★タイトル (********) 07/ 3/ 5(Mon.) 22: 1 ( 99)
給食は外食で 一久
★内容
【♪ 新聞に寄りますと】
給食費というものは、実は材料費だけであり、人件費や光熱費を
計算すると、600円を超え、さらに解りにくいコストまで計算する
と900円前後になるとか。
【ならば、給食は廃止して、外食教育にすべきだ】
昼休みになると、先生が児童を引率して、クラスごとに予約した
近隣の飲食店に昼飯を食べにいくようにすればよいではないか。
店のほうでも、”小学校定食”を用意して一食500円のランチを提供
する。行くべき店は基本的に、地元密着型の個人食堂を対象とする。
この方策の利点
① 、 近隣飲食店が賑わいを取り戻す。
定期的に団体客がくるのだから。しかも、メニューは一種類でよい
し、数も決まっているので、材料に無駄がでない。
さらには「あの店おいしかったよ」と子供に言わせることができれば、
夜の営業で親子連れの新規顧客を見込むことができる。
②、子供達の食生活を豊かにする。
民間の店舗は、それぞれに独自のメニューを売り物にしている。多く
の店を渡り歩くことによって、子供達の食に対する知識と感性も育ま
れることになるだろう。これこそが「食育」というものだ。
③、地域コミュニティーを育てることになる。
子供達は、学校周辺の飲食店のほとんどを制覇する結果となるので、
どこの店の「おっちゃん、おばちゃん」とも顔なじみになる。コミュ
ニティー形成の最も簡単な方法は、商店の人間と顔なじみになることだ。
昔の子供達にとって、近所の駄菓子屋の「おっちゃん、おばちゃん」
こそが最も身近な「大人」だったことを思い出してみるといい。
引率する教師についても同様のことが言える。あらゆる飲食店に顔を
しられるようになるのだから、地域と接触のない「サラリーマン教師」
というものはいなくなる。
④、未納問題も解決できる。
外食であるのだから、イヤならついて来なければいい。あるいは、
家に帰って食べるという手段もある。学校から外へ出ることによって、
身を隠す機会が増えるので、皆と食べない(たべることのできない)生徒
の心理的負担を軽減できる。
ただし、私の意見は、給食費(外食費)の国庫負担が必要だというものだが。
国庫負担によって、子育て家庭を支援するということと、やはり給食の
教育的効果、とくに外食制度にすることによる利点の多さを評価するから
である。
【蛇足】 サラリーマンの昼飯よりも高額コスト
「コスト重視の外食産業と金額を比較しても意味がない」というような
意見も散見されるが、それは物事の一面のみを強調した極端な論である。
なぜならば、六〇〇円前後という金額は、決してマクドナルド等の専売
ではないからだ。個人経営の普通の食堂でも、同じような値段で日々奮闘
しているのである。ましてや、給食として、メニューを一種類に絞った
ものであれば、いまよりはるかに容易に、この値段を実現できるであろう。
現行の給食は、栄養計算を行なっているし、児童に合わせているから
高コストはしかたがない、というような意見もあるようだ。しかし
これも、ゴマカシにすぎない。
栄養計算などは、たとえば「ほっかほっか弁当」でも行なっているし、
児童に合わせてといっても最大で六種類(一年から六年に合わせて)に
すぎない。ほっかほっか弁当は何種類あると思っているのだろう。
さらに、給食の場合、学年ごとに計算しているとしてもその多くは量の
加減計算にすぎない。一年から六年まで、基本的に同じメニューではないか。
【社会に出たら】
いうまでもなく、社会に出たとき、昼飯は外食や弁当、もしくは
買い食いとなる。このうち、買い食いに教育はいるまい。
また、弁当を作る方法は家庭科で教えることである。ということは、
外食時の行動のみが、給食時に教育すべきことだということになる。
社会にでた時、恥ずかしくないように、飲食店舗での振る舞い方を
教育する、これが筋というものであろう。アルマイトの食器で、セ
ルフサービスの店というものも、無い訳ではないが、あのような店
を対象として教育するというのはあまりにセンスが無いというべき
であろう。
