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#468/500 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 02/11/ 9(Sat.) 22: 2 ( 45)
親子企業 1 一久
★内容
下請け企業の逆襲
少し前のニュースで、親会社から注文を切られた下請け企業が、自分達で
商品を開発し売り込みをするようになった、というのをやっていた。
その企業は、ニットかなんかの服飾工場なのだが、中国製に負けて注文を
得られなくなったのだそうな。
そこで、いままでは親会社任せであった市場調査やデザイン、材料の仕入
れ等を自分達でするようになったら、コストは下がるし、売り上げは伸びる、
いいことずくめの結果になった。
中国製にくらべて、少々高くても、品質の良い、消費者の求める製品を送り
出せば。十分やっていけるのだそうだ。
当然といえば当然のことで、人件費がいくら高いといっても、値段の半分を
占める訳ではあるまい。ならば、せいぜいで三割高くらいになるはずだ。
車やパソコンなら、三割高というのは痛いが、服で三割高なら十分勝負でき
る。単価が安いほど、値段よりは品質の勝負になるからだ。
そうでもないかな。
十万円のパソコンと、十三万円のパソコン、百万円の車と百三十万円の車。
これでも、なにかしらのセールス・ポイントがあれば、勝負になるかもしれない。
さて、それはそれでいいのだが、問題とすべきことがひとつある。
それは、下請け会社が直接営業を始めたらうまくいった、というのであるなら
ば、そうする以前の、つまり、親会社が営業をしていたときなぜうまくいかな
かったのか、ということである。
ひとことでいえば、親会社の営業スタッフ、経営陣の無能が原因であるという
ことになろう。
親会社の雇っていた、デザイナーの才能不足ということになろう。
親会社の経営者は、その無能によって子会社の製品を売れなくし、親会社の
営業担当者はその怠惰によって下請けの足を引っ張り、親会社のデザイナー
は陳腐な作品しか作り出せないくせに報酬を受け取って会社に寄生していた
のだ。
親会社は、実際に商品を作る下請け会社に、ダニのように寄生して搾取をす
るだけの存在だったのだ。
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