「ヒルコ街の諸君。義勇軍の旗はもはや降ろされた。君たちは自由だ。
 この街で義を見つけるのは難しい。諸君らの求める義の旗は、自分たちで探して欲しい」

――『ドッグランド』の終幕より

朱音丸 - 葉隠の王
絵 姿

Profile:“葉隠の王” 朱音丸  (“はがくれのおう”あかねまる)
[2nd/TNR/RR/TND]
Handle: "King of Hidden" Akanemaru
Post: フリーランスのフィクサー
Age: 不明 Birthday: 睦月九日
Gender: Height: 可変cm Weight: 可変kg
Eyes: 若草色 Hair: 朱の混じる黄金 Skin: -
Citizen Rank: X Total Experience(Optional): 0pts
Style & Powers/Controls:
Style: Exek.◎, Mistress, Ayakashi●
Reason: 3/14 Passion: 5/13 Life: 5/7 Mundane: 8/14
Style Branch:
Style: Branch: Lv.
エグゼク プレジデント (1)
Superhuman Skills :
Skill Name: Lv. R P L M
Skill Name: Lv. R P L M
予算獲得 (1)      
直属部署 (1)      
血脈:化生の一族 (4)
母性本能 (2)    
Normal Skills (including Connection & Society):
Skill Name: Lv. R P L M
Skill Name: Lv. R P L M
医療 (0)        
心理 (0)        
運動 (0)        
操縦 (0)        
隠密 (0)        
知覚 (1)      
交渉 (4)
電脳 (0)        
自我 (1)      
売買 (4)
射撃 (0)        
白兵 (0)        

社会:N◎VA (2)    
社会:企業 (1)      
社会:ストリート (1)      
社会:警察 (1)      
コネ:千早怜呀 (1)      
コネ:千早冴子 (1)      
コネ:ハーヴェイ王 (1)      
コネ:和泉藤嵩 (1)      
Connection Memorials:
Skill Name: Lv. R P L M
Skill Name: Lv. R P L M
(“マンハンター”キーン・ビブラム) * (1)      
(エフェメラ黄) * (1)      
Outfits:

Weapons:

なし

Armours:

なし

Cyberwares & Trons:

(ウェット)

Vehicles:

グローリアス(トループ装備より)

Residence & Others:

高級マンション(ヒルコ街の快適なオフィス、セ16隠10)
ライフパス:ウェット、@偽造ID(人間のエグゼク、バーミリオン・フォックス名義)、@セクレタリ、@イリュージョン相当の香り草、@ネイキッド相当のお神酒、
@ペットロイド(犬型、有事のデコイ用)、@給仕(人間の客用、ハイカラな制服や巫女衣装の娘さん)、@ガイド(小さなヒルコネズミ 社会:ヒルコ街で10が出る)、
@護法相当の多機能スコープ、@ナイトウォッチ相当の高機能スコープ、@リングリング相当の汎用トロン(動物でも使えるソフトキーボード付き)、@VRコンタクト
%運転手(購9リムジン用 狐が化ける)、%秘書(購9やっぱり狐が化ける)、%トムズ・イヤー(購15)、%トレーサー(購10)、%他キャスト支援用装備(霊斬符12チアエンジェル15霊護符12など、必要ならサイバー類や武器も?)

@:プレアクト購入
%:アクト中に売買予定

Special Hybrids (Optional):

「控えよ。王の前である。義を持たぬおぬしの剣は通じぬぞ、ブラジオン!」
<交渉>+<化生の一族>+<母性本能>

「久しいなハーヴェイ坊。バーミリオン・フォックスだ。来週、“しんじけーと”はある大きな取引をする。この情報と引き換えといかないかね?」
<交渉>+<化生の一族>+コネや社会や売買
いずれも、アクト初期段階から24点+シナリオ分ある報酬点を活用して動いていく。

Troupe:

Troupe Name: 葉隠衆
Style: ミストレス
SKills: <盾の乙女>4、<動物との会話>2
<隠密>2,<知覚>2,<交渉>1,<電脳>1,<自我>1,<社会:N◎VA>2
Outfits: ライフパス:ウェット、トムズ・イヤー、ゴーストコート、ジェットブーツ、偽造ID(どこかの飼い犬名義)、グローリアス、ライフパス:ウェット、@護法相当のスコープ

