もう1つのバカラック物語
Lake Baccarac Fishing Story 2001

 

Angler:chappy

 

これはアングラーchappyが2000年末〜2001年にかけてメキシコ・レイクバカラックへ釣行した記録。彼もまた10ポンドオーバーを達成の喜びを知ったアングラーとなった。
このページは
chappyのHP完成までのプレオープン。より詳しい釣行記はHP完成を待とう。

 

 


 1999年、伊藤さんのHPの記事を読みバカラックにあこがれ、そして、2000年、CSの釣りビジョンで、兼三さん&奥村さんのバカラックツアーの放送を見て辛抱たまらなくなり、迷いに迷ったあげく、ついに行ってきました、レイク・バカラック!!
 ちなみに迷った原因はお金です。6日半まるまる釣り三昧という夢のような時間を過ごすためには、それなりのお金が必要なのです。しかし、ここはひとつ、人生、最初で最後の海外釣行かもしれないし、それよりも『年とったら体力的にハードな釣りは出来ない』と意を決しバカラックへの釣行を決意したのでした。

さて、バカラックがどういうところかというのは、伊藤さんによって情緒豊かな読み物として書かれていますので、私は、レポート風に書いてきましょう。

◆バカラックはすばらしい!!
 先に『最初で最後の釣行かもしれない』と書きましたが、いやいやとんでもない。行けるものなら、年2回は行きたいですね。常連さんによると、「今年のバカラックは過去6回の釣行の中で一番キビシイ年だった」と言っていたくらい今回のバカラックは釣れない年だったみたいですが、それでも、楽しかったんですよ。

アベレージというかちびっ子(ペケーニョ)が40cmぐらいで2〜4lb(約900〜1800g)。日本では『デカイ』と言われるサイズです。しかも、日本の同サイズより、あきらかに引きます。もーたまりません。これでも楽しいのに、それ以上のサイズ5〜7lb(約2200〜3100g)の中型(バンビーノ)や8lb(約3600g)を越える大型(グランデ)。そして、10lb(約4500g)を越える超大型(ムーチョグランデ)まで釣れる可能性があるのですからドキドキ度満点です。

◆今回のバカラック(2000年最後〜2001年頭にかけて)
 バカラックはダム湖です。毎年水位が大きく変動します。今年は、ほぼ満水状態で気温は低かったです。兼三さんのビデオに出ている白い立木は見えませんでした。
 1回目のスポーンは、クリスマス時期にあったそうです。私たちが行ったのは、年末29日から1月の8日まで。その間、バカラックにしては寒く、ベイトのテラピアが深場に沈んで上がってきておらず、バスも同じく上がってきていないという状況だったのです。それでも、単発で大きいのが上がってきているみたいで小さいのを釣りながら、たまに大きいのに当たる、という感じでた。
 常連さんによると「こんなに寒いバカラックは初めてだ」とのことでラスト2日のメッチャ暑くなった日に「やっとバカラックらしい天気になったな〜」とのことでした。

◆バカラックでの釣り方
 基本的には、8インチグラブのフロリダでスイミングです。日本では、ほとんどやらない、ワームで底を取らずに中層を引くという釣り方です。これが、出来る人と出来ない人とでは釣果にものすごい差がでます。現に出来ない私の釣果が22匹で、出来た相棒の釣果が40匹です。
 でも、ラッキーなことに今回のバカラックは、これが出来ない私に味方してくれました。なんと、ワームでは小型が多くなかなか大型が釣れなかったのです。大型が釣れたのは、スピナーベイトとバイブレーションでした。ガイドのブラスも「ワーム ペケーニョ。スピナー(スピナーベイトのこと) グランデ」と言っていましたから。
(ワームでも釣れないことはなかったですよ。ルアーニュースの表紙に出ていた三浦さんの13lbは、ワームでしたから)。

◆釣行記
さて、いよいよバカラックでの私の釣りですが、6日半をまともに書くと読みたくなくなる量になるのでポイントで書いていきますね(とか言いながらチョット長い。すみません)。

−初日−
 午前中、相棒と2人ともアタリたりなし(ノーピカ)。日本では、会社のみんなが正月返上で働いている。それを、ゴリ押ししてバカラックにきたのに……。バカラックはあきらめて、おとなしく働いてればよかったのか……。と言う思いが脳味噌中に渦巻く。
ランチ島でみんなと昼飯を食べているときに、常連さんもアタってないようだったので、複雑な気持ちで一安心(自分がヘタなだけではなかったようだ)。昼からの出撃に望みを託す。
 常連さんから聞いたバカラックタイムの一発目14時をまわると、相棒に1匹目がきた。オレにも来いよ、と思っているとコンコンとアタリ。しかし、ここであわせてはいけない。電撃フッキングなんてここでは通用しないのだ。なぜなら、バスはグラブのしっぽだけを引っ張っている場合がほとんどだから。
しばしまって、それでもコンコンときたのでパワフルフッキング! よしノッた!! 引く引く。楽しいけど一匹目なので必死。上がってきたのは1100g40cmぐらいのちびっ子だった。
ちびっ子だけどうれしい。12月31日だったので、2000年最後の日にボーズにならなかったのがうれしい。バカラックで釣れたのがうれしい。この日は、この一匹だけだったけど、笑顔で帰路につけたのでした。

