〜*〜  本会議場 市民の討論広場 メイン会場  〜*〜

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#1035/1100 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  04/ 5/ 3(Mon.)  19:58  ( 66)
自己責任について     一久
★内容

どうも、あの人質事件の「自己責任」という言葉は、勝手に一人歩きしている
ように思える。

国家は国民の生命財産を守るためにできる限りのことをする。

その国民が反政府的であろうが、無思慮・無責任な行動をするものであろうが
関係なくそうする。それが国家の義務であるのだから。

しかしながら、そこには限界もまた存在する。

人質五人の命と引き換えに、脅迫に屈して自衛隊をイラクから撤退させること
などできる訳もない。

今回はたまたま全員の釈放という結果を得たが、イラク撤退拒否、人質殺害と
いう事態になる可能性は十分にある。

政府が国策を人質の命の為に変えることがなかったとしても、それは仕方のない
ことである。

イラクに滞在する人々の自己責任とは、その場合の覚悟に他ならない。

無思慮な跳ねっ返りの為に国費を使うな、というような要求は自己責任とか
いう問題ではなく、単なる感情的嫌悪にすぎない。

そんな国民であっても、国家は国民を守る義務がある。

しかし同時に、そのために国策を曲げ、脅迫に屈することはできない。

理念理想は、現実と良識によって制限されねばならない。

制限されるべき内容に踏み込む者は、そのことからくる不利益を自己責任
で引き受けることになる。


蛇足ながら、家族に対して280万円だかの請求書がいったとかいう報道があった
が、三家族で割れば90万円ほどだ。

これは正規の航空運賃からすれば妥当な額であろう。

しかし、報道はそんなことを解説することなく、請求書と金額の大きさだけを
協調するのである。下卑たやつらよのぉ。


消防隊長は、隊員が死んでもいいと思って命令を下すのではない。

隊員が突入しても安全である場合にのみ、突入を命じるものだ。

ただし、その「安全」は消防隊員の日頃の訓練と規律と装備によって作られた
人工の安全である。

シロウトが同じことをやれば、安全どころか自殺行為に他ならない。

イラクの自衛隊もまた同じことである。

自衛隊員の訓練と規律と装備を基準としての安全判断である。それでも不慮の
危険は想定されている。消防士が殉職することがあるように。

だがその安全は、訓練も受けず、規律もなくバラバラに動き、銃器を持つこと
もない民間人に適用されるはずのないことは明白であろう。

自衛隊は安全で、民間人は危険とは矛盾している、などという立論のほうが
無茶であり、正気でこんなことを言っているのか? と疑ってしまう。





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