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#1892/1900 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 07/ 2/21(Wed.) 21:33 ( 38)
真の格差社会 一久
★内容
【真の格差とは】
真の格差とは、人間としての「精神の気高さ」の格差のことである。
日本の貧乏人は誇り高く、貧乏ではあっても「お天道様に顔向けできない
ようなことはしない」という気概をもっていた。
その意味において、むしろ格差は逆方向についていたのである。
つまり、金持ちや権力者の多くは、金や名声や権力の為に道義を売った人々
であるとされ、貧乏人は「まっとうな人間」であるという矜持をもって彼ら
に対する精神的優位を保ったのである。
いま問題になっている国民の道徳的退廃というものは、まさにその格差が
是正されてきているということではないだろうか。貧乏人も、金持ちと同様
に金の為に道を売るようになったのである、と。あるいは、「楽をする」
「好きなようにする」というチッポケな権力の為に、道義を捨てたのだと。
格差は、開いたのではなく、むしろ縮まったのである。金持ちも、貧乏人も
ホームレスも、大臣も、みな一様に、道義を地に捨てたのだ。
【道義ほどコストパフォーマンスの高いものはない】
道義を立てることほど、「楽して得する」ことはない。なのに皆、なぜ苦労
して道義を捨て、楽をする為に多大の苦痛を背負い込むのだろうか。
例えば、電車の中で、年寄りに席を譲れば、その瞬間に貴方は車中の尊敬と
羨望を受ける。貴方はその場の勝者となる。ただ席を譲るという、ほんの小さ
な努力をしただけであるのに。
同程度の小さな尊敬を、例えば事業や学業を得ようと思ったら、どれほど大変
か思い描いてみればよい。なのに、数十億円稼ごうが、東大に合格するほど勉強
しようが、その場で席を譲ることができなければ、貴方はその場で敗者となる。
貴方の積み重ねてきた努力のほうがはるかに大きいにも関わらず、だ。
それほどに、道義とは「楽して得する」ものなのである。
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