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#238/300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 01/12/26(Wed.) 23:10 ( 42)
歴史に学ぶ 一久
★内容
歴史に学ぶということ
「歴史に学べ」、とよくいう人がいる。
一方で、「歴史に学べ」という人を毛嫌いする人もいる。そういうことをいう
人の多くは、自分の歴史観を押しつける為にそう言っているだけだ、と。
私の「歴史に学ぶ」態度を述べておこう。
それは、たくさんの事例を知るということである。
いや、人間の行動パターンのサンプルを収集する、と言ったほうがいいだろうか。
自分の料理の技法を増やそうとすれば、先輩の技を見るなり、古書にあたるなり、
せねばならない。自分個人の工夫で編み出せる技法には限りがあるからである。
歴史に学ぶということも、これと同じことだ。
いくら自分の頭をひねってみても、自分一個で想像できる事例は限られている。
歴史に学べば、古今東西のあらゆる事例を知ることができる。そのなかから、現在
に応用できそうなものを探しだせば、自分の想像力も広がるというものだ。
そして、歴史ほど、多くの物語を含んでいるものはないのだ。
そのためにこそ、私は歴史に学ぶ。
自分の想像力の外にある事象を集める為にである。
だから、私にとっての歴史は、歴史的事実である必要はない。
現代に役立てばいいのだ。役立たない歴史は、史実であっても価値が低いのだ。
例えば、秀吉の「一夜城」は史実ではない、というのが定説らしいが、マクドナルド
が第一号店を銀座に出したとき、まさに一夜城の方法で前日までの化粧品売り場を改
装してみせて、アメリカ本社の役員を驚かせた。藤田田のエピソードのひとつである。
義経の八相飛びも、史実ではない。第一、当時五条に橋はなかったのだそうな。でも、
舞の海は、八相飛びをやって相撲史に名を残したのである。
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