N◎VA-Dシナリオ『テロリストは眠らない -暁の星作戦-』
2008.12.14 クリスマスサバイバルナイト'08用プレアクトページ

テロねむFLASHトレーラー/フルスクリーン版FLASHトレーラー/こっそり曲つきトレーラー

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The Terrorist Never Sleeps / テロリストは眠らない -暁の星作戦-
-暁の星作戦-

■アクトトレーラー


それはまるでクリスマス・ツリーだった
夜空を切り裂く天雷は
男の故郷を一瞬で滅ぼした
だから、男はテロリストになった
狡猾な山猫のように眠らないテロリストになった
決行の合図は天上の鐘
振り下ろされるは裁きの雷

トーキョーN◎VA The Detonation
『テロリストは眠らない -暁の星作戦-』

荘厳なる鎮魂歌は
終末の扉を静かに開け放つ
 
■シナリオ・ハンドアウト
◆PC1:イヌ “サーカスシューター”真田 司郎 PL:KO1さん

シナリオコネ:ユーリ・マカロフ (推奨スート:理性)
キャスト間コネ:PC2
PS:ユーリ・マカロフのテロ作戦を阻止する

 君が追っていた対日テロリストは、名をユーリ・マカロフと言った。歴史の影に葬られたエトロフ独立運動の伝説的指導者。特A級の電脳犯罪者。
 過去に一度、君はユーリを逮捕している。激しい銃撃戦の末、彼は静かに降伏した。だが房総南国際空港で身柄を引き渡した後、軌道刑務所へと護送されていく途中、この男は忽然と姿を消したのだ。
 彼の最後の言葉は記憶に残っている。陽炎のように遠くに霞む東京新星市。テロリストとは思えぬ穏やかな男は、君にこう問いかけた――「君はなぜ、日本を守るのか?」
 約束されたキャリアに背を向け、おどけた言動で本心を見せず、機動捜査課に留まって今。サーカスシューターが真に守るものは何か。あの問いは君の心にさざなみを残していた。
 そして今。眠らないテロリストが、猟犬の前にふたたび蘇る。
 

◆PC2:フェイト “シンセア”ライアー・ローデンハイム PL:月葵さん

シナリオコネ:ローラ (推奨スート:理性)、ジーナ (推奨スート:感情)
キャスト間コネ:PC3
PS:ローラの死の理由を探る

 ヌーヴとの飛行機での往復も収まった最近は、君はN◎VAでレンタルした事務所でしばしのくつろぎを味わっていた。ローラはそんな頃に知り合った年上の女性だ。ストリートでも評判の町医者。彼女の依頼で、君は妙な取り合わせの二人の人物を調査していた。
 ユーリ・マカロフという名の北の国のテロリスト。そしてセルゲイ・ストラヴィンスキーという天才的なオーケストラ指揮者。何故この2人を調べてほしいのか、ローラは医者らしい慎重さを保ち、多くは語ってくれなかった。
 そして、調査結果は彼女の元に届くことはなかった。駆けつけた君と老執事も間に合わず、彼女は何者かに襲われ、一人娘のジーナを託して命を落としたのだ。
 葬儀が終わった後、たった一人の肉親を失ったジーナは思いつめた様子で運命の不条理さを訴える。「お母さんはどうして死んだの? どうして殺されなきゃいけなかったの?」と
 君はローラの死を調べる決意を固めた。眼鏡の奥の瞳から命の炎が失われる前、ローラが言い残した最期の言葉は、そう――「テロリストは眠らない」。
 

