N◎VA-Dシナリオ 『星月夜作戦』（せいげつや・さくせん） プレアクトページ
2007.08.16 【奇跡の】星月夜14th【14回！】　用

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女王を求めよ。時を超えて。
- Operation: Starry Night -

シナリオコネ：ニール・スミス　（推奨スート：スペード）
キャスト間コネ：PC2 カイ
　アサクサの事務所は大して儲からず、ジョンソン君が今日もぼやくある日。事務所を訪れたのは意外な依頼人だった。
　群衆の中で出会ったら埋没してしまいそうな、どこにでもいそうな外見の物静かな壮年男性。だが静かに鋭い水色の瞳だけが、その印象を裏切るように背の低い名探偵を見つめている。時として驚異的な推理力を発揮する君の勘は、彼がただの依頼人ではないような予感を告げていた。
　引退したジャーナリストだというニール氏は名探偵のスタイルについてしばらく会話を楽しんだ後、最近N◎VAで流行っている映画の話を持ち出した。古い時代のロマンチックなスパイ映画『星月夜の祈り』。
「あの作品に出てくる“カラリエーヴァ”という言葉――あれがフィクションではなく、実在していたとしたら、君はどう思うかね」
　迷子の子供の捜索でも浮気調査でもない、言葉の調査。だが彼は礼儀正しく、依頼料も申し分ないものだった。
　幻の女王を求める探索の旅が、いま始まる。目を開き、真実と幻を見分けよう。時の塵の向こう、混沌の中から失われた女王の物語を探すのは、夢の紡ぎ手にこそ相応しいだろう。
 

コネ：アンジェリン・エヴァーグリーン　（推奨スート：クローバー）
キャスト間コネ：PC3 由那
　カブトとして独り立ちした後も、なんやかんやでネヴァーランドと縁のあるキミは、今日もなぜか夢の島にいた。ルナたちが半ば押し付けるように紹介してきたのは、夏季休業中のワーデン社に代わってボディガードを求めていた若い女性のトーキーだった。天使の名を持つ依頼人は北米でカレッジを卒業し、仕事に就いたばかりだという。
「私のことは、アンジェでいいです。うーん、カイくんはちょっと運が悪いけど腕は立つし便利だからニューロ適任って聞いたのだけど……そ、そうなのよね？」
　どこか困りながらも気さくに握手を求めた彼女は語った。電脳の海で偶然入手した正体不明のデータ集合体“カリリオーン・クラスタ”のチップと共に、ロシアの歴史に関わる事項を調査にこの街に旅行で来ているという。
　彼女も知っていた。謎めいた“女王”が、この街と関係していることを。そして折しも、最近ヒットしている映画『星月夜の祈り』が似たような内容を描いている――
　そして、快活そうな水色の瞳を伏せると、彼女は心配そうに告げた。どうも最近、身の回りに不審な影がちらつき、監視されているような気がするのだと。
　風使いの目覚めのときだ。剣でも盾でもなく、その風の加護もて星月夜の天使を護ろう。その精霊の力もて闇を払おう。異国の闇の狼たちが、すぐそこまで迫っている。
 

シナリオコネ：アルファ=オメガ　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC4 月城カナメ
　あれは夢の中だったのだろうか。妖月の都のベッドの上に囚われたあなたの体から心は解き放たれ、無限に広がる電脳空間を飛翔していた。光のストリームが虚空を飛び交っている。
「ゆなちゃんは、外国の言葉に詳しい？　アルファ、わかんないことがあるの」
　やってきたのは、光の海で友達になった、全てのAIが聖母の娘と敬う少女だった。
　確かに前から、カウボーイたちの間で話題になっている謎のプログラムがあった。広大な電脳世界のどこかに眠っているという、“マースカ・ディカーブリ”の都市伝説。ロシア製のブラックICEだとも、浄化派の陰謀だとも、超兵器だとも知られざる超AIだとも‥‥
　遠い異国の言葉は不思議な響きを持っていた。そういえば現実世界でも、過去を舞台にした映画をやっていたではないか。
　どうやら聖母の娘は、新しい友達を探しているようだ。あなたは調べてみることにした。これがちょっとした迷光仕掛け(ストレイライト・ラン)になろうとは、まさか思わなかった。
　ネットランの時間だ。不敗の戦乙女が向かうのは塵煙る戦場ではなく、災厄の都に。鋼鉄の夢がまどろむのは、電子の海と虚数の空に。星々の光を渡り、冬の女王へ至る扉を開こう。お父さんに話す夢は、きっと素晴らしいものになるだろう。
 

シナリオコネ：ミルトン・ブラウン　（推奨スート：自由）
キャスト間コネ：PC1 那岐
　ハウンド隊員はいろいろ忙しい。愛娘の夜食弁当を食べる間もなく応援に借り出された先では、酒場での乱闘事件で目立つクリスタルウォールがモノアイのフルボーグに目をつけられた。今日も冷蔵庫に作り置きを残して出勤してくると、朝からオフィスは大騒ぎだ。
　連合政府外交官を名乗る男が特権を盾にハウンドの資産を荒らし回り、台風のような騒ぎの後に後始末もなく去っていったのだ。書類棚がひっくり返され、ハウンドの誇るスーパートロンが勝手に使用され、台風のような騒ぎが起こっていた。機動捜査課の愉快な面々も、統合データベースを勝手に使われたメモリ巡査もキーファー巡査もカンカンだ。
「あの女子高生の写真、月城さんの娘さんのっスよね……」
　里見隼人巡査が空ろな声で空中を舞う写真を指差した。どうやら後片付けには時間が掛かりそうだ。何かよくないことがこれから始まるような気がする。
　どこか疲れたような千早冴子警部の指示で、あなただけは単身捜査に乗り出すことになった。手作り弁当を食べる暇があるかどうかは、これからきっと分かるだろう。
 

Seek the Queen. Beyond time.
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