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#256/300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 02/ 1/27(Sun.) 22:45 ( 45)
安すぎる値段 一久
★内容
国産万年筆メーカーへの提言
国産万年筆は、はっきり言ってよくない。
なにが一番よくないかといえば、価格が安いことがよくない。
漆塗りの万年筆とか、値段のはるものがあるではないか、という
かもしれないが、それは考え違いというものだ。
消費者が望んでいるものは、高くても高性能のモノである。
単に飾りの部分で値段を釣り上げているようなものには、見向
きもしないのである。
国産万年筆の、代表格の値段は二万円前後である。これがよ
くない。
パーカー、ペリカン、モンブランのこのクラスの製品は、5〜6
万円ぐらいである。
パイロットも、五万円の主力商品を作る必要があるのだ。
主力が二万円なのに、蒔絵が十万円。これでは、安物のペン
に、装飾を施して高く売っている、と思われてしまう。
装飾のないスタンダードなペンでも五万円する、外国の一流
ブランドと互角の値段をつけている。そうであってこそ、装飾
ペンも高い評価を受けることができるのである。
日本の万年筆メーカーは、技術において劣っているのではな
い。負けているのは商売のほうなのだ。
商売の思想が古すぎるのである。
つまり、欧米に匹敵する品質のものを欧米よりも安い値段で作
るという発送がすでに時代遅れなのだ。
これからは、欧米と同じ値段で、品質において圧倒的に優れ
たものを作ることを目指さねばならないのである。
品質が同じで値段で勝負するのではなく、値段を同じにして
品質で勝負する時代なのである。
これは、万年筆に限ったことではなく、工業製品すべてに言え
ることなのだ。
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