ログファイル >>
|
#2348/2400 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 08/ 8/30(Sat.) 17:46 ( 37)
福島の産科医問題:司法 KN
★内容
裁判の争点は、癒着した胎盤を切除するのが適切かという
ミクロの世界に降りていた。これでは、物事の本質を見失うのでは
あるまいか。
今から30年以上前に、ソフトウエアの開発に苦しんできた現場から
チーフプログラマーチームという組織的な開発法が生み出され、
展開されてきたものだ。
開発は、規模の二乗に比例し、技術者は、泥沼に足を取られ、中には
自殺する人もいた。その苦しみの中から生まれてきた組織的な開発法
とは、外科医のチームを参考にしたものだった。チーフが居て、同格の
設計者である、サブチーフと相談して進め、病気とかになったら交代して
作業を継続できる仕組みだ。その他、メンバーとして麻酔の専門家とかを
含め、多くとも8人ほどで構成される。
ソフト開発には、言語の専門家。データベースの専門家などが、麻酔医
などの専門家と異なるが、構成員全ての力量が、専門家のレベルに引き上げ
られるし、また、まとめる人が多いと船が山に登ることもあるが、そういう
混乱もない。
開発の混乱は、規模の二乗に比例するものになるが、設計技法、開発技法、
組織構成法の3つがそろうと、規模に比例する程度で抑えられ、現場が混乱し
病気になる人や自殺者も生まれなくなる。
いずれが欠けても混乱し、泥沼で苦しむことになる。
今回の裁判では、たとえばソフト開発の開発技法で混乱し、ノイローゼになり
自殺したとすると、開発技法の一部だけを取り上げて裁くというのは視野が狭すぎる。
危険を伴うから、2人以上でないと産科の開設は不可という条項があれば、
一人でもいいと認めた県や、騙されたといった教授も、危険と承知していた医師も
責任が出てくる。
この事件は、司法の側の問題も含んでいる。弁護士が足りないと言いながら、
今は、弁護士になっても就職口が無いという。見通しの甘い、無責任な行政。
司法含めて、皆、悪い。
[ ( タイトル一覧#2329-2348 | メッセージ#2347 ) 前 << 昇順 >> 次 ( メッセージ#2349 | タイトル一覧#2349-2368 ) ]