〜*〜  本会議場 市民の討論広場 メイン会場  〜*〜

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#2969/3000 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  10/ 5/27(Thu.)   5:17  ( 60)
普天間問題の難しさ     KN
★内容
 一見簡単に見えるものは、意外に難しいことがある。ソフトの
開発は、ゴルフに例えられる。一見、誰にでもできそうに見える。
小学生にでもだ。そこにも、入り易く、達し難い世界がある。
ダントツに優勝することがあったり、予選落ちするなどが、それだ。
技術的なことに加え、精神的な修養が必要で、悟りを得ないと、順調な
勝ちは望めない。

 政治の世界も、4次元の設計力が必要なのだが、それがないと、混乱する
だけで、苦しむことだろう。設計の基本原理に、一部だけ詳しく設計しては
いけない。というのがある。結果は、全体をまとめようとすると、詳細に
した部分まで、作り直しになるからなのだ。

 メーカーの命運を背負うような大システムでも、最初は10人程度の人員で
開発がスタートする。上が変だなと思った時に、人員が足りなければいくらでも
投入するから言ってくれと、言っても大丈夫として、言わない。ギリギリになって
内容を見ると、不可能となって、3倍も4倍もの優秀な人員を投入して、3ヶ月
の徹夜に近い状況が続いて、表向きは成功裏に完了する。そういう苦しい状況に
なるのだ。このレベルのリーダーが、会社経営しても抽象的な把握力が無いから、
会社も傾くわななあ。

 算数では、検算ができるから(1+2=3、3−2=1)、正しさが確認
できるが、ソフトの開発では、その検算という仕組みが入ってないから、正しさ
は、保証されない。残念ながら半製品であり、製品とは言えないのだ。この欠陥
があり、1000ステップを越えると、素人の手に負えなくなるという現実がある。
いくら直しても全体に影響し、もぐら叩きの状態になり、いくらやっても完成は
しない。政治的に言う、普天間状態だ。ゴルフで言う、石川遼が、予選落ちする
状態。達してないのさ。

 開発の現場では、3ヶ月も連続して徹夜状態で頑張ったとして、ご苦労と言われる
かもしれない。ソフト会社は、時間で請求するから、売上倍増でウハウハ。ユーザー
は、莫大な請求でも、ご苦労さんで済むかもしれない。昔は、10億単位の開発費
で、数千億の人件費が浮くなら、痛くはなかろう。メーカーさんも、責任者は成功
したとして、昇進するという、3方皆、変な状況で落着。その傾向が続いているのが、
現状だろう。

 現場の苦しみを知らない政治家が、政治をやると、関係者が3ヶ月の徹夜をしても、
完成には、至るまい。政党間の合意。沖縄の人達との合意。米との合意という、
3つのサブシステムを完成してないと、米の合意だけでは、他の合意不能で、米との
合意すら壊れてしまう。米との合意など、気休めでしかないのだ。中国にプログラム
を委託すると、YES、NOが返ってくる中身が2行しかない空っぽのプログラム
を作ってくれるそうだが、検収対象外。日が暮れて道遠し。

 前原がもし、この焼け火箸を握って処置するなら、次の総理の器と言ってよい
だろうが、まず、無理だと思う。3つのサブシステムを分け、それぞれ大臣級の
扱いで動いてもらって初めて方向が定まるという程度だろう。野中さんが、沖縄
問題を解かれた時は、携帯の感度が悪く、3本の棒が立たない状況を、立つように
基地局を補強したのだろう。それで、普天間移設の了承を取ったと、ある。信じ
られないことだが、沖縄との合意というのは、こういうことだろう。でも、今は、
無理。さらに、本質的なところから、考え直さねば。これができるのは、三角大
福中レベルの政治家で、今の政治家には与野党含め、少ない。連立が壊れるところ
まで行って、作り直しだ。ようやく、小沢氏の出番か。


 大臣レベルの視野は、坂之上の雲に出てくる山本権兵衛海軍大臣の、対露戦略
だ。ロシアは、熊だ。秋になると里に下り、海辺に干してある数の子を食べる。
食べれば食べるほど、喉が渇くので、海水をがぶ飲みして、ひっくり返る。
ここを一撃で仕留める。司馬史観ではあるが、三国誌の諸葛孔明の天下三分の計
にも劣らない視覚力だ。簡単に見えるが、海軍士官学校からあたためてきた戦略
だろう。このくらいの揺ぎ無い洞察力があってこそ、総理大臣の器だ。



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