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#271/300 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  02/ 2/26(Tue.)  22: 8  (109)
選挙の心理分析     一久
★内容
選挙する心理の分析


 選挙において投票するとき、いかなる心理で投票するのか。

 少しだけ考えてみよう。

 

 1、 自分の意見に近い者に投票する

 2、 国や自治体の政治を任せるに足る人物に投票する

 3、 自分が当選させたくない候補の、対立候補に投票する


 大きく分けて、この三種類だろう。


 さて、3は問題外として、問題は1と2の関係である。


 1と2は、同じであろうか。

 自分の意見に近い者は、自分にとって政治を任せるに足る相手
 だといえるであろうか。

 そういう場合も確かにあるかもしれない。

 しかし、そうでない場合も、数多くある。

 そして、選挙制度によっては、その弊害が大きくもなり小さく
 もなるのである。

 それについて述べる前に、少し考えてほしい。

 1と2と、どちらを基準に投票することが、国家や社会にとって
 より望ましいものなのかを。

 私の結論を言えば、当然、2のほうが望ましい。

 選挙の目的は、よりよい社会、よりよい政治を作ること、そのた
 めに有能な人物を選ぶことだろうからだ。

 自分の意見に近いかどうかということは、二の次、三の次の問題
 である。

 ひとことで言えば、自分と同じことを言う低俗な候補より、自分
 とことごとく意見を異にする高潔な候補に投票することもあり得
 るということである。

 自分の意見に近い候補のことを、代表にふさわしいと思いたいの
 は人情ではある。

 しかし、自分の意見が間違っている可能性は常にある。

 それだけを頼りに投票するということは、自分の意見を絶対化し
 ていることと同じである。

 自分と意見を異にする相手に投票できるということは、その相手
 が、異なる意見を持っている自分に対しても、聞く耳を持ってい
 るということである。

 そうでなければ、意見の違う相手に投票することなどできはしな
 い。

 そういう相手であればこそ、高潔な候補だと思えるのである。

______________________________

 選挙制度とからめてこの問題を考えると、次のような結論になる。

 小選挙区制度は、「2」を基準に選ぶことを強制する制度であり、

 比例代表制や中選挙区制度は「1」を基準に投票する制度である。

 「死票がでない」という比例代表制度の利点は、一見利点に見え
 るけれども、それはあくまでも「1」だけでみた場合である。

 死票がでないということは、実は、何物も決定していないという
 ことでもあるのだ。

 つまり、誰が為政者にふさわしいのか、という「2」からみた決
 定を、放棄したにすぎないと言えるのである。

 その結果、どういうことになるか。

 最もわかりやすい例は、ナチスの躍進である。

 比例代表制度であればこそ、ナチスは議席を伸ばすことができた。

 もしも、小選挙区制度であったならば、決してあれほどの議席を
 得ることはできなかったはずである。

 そうであれば、ヒットラーが首相に指名されることもなく、その
 後の恐怖選挙もなかったであろう。















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