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#270/300 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 02/ 2/24(Sun.) 22:40 ( 41)
管仲と韓非子 一久
★内容
古代中国における天才政治家の例
天才でなくても、すぐれた政治はできる。 天下を統一することさえ、
さして難しいことではない。
そうではあるが、天才が政権の座につくことも稀にはあり、それが成功
することも、ままある。
戦国期中国においてその例を探すと、あるひとつの共通点を発見するこ
とになる。
それは、身を捨てて天才を補佐する盟友の存在である。
そして、その二人に対する君主の信頼である。
このふたつが揃ってはじめて天才はその手腕を発揮することができる。
管仲には鮑叔という友があり、垣公の信頼があった。
鮑叔と垣公あっての管仲である。
李斯は自分の才能を発揮する為に韓非子という天才を殺した。
鮑叔は管仲という天才を生かす為に自分の栄達を捨てた。
始皇帝はその非情のゆえに、韓非子と李斯を死に追いやり、
垣公はその度量の大きさによって管仲も鮑叔も生かした。
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現代社会の君主は、国民である。
国民は度量と、正義を愛する心を持たねばならない。
鮑叔か李斯に該る者は与野党の政治家である。
さて、彼の人々は、李斯の術をなす者なのか、鮑叔の道を行く者なのか。
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