Description: 部下に連れている狐たち。金狐銀狐に白狐、様々な色をした狐たちである。あるじ同様人語を話し、現代のテクノロジーに精通し、光学迷彩を使って摩天楼の陰を自在に駆け回る。
 かつて名のある忍軍に仕えた忍犬たちと親交があり、忍びの術を教わったために諜報活動にも優れる。カゲっぽい動きをするがでもミストレス。
 リーダーは銀狐の白銀丸(しろがねまる)で、リムジンの運転が得意。

Memoir:


外見など:
 赤色がいくらか混じった黄金色の毛並みをした狐。お掃除に使えそうなぐらいふさふさした見事な尻尾を持つ。淡い緑の若草色の瞳はよく見ると知性の輝きを持つ。分類的にはイヌ科キツネ属アカギツネ種。日本に古来より住んでいた種。
 喋るまで分からないが、人語を流暢に喋り、それどころか並の人間より知能が高い。ニューロエイジでは野生生物が激減し、写真の中でしか動物を見たことのない人間も多い。N◎VAではよく愛玩犬に間違われるため、それを利用して大都会の陰を悠然と闊歩している。

設定:
 様々な社会勢力が蠢く中、危険なスラムにぽっかり空いた空白地帯は一種の中立地帯となり、妨害を跳ね除けてヒルコ街となった。このヒルコのコミュニティ設立に尽力した人物……バーミリオン・フォックス、日本かぶれの北米人エグゼクとしか情報がない男には常に奇妙な噂がつき纏っていた。
 曰く、音声のみで誰も姿を見たことがない。曰く、電脳攻撃が通じず居場所も特定できない。曰く、巻き上げた金がいつのまにか消えた。曰く、数少ない機会に狙撃を試みた日に限ってリムジンにはペットの犬しか乗っていなかった。車の爆殺も失敗して野犬の群れに笑われた……などなど。
 出所不明の豊富な資金と情報をもって様々な勢力と対等に渡り合い、危険なストリートに虐げられた者たちの住処を作り上げた伝説のフィクサー。その正体は謎に包まれていた。
 それもそのはず、ヒルコ街の一角にある快適なオフィスの最上階から指令を出しているバーミリオン・フォックスという人間は存在しない。フォックス氏のペットの振りをしている、高級セクレタリを自在に操って人間たちを惑わし続ける一匹の狐が本体なのだ。

 日本古来より人々に親しまれてきた妖狐の末裔。人に悪さをし、かの伝説の白面金毛九尾の狐を生み出した野狐とは袂を分かった善狐の子孫であると本人は語る。
 元から人間社会に適応能力が高かった妖狐たちはニューロエイジにおいても技術の進歩に対応し、数は減ったながらも未だ都市の陰で行き続けてきた。
 朱音丸もそんな妖狐の一匹である。妖狐の一族が得意な幻術に長け、黄金の生成術を応用して木の葉からキャッシュを作り、金に弱いストリートの悪者たちを惑わす。
 ウェットながら現代に適応し、前足で器用にトロンや電子機器を操り、人間顔負けの交渉術で超新星市の大物たちを煙に巻く。その若草色の瞳には古き血筋が持つ神通力を備えている。最近化けないので人間への化け方を忘れてしまったと語り、狐の姿を保っている。
 まだ大地に野原が満ちていた時代から、日陰に生きることを余儀なくされた者、虐げられた者を助けてきた古い一族の末裔である彼は、人間社会に詳しく、犬の外見なら都市で怪しまれない利点を生かし、同じく葉隠に潜む者を助けようと決心。身を偽ってストリートでフィクサーを開業した。ヒルコやストリートの住人には人間社会に疎い者、経済に弱い者も多いため、朱音丸がヒルコ街の設立に手を貸したことは歓迎された。
 トーキョーN◎VAという巨大な木の陰に、日の差さぬ影の世界に、葉隠に潜む者たちを援助してきた妖狐は……いつしか葉隠の王と呼ばれるようになったのである。

 朱音丸は尻尾は1本、天狐に叶うほど神通力は強くないと語るため、まだ千年は生きていないようだ。妖狐、霊狐の一族の中ではまだ若い方である。
 狐としては成年男子の年齢、実年齢は不詳。味方には正体を明かして狐の姿のまま接している。
 本来「朱音」は姫子に与えられる可愛い名前であり、本人も密かに気にしているが、からかわれると遠い昔に母狐に授かった大事な名であると怒りだす。
 趣味は新星大社の神社を散歩して昼寝すること。好物はヒルコ街では手に入りにくいスキヤキの稲荷寿司。
 

