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#1224/1300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場 *** コメント #1221 ***
★タイトル (********) 04/10/19(Tue.) 22:34 ( 40)
Re:1221 捕らわれた「王将」 一久
★内容
サダム・フセイン氏が負けを認めていなくても、自身がすでに
敵国に捕らわれてしまっているのだから、明快に敗戦状態でしょう。
敵に取られた「王将」のようなものです。
フセイン政権ではなく、バース党政権としてみても、国内の主
だった施設・機関を占領された時点で負けたと言わねばなるまい。
さらには、イラク人への政権移讓の後では、「敗戦」は完全に
決定済みとなる。
【テロも抵抗運動も、いろいろ】
フランスのレジスタンスや、江戸時代の忠臣蔵なども、反則といえば
反則ではある。
が、大きく違う点もある。
これらの実力行使は、主に敵軍本体を攻撃する行為であって、無差別的
殺人テロではなかったという点である。
日中戦争当時の中国人過激派による抵抗の場合は、日本軍を攻撃する場合
もあったであろうし、民間人を無差別的に襲撃略奪した例もあるだろう。
個々の事例を検討しなければ、どちらに属するのかは分らないものだ。
たとえゲリラ戦であっても、軍属のみを狙うのであれば、同情の余地はある
のだが、親米的な同国人に爆弾を投げつけるなどという行為に対する理解は、
私は持ちたいとは思えない。
なによりも、このような「ヤツらを裁いてやる」という感情に動かされた行為
は、容易に恣意に流れ、凶悪粗暴な人間の暴走を促すものだからだ。
ドイツ敗戦後のフランスで、対独協力者に対するリンチがあったとかいうが、
あのような行為は、法治正義に反するのである。
史記の刺客列伝の刺客たちも、禁欲的なほどの自己制限のなかで使命を果た
そうとしたのである。手頃な相手を見つけてウサを晴らすような殺人をしたの
では、決してない。
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