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#2393/2400 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 08/10/22(Wed.) 21:21 ( 72)
奇談 政策金利と実質金利の関係 一久
★内容
【政策金利と実施金利には、直接的関係はない】
自由経済の前提において
その国の実質金利は、諸外国の金利と為替その他のリスクとの
関わりにおいて決まる。
つまり、リスクがゼロだとすれば、最も金利の高い国の政策金
利が、すべての国の実質金利となることになる。
実際には、国ごとにリスクも政策金利も違うので、それぞれの
国の実質金利も異なる結果となる。
そして、その国の政策金利が低いほど、リスクをカバーできる
利幅が多いということなので、その国の実質金利は、政策金利
の最も高い国の利率に近づくことになる。
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【現代の日本でいうと】
日本の政策金利はゼロに近い。
ゆえに、たとえ為替差損が発生したとしても、金利の高い国へ
投資することによって利回りを確保できる可能性が高い。
そのことは、国内で資金を借りたい者は、金利の高い国と同等
程度の利子を支払わねば貸してもらえないことを意味する。
ゼロに近い政策金利であるのに、実質金利は欧米よりも高い
とかいう指摘がどこかであったが、まさにそれはこの理論を
裏付ける証拠と言えよう。
簡単にいうと、
12%の政策金利の外国があれば、10%ぐらいの利子が得られ
ない限り、その外国への投資に向かうということである。
その外国の国際を買っても、12%の利子がつく。なんで苦労
して、国内で投資先を探す必要があるだろうか。
このように、政策金利をいくら下げても、国内の実質金利は下
がらない。むしろ、下げれば下げるほど、外国への投資が活発
になる。
【とはいうものの】
例えば、住宅金利などが上がれば、消費は低迷するであろう。
つえに、金利を上げることができない。
しかしこれは、常識の罠に落ちているがゆえの誤謬ではないか?
ここでいう常識の罠とは、「金利はひとつしかない」という思
い込みである。
住宅ローンのように、国内に投資すると決まっている資金と、
諸外国へ運び出される(円キャリー)可能性のある資金とが、
同じ金利であってよいはずがないではないか。
国内への投資であることが明白なものには、ゼロ金利で貸し出す。
それを証明できない者には、高金利で貸し出す。
たったこれだけのことなのだ。これだけで、投資は国内へ向かう
ことになる。
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