◆PC3:トーキー “射撮影撃手(トラブルシューター)”玄純 架織 PL:ふぇいさん

シナリオコネ:九条政次 (推奨スート:自由)
キャスト間コネ:PC4
PS:エトロフの秘密を解き明かす

 スコープの代わりにカメラのファインダーで照準を定め、懐には銃を携え、混迷の世界を旅してしばし。君が己の掌に収めてきたこの世界には、あまりに空白が多い。
 最近取材している日本領土エトロフもそのひとつだ。かつて、日本政府及び企業軍と、独立を願う地域住民との間で激しい紛争があった地域。だが最高機密である日本本国と同様、この北の大地で15年前に何があったのかは、歴史の影に葬られてきた。
 当時を知る人物に取材を試みても、その口は一様に堅い。諦めかけていた君の前にN◎VAスポの名物編集長、九条政次から連絡が入った。エトロフのことを知る人物に心当たりがあるというのだ。
 彼が指す映像の中では、最近脚光を浴びている天才指揮者がタクトを振るっていた。流れる曲は災厄前のクラシック。クリスマスに相応しいバッハのカンタータ1番――『暁の星のいと美しきかな』であった。
 

◆PC4:カタナ “舞姫”ラクエル PL:Be級爆弾さん

シナリオコネ:ネストル (推奨スート:自由)
キャスト間コネ:PC1
PS:ネストルと決着をつける

 死に近しい存在であるあなたは、忠実なるソウル・ハーヴェストの鎌もて様々な死を与えてきた。定命の人間にも、運命そのものにも。だが、呪物兵器をもってしても運命を断ち斬れぬ人間がここにいた。
 ネストルという男の素性は分からない。高度に義体化した屈強な殺し屋。獣のような目をした下劣な男。ストリートの不死の亡霊。残り少ない奴の肉を流れる血は、きっと美味くはないだろう。殺しても殺しても蘇り、奴はあなたの前に再び現れるのだ。
 ホログラムの霧が揺れるヤロールで、人間の依頼人が次のターゲットの写真を差し出した。
 映っているのは奴だった。闇の舞姫はふたたび、ストリートの戦場へと足を踏み入れた。
 

テロリストは眠らない
■シナリオスペック及び注意事項

必要な神業
 本アクトではゲストの神業でキャストが死亡するのを防ぐために必要な防御系神業は2発です。神業は拡大解釈を認めます。

キャスト間コネクション
 以下の順番で取得してください。
「PC1」→「PC2」→「PC3」→「PC4」→「PC1」に戻る
PC1が<コネ:PC2>のコネ技能を持つ順番です。

シナリオ・ハンドアウト
キャストには以下の設定が付加されることになります。キャスト選択時に留意してください。
◆『PC1 イヌ』:
 ブラックハウンド機動捜査課や他部署、あるいはケルビムなどの法執行機関員であり、過去にユーリ・マカロフの逮捕に関わった経験があること。
◆『PC2 フェイト』:
 診療所を営むローラとジーナ母娘と親交があること。
◆『PC3 トーキー』:
 フリーもしくはメディア企業所属のジャーナリストであり、何らかの理由でエトロフを追っていること。
◆『PC4 カタナ』:
 不死身の殺し屋ネストルと戦った過去があること。

シナリオデータ
プレイヤー:3〜4人
プレイ時間:4〜5時間を想定
ステージ:『TND』
アクト概要:裁きの雷と共に蘇る、眠らぬテロリストを追う物語
アクトの主な舞台:トーキョーN◎VA
アクトのムード:シリアスなカウンターテロものです。
 本作は、chihayaさん作・2007年夏に同人誌の形態で頒布されたシナリオ『テロリストは眠らない』のプレイ希望リクエストを受け、イベント『クリスマスサバイバルナイト'08』で遊ぶ際、ちょこっとだけアレンジを加えたものです。
 トレーラーは同一ですが、ハンドアウトがアレンジとキャストに合わせてちょこっと変わっています。

主要情報収集技能
 本アクトでのリサーチフェイズにて、役立つであろう技能は以下の通りです。
社会:N◎VA、警察、ストリート、メディア、企業、社交界、ウェブなど
キャスト陣の構成によってこれらの技能は調整されるでしょう。

