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#1298/1300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (iti@msi.) 05/ 1/29(Sat.) 20:56 ( 39)
イラク選挙 について 一久
★内容
あいかわらず日本のマスコミは、他人の苦労や不幸を楽しむ報道に
終始しているようである。困ったモンである。
イラク民主化によって、シーア派の多数政権ができた場合、イラン化
するとか、原理主義が台頭するのだとか。
しかし、私はこの種の憂慮はしていない。
シーア派 = 原理主義者 ではないし、シーア派 = 過激派でもない。
そもそも、多くのイスラム国家において多数を占めるシーア派が、そ
れにも関わらず大抵はスンニ派政権下で統治を受ける側にあるのはなぜか。
マホメットの子孫を尊重しよう、というところから出発したシーア派は、
数こそ多いがゆるやかな連体しか持てないのである。
対して、実力者が指導者となるべきだとするスンニ派は強固な組織を作る
ことができる。サダム・フセインもその一人だ。
イランにしたところで、宗教的指導者が国政のうえに乗っかっているだけ
で、国民の意見や行動はかなりのバラツキがみられる。民主化・自由化を
標榜する人々も少なくないという。
民主主義がどうにかこうにかやっていけるかどうかは、先鋭的な人々の
思想上の熱狂よりも、ノンポリの現実的・常識的感覚が勝り得るかどうか
にかかっている。
どこの国であろうと、沈黙せる多数派は常識的・融和的なものである。
暴徒化する場合には、必ず過激に煽動する人間が存在する。
イラクは部族社会であり、部族長や指導者層はノンポリ的な言動はしにくい。
ゆえに、沈黙せる大衆に政治参加の機会をつくり、穏健な政治に誘導していく
必要がある。アメリカが選挙に拘るのはこのためであろう。
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