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#2671/2700 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 09/ 5/17(Sun.) 21:51 ( 43)
政党内民主主義なき政権交代の行く末 一久
★内容
【ワイマール憲法下のドイツ】
ナチスドイツ誕生までの何年間か、ドイツでは何度も政権交代が
起こった。そういえば、あの時代もまた百年に一度の大恐慌の時
代だったなぁ。
その結果、ドイツは良くなったか?
政権交代によって、悪い慣習が払拭されたか?
そんな結果には、当然ならなかった。
むしろ、この経済状況をなんとかしてくれるのであれば、ファシズム
でもなんでも構わない、という空気を醸成しただけであった。
かくして、ナチスドイツは生まれた。
政権交代というものに、根拠の無い期待をしたドイツ国民の末路である。
【アメリカの場合】
アメリカの政権交代は、二大政党それぞれの内部にある民主主義に
よって担保されている。
あの激烈な討論を繰り返したのは、大統領選挙ではなく、民主・共和
両政党の候補者選びの段階でのことである。
オバマとクリントンが中傷合戦とさえ思えるほどの討議をし、選挙
をして、はじめて民主党の候補となった。
この過程においてのみ、国民は各政党の自己浄化能力や政策立案能力
を知ることができるようになり、支持政党を決めることができるので
ある。
そして、最終的に、より優れた政党内民主主義を持つ政党を選ぶ。
民主主義における二大政党制、政権交代、とは、こういうものなのだ。
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