Words:

一人称「私」 二人称「おぬし」 「貴殿」「〜殿」
 狐なのに堂々としたエグゼク然の口調、やや古風

「やあ、バーミリオン・フォックスだ。依頼のあった武器だが、手配しておいたよ」
「なこ。前から欲しがっていたカチューシャだ。おぬしには良く似合うだろう。って、だからそこで私の尻尾であ〜そ〜ぶ〜な〜!」
「教えてくれ、エフェメラ。おぬしほどの明晰な娘なら、世が世なら女王にすらなれたかもしれぬ。なぜあのような行いに出たのだ? おぬしの兄君は……」
「(がーん) エフェメラ、おぬし、いつから私が犬でないと見破った? この娘……できる!」
「(オフィスの冷蔵庫を開けて) 私の稲荷寿司が……ない!」
 

Others from Player:


 西方のN◎VAファンが集って行われた2010年1月の第1回『オーサカM○●Nオフ』で使ったキャストです。シナリオは全卓共通の『ドッグランド』、卓ごとにレギュレーションが違うという構成。RLのshowさん卓は最大達成値21で経験点0という基本に返った卓。
 集まったのが初心者に近い方が多くどうも経験者がまとめ役のエグゼク枠をやった方がよいということで、ヒルコ街の設立に手を貸したエグゼク……というかなり珍しい枠を拝命することになりました。
 シナリオ情報から推理するに金を有効活用する能力があったほうが良さそうだ、0点でどこまでも効率的に無駄なく、そして周囲のキャストをフォローできる能力を持たせよう……と短い時間で検討し、そこに受けてナンボの西の妖都オーサカに行くにあたりネタの仕込みは必須というトーキョー人の勝手な想像と中の人のアストラルスキーが具現化し、おきつねさまが誕生してしまいました。
M○●Nオフ全6卓のエグゼク枠の同志たちも実に様々なキャストがいましたが、人間でないエグゼクはさすがに朱音丸だけでしたね。わははのは。w
 実際のアクトでは初動ながら、動物の外見とエグゼクティブなムーブメントのギャップを持った個性を十分に発揮することができ、思い出に残る初陣とすることができました。同卓の皆さんありがとうございます。

回想するあかねまるとシャム猫のシュレディンガー
 やることがエルダーっぽいけど<永生者>がなかったり、葉隠といいつつ本人が<隠密>していなかったり、アクト中に狐の姿でリムジンを運転して笑いを取っていったトループ軍団も実は<操縦>が抜けていたり、0点キャストならではの抜けがあちこちにありますが、まあ今後もうちょっと整備していきましょう。
 データ的には<永生者>もしくは<血脈:化生の一族>のLv上げで最大達成値25に対応、<エグゼク:プレジデント>を上昇、コネと社会の強化などで普通のシナリオにも対応できるでしょう。

 ちなみに人間としての偽名「バーミリオン・フォックス」は、お馴染み真教浄化派の皆さんの色の付いたハンドルと同じで、読者にはバレバレなのに作中人物たちは何故か気付かない系のギャグとしています。w

>>> 想定導入
▼エグゼク/エグゼク、フィクサー導入:
 ヒルコ街の設立に力を貸した後も、豊富な人脈と情報、謎の資金源を持つ正体不明のストリートのフィクサーとして活動中。千早重工所属などの縛りがなければ、エグゼクとして活動可能。コネが多いのはそれぞれに過去設定があるのではなく、あちこちに影響力があるという位置づけ。
▼ミストレス/人助け、巻き込まれ系導入:
 虐げられてきた者を助けてきた古い一族の末裔であり、抑圧されたヒルコや日陰に甘んじてきたアヤカシ、困っている人間たちに密かに手を差し伸べてきた。
▼アヤカシ/アヤカシ、アストラル系導入:
 十四血脈の中ではマイナーだが、狐や狸と人が共存していた時代を知る妖狐の永生者である。サロン・ドルファンは味方ではないが、この街の社会勢力のひとつとして認識している。

Thanks for MOON OFF members
Photo by iPhone


Delirium
RI-Foundation > Delirium(NOVA) > Staj > Akanemaru
Bakk D e l i r i u m - RI-Foundation'z NOVA Sekt.