達成値上限
 ゲストデータは25環境で作成されています。キャストに合わせて微調整します。キャストの情報はプレアクトの段階で申告してください。
経験点上限
 制限しません。キャストの情報はプレアクトの段階で提示してください。

テロリストは眠らない
■主な登場人物

“亡霊”ユーリ・マカロフ (ニューロ◎/40代後半/男性)
「そう、私は亡霊だ。あの日から眠ることをやめた、亡霊なのだよ」
「特務警察の独房はそう悪くなかった。音楽が自由に聴けないこと以外はね」
「東京新星市の諸君。今ここに宣言しよう。暁の星は我が元にある」
 特務警察ブラックハウンド、日本軍、及び諸外国の法執行機関と情報機関がマークしていた対日テロリスト。地図から消された土地――エトロフで15年前に起こった紛争の中心人物。エトロフ独立解放軍の伝説的な指導者にして脅威ランクAAAクラスの電脳犯罪者。
 色の薄い髪、北の凍れる湖の如く冷え切った青い目をした、長身のロシア系男性。テロリストとは思えぬほど紳士的な男。
 『PC1 イヌ』による2年前の逮捕の後脱走、行方をくらましていたが、“亡霊”(プリヴィニエーリィ)の如く姿を現す。

“巨匠”セルゲイ・ストラヴィンスキー (カブキ◎/40代後半/男性)
「喪失は時に恵みとなる。病は私から自由を奪ったが、同時に私は天啓を受け取ったのだよ」
「次のコンサートでは天上の調べに乗せ、暁の星の輝きを世に伝えよう」
 近年の音楽界に流星の如く現れ、名声を博しつつある天才的なオーケストラ指揮者。豊かな口髭を蓄え、芸術家然とした雰囲気を漂わす長身男性。
 その経歴、出身地は明かされていないが、ロシア系の出自と思われている。災厄前のクラシック、特にバッハとベートーベンの組曲を得意とする。『PC3 トーキー』のインタビュー相手。

“アンブレイカブル”ネストル (レッガー◎/30代/男性)
「また会えて嬉しいぜ殺し屋ちゃんよう。俺は不死身だ、今日も楽しもうぜェェ〜!」
「いようお嬢ちゃん。出かける前に俺と遊ばないか?」
 『PC4 カタナ』がかつて何度も殺し合ったストリートの荒事屋。高度にサイバー化した屈強な殺し屋。強化された膂力は高く、あらゆる白兵武器に精通している。重量の大きい大柄な体、古ぼけた黒いコート、乱髪に濁った灰色の目の男。その体はほとんど義体だが、どこか野獣のような雰囲気を漂わせている。
 殺しても殺しても蘇る、不破のネストルにしてストリートの不死の亡霊。

ローラ (タタラ◎/33歳/女性)
「ねえ……。もしも償いきれない過ちがあるとしたら、人はどうすればいいのかしら?」
「そう。あの子は最後の子供だったのよ……」
 タタラ街で診療所を営む女医。後ろでまとめた金髪、眼鏡がよく似合う知的なロシア系女性。トロンを活用した緻密な医療と適切な助言で患者の評判もよい。一人娘のジーナと同居しており、夫はいない。クラシック鑑賞が趣味。
 『PC2 フェイト』とは長い付き合いだったが、不思議と過去のことを語りたがらない節があった。どこか思いつめた様子で、昔の写真を眺めることがあったのだが……

ジーナ (ミストレス◎/15歳/女性)
「もう、男の人の家の冷蔵庫って、どうしてこうなのかしら」
「お母さんは昔のこと……ほとんど教えてくれなかったの」
 ローラの一人娘。金髪に青い目、柔らかな雰囲気のキュートな女の子。診療所で育ったので世話焼きでおせっかいな性格。母を失い天涯孤独の身となった後、『PC2 フェイト』を頼るのだが……

テロリストは眠らない

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