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#2811/2900 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 09/11/ 1(Sun.) 7:46 ( 33)
身近で見た僧の食 KN
★内容
戦前に永平寺に修行に行った親戚の僧は、病で修行を中断して
帰ってきてしまったそうですが、酒が好きでビールを夏の水という
別の言い方をしてまで飲んでいた。日本酒を般若湯という言い方を
するがそれに似た仏教的な造語だ。だが、ある寒さの厳しかった冬に
脳溢血で倒れ、片腕が使えなくなってしまった。修行を中断せざる
を得なかったのは、玄米粥を食べなくなったことだろうし、半身不随
は、酒の問題であろう。
実家の墓のある寺の方丈さんも、同じような時期に半身不随と
なられたが総持寺の貫主として上がられ一門を指導された。学生の頃、
父親の手伝いで寺の庭の手入れに行き、夕飯をご馳走になったのだが、
方丈さんの夕食に、青い背のさばの塩焼きが出されているのを見て、
今でも印象に残っている。お坊さんが?という疑問が、当時からあった
のだと思う。半身不随の貫主様ということで、肉食の害を身をもって
示されたのでしょう。
今は、精進を通している僧侶はおられないとは思いますが、精進料理
で有名な僧の奥さんが、病を得て、辿り着いたのが菜食の世界だそうで、
身近に完全な食の世界があるのが見えなかったようですね。
宗派によっては、和尚さんに分からぬように寺を抜け出し、一般の食堂で
カツ丼を食べてくるという掟もあります。盗み食いしなくてもダメだし、
食べるときは、和尚さんに分かってもダメだそうです。
精進料理で有名なけんちん汁。豆腐はぐちゃぐちゃにつぶされているから、
修行僧みんなに平等に分けられている。一人分は、米粒ほどでしょうが、高
蛋白と言えるほどの栄養摂取はしてないでありましょう。
大学で空手などをやってきた体育系の雲水では、寺の食事では足りないこと
は確かで、山門にある店からパンを買ってきて布団の中に隠しておくそうで。
これは、永平寺での話です。これからの僧侶はどうなっていくのでありましょうか。
老いたら、半身不随ではすまないでしょうなあ。
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