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#370/400 本会議場  市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********)  02/ 8/ 4(Sun.)   0: 7  (135)
真・社会主義宣言     一久
★内容
真・社会主義宣言

 
  【社会資本主義の提案】

  インターネットにおけるフリーソフトは、まさに共産主義そのものである。

  そして、それを支えているものは、無限大の生産力、すなわち、いくらで
  もほしいだけコピーできるということと、完璧な流通システム、つまりは、
  電話線やケーブルを通して、世界中から世界中に随時、流通させること
  ができる、ということである。

  この真・共産主義の世界から、現実のマルクス主義国家を覗いてみれば、
  それがいかに非現実的なものであるかよく分かる。

  生産することのできない国家という「もの」を対象にして、共産主義も社
  会主義も、行ない得るはずがないのである。

  「ドラえもん」の「神様セット」かなにかの道具で、四次元世界に個人所有
  の地球を作ることができるようにでもならないかぎり、国家をマルクス主
  義の対象とすることはできないのである。

  つまるところ、マルクス主義は、政治には不向きであり、経済の場におい
  てのも現実的なものとなるのである。

  この点において、マルクス・エンゲルス自身に錯誤があった、と言わねば
  ならない。

 _______________________________

  本題に入ろう。

  インターネットのフリーソフトが共産主義の世界だというのならば、その
  前段階とされる社会主義社会というものは存在するのだろうか?

  存在するとすれば、どのようなものなのであろうか?

  現実の社会においては、社会主義社会とは、プロレタリアート独裁による
  計画経済のことであった。

  しかし、上述の理由により、こんなものは全然問題外である。

  マルキシズムの対象とするべきは、生産可能な材であって、その材の生
  産力の増大によって社会主義や共産主義が生まれるのだから。

  国家や社会を社会主義化する、などというのは、トンデモ本の世界の物
  語なのである。

  じつは、真の意味での社会主義の世界も、すでに存在する。

  それは、「自分が使用せず、所有もしない物事のために金を支払う行為」
  のあるところにある。

  つまり、社会福祉だとか、慈善事業への寄付だとか、である。

  なんとも平凡な答えのように思えるだろう。

  しかし、これは重大なことなのだ。

  自分にとって、なんの得にもならないことに、金を払う価値を見いだす。
  その行為を、普通の売買行為と同列に考える、ということなのである。

  言い換えれば、赤い羽根募金に投じるのも、マクドナルドのハンバーガー
  の支払いに使うのも、同じことだという意識を持つということなのである。

  いうなれば、いままでの資本主義は、個人(法人を含む)の資本主義で
  あった。

  人々は、自分にとってそれが有利になることか、快楽を与えてくれること
  なのか、ということを基準に金を使ってきた。

  そして、それ以外の金の使い方、すなわち、慈善事業への寄付や公共
  福祉などは、きわめて特殊な金の使用法であるとされてきた。

  いま、ここでいう「真・社会主義」においては、そうではないことになる。

  これを、社会資本主義と名付けよう。

  慈善事業のような、自分になんの利益ももたらさない行為であっても、
  それをすることで社会的な満足感を得られるのであるならば、それもま
  た立派な「快楽の追求」であり、正当な売買行為であるとみなされる。

  慈善事業は、「社会的に貢献するという満足感」を売る商売なのである。

  このことを、はっきりと理論だてすることによって、真・社会主義の範囲は
  飛躍的に拡大することになるだろう。

  「社会にそれが存在することによって、自己満足を得られるもの」であれ
  ば、高邁な社会福祉以外でもなんでもよいのである。

  そしてその対象は、インターネットのような膨大な生産力のあるシステム
  を利用できるものであれば、なお好都合である。

  たとえば、高等教育の学習ソフト、世界最大の百科事典、タイガース密着
  取材レポート、全国宝・重文の画像、etc。。。。。

  私はインターネットのフリーソフトは共産主義社会そのものだ、と言った。

  しかしながら、ここに掲げたようなソフトは、個人の力では作りがたいもの
  である。

  しかし、金を出し合い、制作能力のある人間に作らせれば、たいした出資
  額も必要としないものである。

  あるいは、国家権力を使えば、すぐにでもできるものである。


  このような、個人では作りがたいが、力を合わせれば作り得るもの、そして
  社会に還元することで皆が得心するもの、それが社会主義社会の段階に
  あるものなのだ。

  一億円の制作費を必要とするビデオを個人資本主義のもとで作ろうとすれ
  ば、一本あたり一万円で売っても、一万本を売らねばならない。

  同じビデオを社会資本主義のもとで作るのであれば、国民一人当たり、一円
  の出資でよいことになる。

  たった一円支払うだけで、誰もがタダ同然で制作費一億円の英会話ビデオ
  を手に入れることができるようになるのだ。

  この差は、つまるところ、まうそのようなビデオなんか見ることもない人間も
  金を払わされていることから生まれている。

  しかし、誰がこの出費を、ケシクリカランと怒るであろうか?

  膨大なコンテンツが、極小額、税金から使われるだけで、いつでも使用でき
  るのである。

  いや、たとえ一生使わないとしても、そのようなコンテンツ群が社会に存在す
  るというだけで、人々はこの創設を歓迎するであろう。

  真・社会主義を知る者は幸いなり。 社会資本主義を知る者は幸いなり。

  わずかな出費によって、豊かな社会と名誉と、知識の扉を手にいれることが
  できるのだから。


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