#2662/2700　本会議場　　市民の討論広場　メイン会場
★タイトル (********)  09/ 5/12(Tue.)  20:54  ( 66)
検証責任を果たせなかったことを認めた小沢氏     一久
★内容

【政治的検証責任とは】

　刑事責任は裁判ではっきりと決定される。また、検証責任は
　検察側にあり、被告推定無罪が適用される。

　これに対して、政治責任は自己検証責任であり、被疑者である
　権力者のほうが、無実を証明する必要がある。

　そして、政治責任というものは、裁判のように、立証がなされ
　たかどうかを明確にする方法を持たない。

「立証した」と当該の政党党首が言い張れば、彼の支持者達は盲
　目的にそれを信じるであろうし、いくら詳細に弁明しても、彼
　政敵は立証できていない、と批判するであろう。


【検証責任を果たせたかどうかは選挙で決まる】

　つまり、検証責任が果たせたかどうかということは、どうとで
　も言うことができるのであって、どっちが正しいかは、誰にも
　わからないものである。

　唯一、それを決定するものがあるとしたら、それは選挙におけ
　る有権者の判断だけであろう。

　ということは逆に言えば、選挙に悪影響を与える事態が続くと
　いうことは、検証責任が果たせていないということだ、と言え
　る。

　もしも、検証責任がしっかりと果たせていたならば、有権者は
　嫌疑をかけられた側に同情し、検察を炊きつけた政府を憎むは
　ずだからである。

　小沢氏は、「イッテンの曇りもない」と言うが、同じ口で、選
　挙に悪影響を与えるかもしれないので辞任するのだ、という。

　つまり、自分は無実であるけれども、検証責任を果たして国民
　の信頼を得ることはできませんでした、だから辞めます、と言
　っているのだ。

　ひとことでいえば、小沢氏自身が、検証責任を果たせなかった
　と認めたのだ、ということである。

　ここのところをはっきり言わないから、麻生総理だけでなく、
　多くの人にとって理解不能な行動になってしまう。
　
　無実であるのに、なぜ辞めるのかと。

　簡単なことだ。

　無実ではあるが、検証責任を果たせなかった。

　だから辞めるのだ。

　議員を辞めないのは、地元支持者の票で再選される自身がある
　からである。政治責任は最終的に選挙で判定される。ゆえに、
　圧倒的に強固な地盤さえあれば、どんな凶悪事件の容疑者でも
　当選する可能性が大きいのである。

　田中角栄は、常にトップ当選したではないか。小沢氏もまた同
　様であろう。なるほど、カクエイの後継者にふさわしい所業で
　はある。





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