今もそうだが、日
本人の多くは、アメリカ軍が駐留していることを快く思っている訳で
はない。
しかし、アメリカと絶縁することを望んでいる日本人など、ほとんど
いない。ましてや、在日アメリカ人にテロを仕掛けようなんてことは
考えもしない。
日本独自の貢献策としては、この日本の経験をもとにして、イラク人
に呼びかけることである。
つまり、「反感は横に置いといて、今は復興に全力を注ぐべし」と。
テロで抵抗したところで、帰ってそれは国家の復興を妨げるだけだ。
臥薪嘗胆、呉越同舟、ネズミを獲るのが良いネコだ。
今はすべての蟠りをすてて、戰後復興に一致団結して取り組むべきと
きなのだ。イラクの主権回復のためにも、それが一番の近道なのであ
る、と説けば良い。
「城攻めは、城を攻めずに心を攻めよ」
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