〜*〜  本会議場 市民の討論広場 メイン会場  〜*〜

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#2855/2900 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  10/ 1/ 2(Sat.)  20:43  ( 58)
経済放談     一久
★内容

 価格低下と株価と景気の関係について


 ある企業が生産性を向上させて、商品の価格を下げることに成功したとしよう。
 それによって、人員削減がおこるかもしれない。

 しかし、商品をより安く供給できるようになったということは、その企業の
 ”製造装置”としての価値が高くなったということを意味する。

 その”高くなった価値”を評価するものこそが、株価である。そして、株価が
 上がれば、企業の資産価値は増す。信用増大が起こり、そのぶんだけ景気が良く
 なる。

 その結果、その企業で削減された元従業員もまた、他の企業での再就職が可能
 になる。

 しかし、もしも、生産性が向上したにも係わらず、株価が上昇しなければどう
 なるであろうか。今の日本がまさにそれである。逆に、バブル時代の日本に
 おいては、生産性の向上以上の株価の上昇が起こった。ゆえに、加熱景気によ
 る労働力不足を招いた。

 そう、景気が良くなるか悪くなるかは、生産性の向上による余剰労働力を吸収
 するだけの信用増大があるかどうかで決まる。

 信用増大が足りなければ不景気となり、多すぎれば加熱景気となる。

 しかし、株価は生産性の向上と必ずしも関係してはいない。

 市場の空気や、製品の需要による思惑のほうがはるかに大きな影響を受ける。
 例えば、100円のものが50円になったとて、さほど売れまい。が、100万円
 のものが50万円になれば、売り上げ増大を期待できる。

 高くて買えなかった物、を安くできるようになった企業の株は上がるが、1円
 でもいらない、というような商品を0.1円に出来たからといって、評価する
 者はいまい。

 市場の空気というものはさらにタチが悪い。バブル崩壊後の日本の株式市場の
 空気は、常に生産性の向上を下回っている。ゆえに、景気の回復はない。
 企業が努力すればするほど、そのズレは大きくなっていく。


 見るべきは生産性の向上


 景気の動向は、生産性の向上と信用増大との関係で決まる。

 逆に言えば、生産性が向上しているにも係わらず、失業者が増えたり、所得が
 減っているとすれば、それは信用増大が追いついていないということである。

 本来、株価の上昇によってなされるべき調整ができていないのだ。

 ゆえに、財政出動による、量的緩和が必要なのである。

 


 
 

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