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#210/300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 01/11/ 7(Wed.) 21: 4 ( 37)
狂気と冷静と 一久
★内容
【狂気と冷静と】
アフガニスタン攻撃について、いわゆる「そもそも論」を「今」の時点では論じるべき
ではないというような意見を新聞などでもみかけるが、私はこれに反対である。
その理由は、戦争状態において、人は容易に行きすぎた行動を取る。正義の戦いであれ
ばこそ、よけいに「なんでもあり」の心理状態となる。
そのようなとき、人の心を抑制する声を用意しておくことは、大過を避けるために有効で
あるというより、必要であるというべきだからだ。
相手にもそれなりの理があることを知り、その上で打倒するべく打ち負かす決意をする
者と、相手にはなんの理もありはしないとばかりに攻撃するものと、どちらが王軍たるに
ふさわしい者であろうか。どちらが間違いを侵さずにすむ者であろうか。
相手への無知と憎悪をもって敵に当たらせることは、文明国のするべきことではない。
相手への理解を胸にしまって、なお打倒すべき者を敢然と打倒するのが真の勇者である。
「そもそも論」の否定論者は、兵は愚昧であれといい、軍は凶暴であればいい、と言って
いる自分の行為に気づかないでいるのだ。
これはなにも戦争にかぎったことではない。
原発でも環境問題でも国旗国家の問題でもおなじことである。
相手の理を認めず、自身の思い入れだけを強要する。かかる輩に栄冠はありえまい。
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長州の会津に対する始末は、百年の怨恨を残した。
西郷隆盛の庄内に対する行為は、その逆の結果を残した。
長州と南州西郷と、どちらが士魂の者であったか考えるまでもあるまい。
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