−2日目−
 一回目のフィーバーがかかった日。
朝からポツポツ釣れる(ちゅーても2人で4匹)。昼過ぎ、ボートの横でバスがハネた。それを見たガイドのエリーからハードルアー司令が出る。どうやら、バスが食い気モードに入ったと見たようだ。
ガイドの薦めでクランクを投げる(スペイン語ではクーリカンというらしい。カッコイイな〜)。投げてたら小さいのが釣れた。そこで、ガイドは大きなシャローワンドへ移動。2人してバイブレーションを引きたおす。ポロポロ釣れる。おもしろい。と、相棒に強烈なアタリ。3600gちょい・8lbのバスだ。いいな〜と思い、バイブを投げ倒していると、急に重くなった。根がかりか? と一瞬思ったが動く。全身を使いロッドを後ろに引きスイープにフッキング。デカイ? と思ったら軽くなった、なんと、ボートに向かって走ってきている? で、ボート手前で反転。ここんとこだけ、引きを楽しめた。上がってきたのは、4100g・9lbのグランデ。うれしい! うれしいけど、あっさり釣れたのでイマイチ大感動には至らないようだ。それにしても、こいつには、一度産卵した気配があった。産卵してなきゃ10lbだったかもしれないのに〜。この日は、その後ログとかでも釣って終了。あ、この日だけテラピアが釣れました。

9lbヒットタックル
  デストロイヤーF6−67X・アンタレス2・東レLハード25
  ライズバッカー アユ

−3〜5日目−
 ちびっ子ばっかり釣れる。「ばっかり」といってもそんなに多く釣れているワケではない。3日間の最大が3300g7lbだった。これは、おもしろかったよ。相棒が、岸際で水面が動いたのを見て、そこに私がキャスト。「50cmぐらいずれてるよ」と言われたが、コンコンとアタリが……。少しまって、パワフルフッキング! おお! 引くぞ〜デカイぞ〜 てな感じで釣れたのです。ちなみにこの間、結構寒く、雨まで降ったのでした。

−運命の6日目−
 なんか2日目の9lbがドリームだったかのように思える、フルタイムフィッシング最終日。今日は、なんだか暖かい。良さそうな雰囲気。後半のガイド・ブラスには「10lb釣らないで日本に帰るとお母ちゃんに怒られるんだ」とか冗談っぽく片言の英語で話し、ちょいとプレッシャーをかけてみる(相手がプレッシャーと思っているか知らないけどね)。
 朝から、相棒はグラブで釣りまくる。グラブがヘタな私は1匹。でも、グラブではかたが小さい。
で、昼過ぎ、ガイドのブラスから司令が出た「スピナーを投げろ。グラブでは小さいのしか釣れないみたいだ。投げるのはグリーン(チャート)だ」。私は、B−カスタム3/4に6インチダブルテールグラブをまるごとトレーラーにつける。と、スグにきた! 引いてると重くなった。強烈に引く。ガマのロッドが根本から曲がる。ガイドは10lbだという。必死に寄せてネットに入れた。10lbなのか? さっそく測る。4300g。220g足らない。クーーーッ……。直後、同じポイントで相棒が4300g。その後私が2600g。とガイドの司令が大当たり。スピナーベイト炸裂。

 その後、場所を移動しながら打って行くが、暖かくなったためか、あちこちのポイントにテラピア漁の網が入り始めた。
もう終わりか……、と思いスピナーベイトを引いていた。当たらないので巻く手を止めてみたり、フォールさせてみたりいろいろしていると、コンという軽いアタリ。久々のアタリで焦って素早くあわせてしまった。が、魚がのっている。しかも、さっきのデカイヤツより引く。10lbか? 最後のチャンスだ! と思い必死にやりとり。何とか無事にランディング。デカイ!! とガイドのブラスが「口の中を見ろ」という、なんと、口の内側の薄皮一枚にかかっていただけだった。強引に引いたり、長くやりとりしていると、皮が切れてパーになるところだった。
さあ、測ろう。おお! 4450g!! やったー、ギリギリだけど10lbだ!! 2日目の9lbにはなかった感動がわき上がってきた。いろいろやって釣ったから、釣れたではなく、自分が釣ったという満足感がスゴク大きい。今回のバカラックに思い残すこと無し!! きれいな夕日を、余裕の心で見るとさらにキレイに見えた。

9&10lbヒットタックル
  ラグゼカマー685・アンタレス2・東レLハード25
  デプスBーカスタム3/4チャート+6インチツインテールグラブ ホワイト

−最終日 半日だけ−
 帰りのこともありタックルは2つに限定。スピナベとワーム。だけど、スピナベだけを投げまくる。けど、昨日に続きテラピアの網だらけ。最後の日はボウズか? と思ったら、小さいの(2lb・43cmくらい)が釣れた。
チビで始まり、チビで終わったバカラックでした。
あー楽しかった。日本に帰りたくね〜。
メシはうまいし(とくにビーフシチュー)、ビールは飲み放題だし、ロッジのイスマエルとロザリオは陽気で楽しいしね。
少し困ったのは、水が21時〜4時まで止まることと、セスナが、ちょっと酔うくらい揺れるというところかな?
今回、バカラック用にタックルいっぱい揃えたし、また行くぞ〜。
今度は、15lbを求めて。

 


デッケー

 

 


みんないい笑顔ですね〜

 


ゲゲ・数年前にも見た事の有る顔が・・・3つ

 


こんなセスナで現地入りします

コメント:Itoh
私もバカラックの思い出がよみがえってきました。できればもう1度いってみたい。