1998年9月13日 牛久沼東谷田川  晴れ  釣果:1

牛久に飛び込み執念の2位

 

本日はチームH1の主催するトーナメントに参加した。

AM6時に茎先橋の下に集まったのは総勢36人・18チームの参加者達。

主催者の挨拶、説明の後6時30分に各艇一斉のスタートとなった。

数艇参加していたアルミボートがあっというまに霧の中へ消えて行ったが、

私も2.5馬力の船外機を全開にして昨日良かった下流の葦へと向かった。

移動途中でベイトフィッシュが水面に沢山確認でき、今日のトーナメントは結構な

ハイレベルになると予想し、いつもならバズやガラガラをキャストするところをあえて

ワームとラバジーの遅い釣りで通す事を決意した。

まず、塚本の対岸の水門の下流へ入る。

ここへ私はラバジー、バケがGグラをキャスト、直にバケにバイトが有り葦の奥から

35センチのバスを引き抜きライブウェルへと入れた。

これで私のペアのノーフィッシュは無くなったので少し気持ちが落ち着いた。

このエリアには他のボートが2艇ほど居たので、漁師の船が有る周りまでキャストし

今度は対岸の奥行きの有るガマの密集エリアへ移動した。

このエリアではバスがガマの奥でボイルしており、釣れそうな雰囲気が出ている。

ここでバケは表っ面から1メートル以内を、私はそれより奥へとウエッピングでキャスト

しながら流して行くと向かいからキャストしながらボートが近づいてきた。

そして「あ、伊藤さんの邪魔してしまった」と声がしたので見てみると、今大会主催の

柏木さんがアルミに乗って釣りをしていた。

様子を聞くと2本良い型をバズで釣ったらしい。

昨日よりさらに5センチほど減水しているのでバスは葦の外という考えが頭をよぎったが

私はウエッピングで成績を残してきたという意地からあえてウエッピングでの勝負に出た。

オフィシャルのボートが後方へと過ぎた直後に、倒れた葦の下から32センチのバスを

バケが出し、これでリミットメイクまで後1本となった。

しかし、私はまだ釣ってないでバケのバスだけなので肩身が狭くなってきた。

このままたまやボート付近まで流してリミットを揃えようと思ったが、なぜか前日より他の

ボートが多く他のアングラーが思い通りの釣りをさせてくれない。

仕方なく船外機で一旦沖に出て、ボートの無い場所へと入りなおした。

ここで私のラバジーに待望のバイト、ガマの奥5メートルほどの超ドシャローで食ってきた。

しかし、痛恨のバラシ、超ショートバイトの為自信を持ってフッキングできなかった為に

ジャンプ一発でバレた。

どう見ても35センチは有ったので悔やまれてならない。

でも直に気分を変え再びキャストを繰り返すがバイトは無く、直に他のボートと出会ってしまう。

仕方なくこのエリアを諦め、再び船外機を回し2百本杭の対岸まで移動し、再び背の高いガマ

へとウエッピングを開始した。

しかし、風が当たっていないせいかバイトが無く、塚本ボート付近まで来たので怒られたく無い

ので、朝にバケが35を釣ったエリアへ移動した。

ここに入り釣っていると後ろから他のボートがエレキを全開にして私達の前に入ってしまった

ので、少しだけキャストしただけでエレキを全速で回し前の船を追い越し、大分上流の島周り

へと入った。

ところがここは減水の影響をもろに受けていて、浅過ぎでエレキが下を引きずってしまうので、

沖へと出てガラガラを二人でキャストした。

これで茎先橋の近くまで流すが数回バイトは有ったもののフッキングせず、未だにリミットが

揃わない。

時間は残り30分を切っていて、もはやこれまでと言った様子で最後の移動で吉野家の桟橋

から50メートルほどの所にあるオダの横の葦へと移動することにした。

途中でアルミとすれ違い(Surfさんかな)様子を聞くと、やはり3本揃っているとの事で、

いよいよ敗戦ムードが濃くなってきた。

こちらのキーパー2本を告げると全速で対岸へと渡った。

途中、まだバスをキャッチしていない私は2本取ったバケに怒られ、また泣き言を言われ

1本釣ったら晩飯おごりまでこぎつけた。

移動後、残り時間が無いので最後のウエッピングを開始し、一通りキャストしたがバイトが

無く諦めかけた時に、昨日バケがフッキングミスをした浮遊大陸が目に入った。

ここへノーシンカーのGグラを入れると、入れた瞬間にウエッピング独特の通称ゾウキン

バイトが来た。

祈りながらフッキングすると見事にフックアップ、葦から抜こうとロッドを煽るとついてない

ことにバスが葦へと絡まって出てこない。

しかし、しっかりとフックアップしているらしく力を抜くとバスの重みが伝わってくる。

ここでエレキを全開にし、葦へ向けて突進するが浮遊大陸に阻まれてボートの向きを

左へとそらされて突進もバックも出来なくなってしまった。

ならばとラインを張ったままオールで浮遊大陸の粉砕を試みた。

表面の1大陸を粉砕し、バックが可能となったので再び大陸の正面へと移動し、今度は

大陸の右の葦をなぎ倒して進入を試みようとバックしてたその時に何とラインブレイク。

全て終わったと葦の奥を見ると、フックがバスのアゴを貫通し葦に張りついていた。

考える間も無く私はボートを飛び出し牛久の葦原を歩いていた。

そして両手でバスを捕まえるとバケにネットを出させ、その中にバスを入れ何とか

3本目のバスを執念でキャッチした。

ボートに上がりバスを測ること無くライブウェルに入れ、我に返るとバケと二人で大笑い。

しかも、とっても臭い。

「これで私も牛久と一体化」と大笑いし、そのままウエイイン会場の茎先橋たもとの島の

前へと向かった。

ここでみんなが見てる前で釣ったらカッコイイだろうと思い、まだ数分あったので島の葦

へとウエッピングをし、葦の中にある杭の真横でゾウキンバイトが来た。

しかし、今度はフッキングミスで葦にフックとワームを取られて終了となった。

3本取ってはいるが1本32センチが入っているので上位は無理だろうと諦めていたが、

後から上がってくるボートの成績が伸びないどころか、3本持ってくるチームが少ない。

やはり皆今日の渋さに苦労していたようだ。

1時を過ぎて主催者より成績発表がされ、1位が106センチだった。

(そうそうこの大会は3本の総体長です)

106センチがトップ?と思い、自分達の成績を計算するといいとこ行ってるのではと

成績の発表を期待していると次に私たちの名前が呼ばれ、総体長は103センチと

3センチの差で2位でした。

けれど、景品が1位〜3位が後ろを向いて指定する事になっており、ここで私たちは

1番良い景品をゲットし、しかも最後の抽選会で私がバスメイトのオリジナルワームを

バケがなんと1番良い景品のロッドを当ててしまい、私たちのペアは美味しい所取りの

トーナメントとなった。

トーナメント終了後に再びボートを出して3時までキャストするが、1度だけバイトが有り、

これで納得して早上がりした。

大会を開催して頂いたチームH1の皆さん、どうもありがとうございました。

この場をお借りしてお礼申し上げます。