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#414/500 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 02/ 9/23(Mon.) 21: 5 ( 41)
議員に対する期待 一久
★内容
議員に対する期待
民主主義をうまく機能させる為には、有権者の議員に対する期待
というものに、一定の限度があることを知らねばならないのではあ
るまいか。
たとえば、ある地域の有権者が、橋を架けてほしいという要望を
持っていて、ある年の選挙で、それを公約にした候補が当選した
としよう。
もしも、この議員に対して、彼に投票した人々が、「なんとしてでも
橋を架けろ」と要求し、議員もその気になったとしたら、その先に
待っているのは、典型的な利権政治である。
この議員は、公約を実現するために、中央の政治家や官僚に金
をばら蒔き、その金を建設業者からせしめ、その代償に入札値を
教える、という行為に手を染めざるをえなくなる。
そうでもしない限り、橋を架けるという公約を、確実なものにする方
法はないであろう。
ということは、「公約を実現しろ」という有権者の圧力が、議員を汚
職に導いている、ということになる。
橋を架けてほしい、という要求は、それ自体は非難されるものではない。
問題は、それを強引な手段を用いてでもやるのか、それとも、合法
かつ常識的な範囲での尽力にとどめるのか、なのである。
もちろん、合法な手段で実現できれば、それにこしたことはない。
しかし、多くの場合、それには限度があることを、有権者は知らねば
ならない。
議員は、あくまでも有権者の意見を政治に反映するためのもので
あって、住民のエゴをごり押しするために存在するのではない。
議員を通して要望を出しても、実現しないこともある。その聞き分けを
できるかどうかを、有権者こそが問われているのである。
愚民の上の辛き政府あり、貪欲な有権者のもとに汚職議員あり。
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