〜*〜  本会議場 市民の討論広場 メイン会場  〜*〜

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#2193/2200 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  08/ 5/19(Mon.)  21:54  ( 78)
医療と市場主義     一久
★内容

【市場主義が働いていれば】

 医療の世界においても市場主義が機能していれば、医師不足、
 医療機関不足の科に対する医師の需要は高まり、その部門の
 医師の給与が高騰して、希望者が増え、バランスが保たれる。

 いわゆる「見えざる神の手」である。

 だが、現実にはそうはならない。

 なぜならば、これは、貧乏人は値上がりした部門の医療を受
 けることができなくなるということを意味するからだ。

 江戸時代のように、「そんな高い薬は要りません」とは言え
 ないのが現代社会であり、金の無い者にも一定の医療を提供
 せねばならないのが、現代の政府というものである。

 つまり、先進国の医療においては、市場主義は健全に作用で
 きないのである。

【ひずんだ市場主義の下で】

 一方で、医療もまた市場経済に飲み込まれているのが現代社
 会である。ゆえに、その市場は、常に歪みを持ったものとな
 らざるを得ない。

 具体的には、要領の良い医者は楽で儲かる部門・役割へ逃避
 し、世渡りの下手な医者はキッツイ職場でボロボロになるま
 で働くことになる。まさに、日本の現状がそれである。

 これまで、「医者には大学の尻尾がついている」ことによっ
 て、ある程度は抑制されていた移動であったが、それが廃止
 されたことによって、弊害が顕著となった。

 といって、政府のこの処置を非難することはできない。大学
 が半ば強制的に医者の行動を縛るという従来の方法は、確か
 に前近代的な行為であったのだから。

 医者も人間であり、その行動の自由を認めない訳にはいかない。
 しかし、医療の市場はゆがんでいるのだから、医者の自由を
 認めれば、江戸時代同様に、貧乏人は満足に医療を受けること
 が出来なくなる。現代社会はそれを許さない。

【統制経済の出番だ】

 かかる状況下においては、統制経済の手法を取り入れる他に、
 打開策はあるまい。

 麻酔医や小児科医が不足するのも、一部の医師に負担が集中
 するのも、医師に自由な移動を認めるがゆえにである。

 国家の命令において勤務する医者を多数保持し、そのかわり
 医者達の給与・待遇・勤務時間日数等を保障すればよい。

 一言で言えば、防衛医大付属の医者を6万人ほど作ればよい
 のである。

 医者の不足する地域や、部門に向けて、強制的に医者を派遣
 できるのが、防衛省所属医師の利点である。

 医者達は公務員としての労働時間を保障されるし、給与も保
 障される。確か、医者に成り立てで「二尉」になるはずだ。
 つまり、昔で言うならば最低限度、中尉待遇の給与がもらえ
 るということだ。

 また、自衛隊つながりで、自衛隊の装備や建物も利用しやすい。
 ヘリもジープも宿舎も、いざとなれば利用できる。

 さらに、将来、医者が余りだしたとき、海外援助隊として海
 外へ派兵するという使い方もできる。医者は海外では常に不
 足している。派遣を歓迎する国は決してなくならない。

 自衛隊の中に病院があるのであれば、用もないのに病院に来
 るお年寄りも存在しないであろう。よほど重篤な患者しか、
 この病院には来ないはずだ。これもまた、自衛隊医師の利点
 である。



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