N◎VA-Dシナリオ 『星月夜作戦』（せいげつや・さくせん） プレアクトページ
2006.12.03 【来たれ】星月夜11th【勇者】　用

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女王を求めよ。時を超えて。
- Operation: Starry Night -

シナリオコネ：ニール・スミス　（推奨スート：スペード）
キャスト間コネ：PC2 エルーシア
　失踪した暁美鈴の後を継ぎ、童顔探偵の切り盛りする暁探偵事務所が軌道に乗ったある日。事務所を訪れたのは意外な依頼人だった。
　群集の中で出会ったら埋没してしまいそうな、どこにもでいそうな外見の物静かな壮年男性。だが鋭い水色の瞳だけが、その印象を裏切るように君を見つめている。君の第六感は、彼がただの依頼人ではないような予感を告げていた。
　引退したジャーナリストだというニール氏は今日は来ていない子供たちのことなどでしばらく会話を楽しんだ後、最近N◎VAで流行っている映画の話を持ち出した。古い時代のロマンチックなスパイ映画『星月夜の祈り』。
「あの作品に出てくる“カラリエーヴァ”という言葉――あれがフィクションではなく、実在していたとしたら、君はどう思うかね」
　迷子の子供の捜索でも浮気調査でもない、言葉の調査。だが彼は礼儀正しく、依頼料も申し分ないものだった。
　幻の女王を求める探索の旅が、いま始まる。目を開き、真実と幻を見分けよう。時の塵の向こう、星月夜の真実を解き明かすのは、君だ。
 

コネ：アンジェリン・エヴァーグリーン　（推奨スート：クローバー）
キャスト間コネ：PC3 χ.ch
　あなたの“アクトレス”の扉を開いたのは、はるばる北米からやってきた若い女性トーキーだった。カレッジを出て、仕事について間もないという。
「私のことは、アンジェでいいです。うわー、素敵なお店！」
　英国風紅茶の香りが漂い、黒猫ハルが首をかしげる店を、彼女は興味深そうに見回した。どうやら、彼女が考えていたボディガードというものと少々予想が違ったようだ。
　ウェブを巡って偶然手に入れたデータ集合体“カリリオーン・クラスタ”。資料の先々でぶつかる謎の“女王”。N◎VAでヒットしている映画。その偶然の一致を調べに、彼女は取材旅行を兼ねて資料も豊富なN◎VAにやってきたのだという。
　そして、快活そうな彼女は水色の瞳を伏せると、やや心配そうに告げた。どうも最近、身の回りに不審な影がちらついているような気がするのだという。女性ならではの悩みだ。だが、気のせいだけだろうか？
　アメジストの盾を取るときが来た。紫水晶の加護を、星月夜の天使の前に掲げよう。貴方の光こそが、狼たちの影を打ち払うのだ。
 

シナリオコネ：アルファ=オメガ　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC4 辰巳伸也巡査
　光のストリームが虚空を飛び交い、無限に広がる電脳空間。χ.chはいつものように、違いの分かる通にだけ分かる真実と嘘と、様々な情報を提供していた。
「χ.chは、ロシア語に詳しい？　アルファ、わかんないことがあるからヘルプをきぼんぬなの」
　初心者用スレッドに書いてきたのは、全てのAIが聖母の娘と敬う少女だった。
　確かに前から、カウボーイたちの間で話題になっているプログラムがあった。広大な電脳世界のどこかに眠っているという、“マースカ・ディカーブリ”の都市伝説。ロシア製のブラックICEだとも、浄化派の陰謀だとも、超兵器だとも知られざる超AIだとも‥‥
　二進数の電子の海で生まれたAIに、言語の差は意味を持たない。だがロシアの言葉は不思議な響きを持っていた。そういえば現実世界でも、そんな映画をやっていたではないか。
　どうやら聖母の娘は、新しい友達を探しているようだ。おおかたAV◎Nねらーには相手にされず、χ.chに助けを求めたというところだろう。
　君は調べてみることにした。これがちょっとした迷光仕掛け(ストレイライト・ラン)になろうとは、さすがの掲示板AIも考えなかった。
　ネットランの時間だ。電子の海に、虚数の空に羽ばたこう。星々の光の海を渡り、冬の女王の秘密を解き明かすために。
 

シナリオコネ：レーネ・ジーン　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC1 神室 透
　たとえ昇格しなくて、ブラックハウンド隊員はたいてい忙しい。バーで起こった酔っ払い同士の喧嘩を収めるために駆りだされ、モノアイのサイボーグ・ガイを逮捕した夜もそうだった。あの時はあなたの本性が発揮されることもなく、いつもの持病も起こらなかった。だがあなたが忘れる代わりに、事件はうやむやのうちにいつしか記録が消えてしまった。
　そして今。ある日出勤すると、ちょっとした騒ぎが起こっていた。北米の外交官を名乗る男に率いられた一団が視察にオフィスを訪れ、外交官特権を盾に設備をハウンドの勝手に使い出したのだ。
　ブラックスーツを着込み、嫌味な笑みを浮かべていた男、ミルトン・ブラウン。書類棚がひっくり返され、ハウンドの誇るスーパートロンが勝手に使用され、台風のような騒ぎが起こっていた。しかも彼らは、後始末をせずに帰るつもりのようだ。
　メモリ巡査とキーファー巡査の悲鳴が聞こえるオペレータールームから女性が出てきた。すらりとした体に後ろでまとめた金髪、眼鏡が知的に光っている。
「何か御用、ミスター・ポリスマン。‥‥これは‥‥」
　レーネ・ジーンといったその女は何かを見たかのようにあなたの顔を眺めると、眼鏡を直して行ってしまった。
　盛大な後片付けの始まる機動捜査課で、年下の警部に命ぜられた秘密裏の任務が始まる。大いなる風と雷が舞うとき、時は来たる。狼たちの本性は明かされ、女王への道は開かれるであろう。
 

Seek the Queen. Beyond time.
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