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#3071/3100 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 10/11/ 5(Fri.) 21:26 ( 32)
中国の核が世界を制す S1
★内容
伊藤貫の同名の本を読んだ。
2006年発行の本だが、今だからこそ注目すべき内容だと思った。
本の帯には「アメリカは日本を守らない」とある。たとえ台湾や
日本が中国に脅かされても、アメリカは中国と対決しないという
のだ。
冷戦時代には、米ソ両国は注意深く正面衝突を避けてきた。中国
も同様に核大国である以上、アメリカは自国内の国民を危険にさ
らしてまで対決しようとするだろうか。ましてや、クリントン政
権時代は完全な媚中政権であり、中国から多額のワイロをもらっ
ていたという。FBIがその証拠をつかんでも、告発されずじま
いだったらしい。執筆時の話であろうが、ヒラリーは次期大統領
の座を狙っており、再び同じような政権になる恐れがあるとも書
かれていた。
この本では、日本の親米保守と反米革新の両方を批判している。
筆者が主張する日本のめざすべき道は、最小限度の核武装である。
通常兵器での軍事大国化も、ICBMなどの装備も必要ないが、
発射台を特定できない潜水艦搭載型などの核ミサイルを数十発持
つべきだというのだ。
イギリスが小さな国でありながら国際社会で一定の発言力を維持
できているのは、小規模ながらも核戦力があるからだと筆者は言
う。また、「その気になれば日本は三週間で核武装できる」と豪
語する輩を筆者は批判する。核実験場の確保も含め、優に10〜
15年はかかるというのだ。
すべてを手放しで賛成できる話ではなかったが、少なくとも日本
の核武装については、逃げていないで議論を深めるべきだとは思
った。
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