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#789/800 本会議場 市民の討論広場 メイン会場
★タイトル (********) 03/ 9/30(Tue.) 20:19 ( 47)
不当な一般化の予防が必要 一久
★内容
べつに、まったく類似点が無いと言っている訳ではありません。
ただ、類似点を挙げることによって「不当な一般化」がなされる恐れがあり、
それが問題だと言っているのであります。
類似点があるからこそ、相違点に注意を向ける必要があるのです。
「不当な一般化」とは、一部の事物をもって全体を同様だと決めつけること
です。例えば、米軍兵士が沖縄で婦女暴行事件を起こした、だから米軍兵士
は日本人を人間だとは思っていないのだ。というような論調です。
今の北朝鮮でも戦前の日本でも、君主を祭り上げている、だから似たような
ものだ、というのでは、s1さん自身、「不当な一般化」を読む人の心に植えつ
ける衝動がなかったと言い切れるでありましょうか?
それゆえに「不当な一般化」に陥らない為には、相違点を明らかにしていく
努力を放棄してはならないのであります。
トラもライオンもよく似ている、というだけでは、真実の姿はみえてきません。
両者の相違点を詳細に把握してこそ真実に近づけるのであります。
もちろん、類似点を挙げることが重要な意味を持つ場合もあり得ますが、
不幸にして、煽動的な「不当な一般化」をもたらす場合が多いように思います。
有用な類似点の指摘も、物事の大雑把な把握には役立ちますが、相違点
の把握にこそ重点を置かないと、事実の詳細を知ることができません。
クジラは哺乳類だ、というだけでは、ここで終わってしまいます。哺乳類だけ
れども、他の哺乳類とどこが違うのか、魚類とはどうか、と考えることによって
初めて思考は前に進むのであります。
さて、戦前の日本が日本史上、ひときわ暗黒に近いものであったかどうか。。。。
池波正太郎の自伝的エッセイ「散歩のとき何か食べたくなって」などを読むと、
とうていそのようには思えません。
学歴のない株屋の小僧の正太郎少年が、株(インサイダー取引?)で儲けた
小金を持って、「資生堂パーラー」に通ったりする。
株屋の小僧が特殊なだけだ、というのではなくて、もっと子供のころの「どん
どん焼き」を買う話などからも、当時の空気がうかがえます。
株屋の小僧にさえも、「自由経済」があった。この点だけでも、北朝鮮の今と
は、かなり違うでしょう。
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