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#2222/2300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場 *** コメント #2217 ***
★タイトル (********) 08/ 6/ 4(Wed.) 22:37 ( 95)
橋下朝政の限界 一久
★内容
【政党内民主主義の代用となるか】
橋下氏は、選挙期間中、当選したら現場の声を聞いてまわる、と
言っていた。これは、党内民主主義に通じる態度であり、それゆ
えに、私は彼に一票を投じた。
また、当選後の橋下氏は、「公約」どおり、役人や府下市長その
他と積極的に会見を持っている。
だがそれで、党内民主主義の代用が出来ているかどうか。
むしろ、橋下氏が精力的に動けば動くほど、橋下式の限界が見え
てきたように思う。これは、橋下氏個人の能力の問題ではなく、
役所内に意見を聞く場を持つというスタイル自体の構造的欠陥
である。
【橋下朝政の限界】
【 致命的欠陥 その一 】
役所内の意見交換会は、公開の場とすることが難しい。
そこでした自由な発言が、世間一般には認められないからで
ある。議会において議員が述べる意見は、議会の外で責任を
問われることはない。が、役人は違う。
例の、「サービス残業発言」をした女性職員に対するバッシング
をみよ。
そしてあのとき以降、橋下知事がしたように、非公開とすること
なしには、自由な意見を求めることは不可能になってしまった。
役所の職員は、非公開の場でしか自由な発言はできない、の
である。彼等は、首長の部下であって、議員や党員のような、
知事の指揮下に入らない自由人ではないのだ。
しかし、「非公開となった自由な討論」には、もはや民主主義を
期待することができない。
政党内民主主義の根本は、党内での意見や政策に対して、外
の民衆が提言や指摘をすることができる、というところにある。
そのためには、討論は常に公開されていなければならない。密
室の討論に対しては、いかなる賢人といえども、一言のアドバイ
スもすることができないのだから。
【 致命的欠陥 その2 】
民主主義は、政党内民主主義を標榜する、二つ以上の政党を
必要とする。
「こんな運営の仕方は民主主義ではない。我々はもっとマシな
運営をする政党を新たに作る」
と言って、分離独立するグループがいなければ、政党内民主主
義は形骸化し腐敗する。
複数の政党が党内民主主義の完成度を競ってこそ、お互いの
党と、国全体の民主主義が保たれるのである。
だが、役所を二つに割る訳にはいかない。
『政党』は二つ以上必要であり、役所はひとつでなければなら
ない。
ゆえに、役所内の討論会が、党内民主主義の代わりをすること
は不可能となる。
つまり、橋下朝政は、「腐敗・形骸化した党内民主主義」にしか
なりえないのである。
【 議員に聞け 】
役所の職員に話を聞くこと自体は悪くない。だが、これは党内
民主主義の代わりを果たせるものではない。こんなことをしても
それは民主主義ではない。
信玄や家康は武将達の意見を良く聞いたというが、だからと言
って、彼等が民主主義者ではないのと同じことだ。
真に聞くべきは、選挙で選ばれた議員達である。
それもただ聞くのではなく、公開の場で討議させ、切磋琢磨する
場にしなければならない。
法定の議会とは別に、知事の私的な政治討論会において議員
達が自由に発言できる場所こそが必要なのである。その場に、
市井の賢者を連れてくることも認めれば、大阪中の識者がその
集いに参加するようになるであろう。
熊谷氏にも来ていただけばよい。
これならば、政党内民主主義の代用にもなろう。
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