現在の日本のTRPG界は幸いなことに賑やかな状況が続いています。
D&D4eが変わらず進撃を続ける一方、国産ではSW2.0が充実のラインナップを揃え、アリアンロッド、アルシャードやダブルクロスなどなどを中心にSRS系の作品もかなり揃っています。一方R&R誌系列はFEARゲーとは対照的に、個性的な系統のTRPGが数多く存在を続けています。
そしてもはや日本のTRPGの文化でもある商業リプレイも、かなりの点数が出版されました。
そして、変わらず続くインターネットの急激な進化も併せて語るべきでしょう。
もうはてなダイアリーに書いた情報は、半日を待たずしてGoogleが捕捉してくれることもあるようになりました。Twitter上にもTRPGクラスタにTRPG者がかなり存在し、様々なひとこと意見を見ることができます。新サプリの情報を呟くと数時間で反応が返ってきます。Twitterやmixiボイスを当日の急な連絡や実況、簡易な記録に残すTRPGユーザも増えました。トピック提示や閲覧操作が簡単なSNS上の仕組みを活用したネット上でのTRPG活動も行われています。オンラインセッションも続いていますね。
そして業界の予想通り、2010年はスマートフォン戦争が日本でも始まりました。2010年になって筆者の回りでもようやくスマホ者が増え始め、TRPGセッションの傍らでも場所の確認やより本格的なインターネットアクセス、あるいはデジタル上でのサイコロ振りも可能になってきています。
そしてiPadに続いてタブレット端末も揃い始め、TRPGゲーマーの中の最先端の人々やデジタルガジェット好きな人々は、ルールブックや本の電子化にチャレンジを続けています。
国産スマートフォンも始動した今年を越え、iPhone陣営とAndroid陣営はどちらが勝つか。電子書籍元年の今年を越え、iPadのライバルたちが揃い始めた来年はどうなるか。日本人口の6人に1人が使っているmixi/GREE/モバゲータウンの3強はこのまま続くか。日本人口の4倍以上が既に使っている世界のfacebookが日本にも食い込んでくるのか。今年も何か、新しい革新的なサービスが生まれるのか。
ソーシャルアプリはゲーム機以上の成長を続け、人類の行動履歴はSNSにソーシャルグラフとして記録され、見えない雲のクラウドの向こうで、そこから何かが形になろうとしています。
各種Webサービスの連携が進んだ今、呟きやエントリや書き込みや現在位置や写真、様々な情報は互いに共鳴し、錯綜し、そして一人一人の発する情報がさらに繋がり合い、絡み合い、より大きな形となり、ワールド・ワイド・ウェブの無限の網はさらに複雑な進化を遂げようとしています。
我々はそんな現実に、情報革命以前のSFが夢想した夢の未来とは幾分違う形で未来が実現しつつある現在に生きています。その中でアナログなTRPGはどこへ向かうのか。今年も楽しみつつ見ていこうと思います。
改めまして、本年もよろしくお願い致します。
Webサイト【RI財団】WebMaster いわしまん 拝
おまけ)
去年に続いて今年もTRPGゲーマーのネタをもうひとつ。
神秘のマヤ文明の暦の第五の時代は紀元前3114年8月13年、終わるのが西暦2012年12月21〜23日。映画『2012』はもうレンタル中なのに海外では2012年世界滅亡説を信じ、おフランスの郊外の村に押し掛けている迷惑な方々もいるそうであります。w
世 界 覚 醒 ま で あ と 1 年 !
TRPGユニバースで重要となるこのマヤ暦のサイクルと関連付けられた2011年12月24日。いよいよ今年となりました。
我らが日本帝国のフジ山の裾野を弾丸特急が疾走し、グレートドラゴン・リュウミョウ様が降臨するあの運命の日。魔法と伝説上の存在が地上に帰還する第六世界の始まりの日。洋ゲーのサイバーパンクの雄『シャドウラン』の世界覚醒の日があと一年足らずでやってきます! ヽ(´▽`)ノ
|