The Revolution Re-loaded - "Matrix Reloaded"に掛けてあるのでしゅ


 さて2002年のJGCウェストで先行発売された『トーキョーN◎VA The Revoluiton Revised』(以下RR)、予定通り3/12から発売されました。速報として載せた情報をこちらに加筆の上改めて転載しておきます。
(昨日の今日の話ですからあまり深くないことをご了承ください。誰も気付かないようなこんな所が変わってるゾ!(笑) などの情報があったらBBS NExus.iwasiman@mvb.biglobe.ne.jpまで。)

Last Updated: 2002/03/16
協力:N◎VAラーの皆様


 さて2002年3月12日に発売の『トーキョーN◎VA The Revolution Revised』、既に各地で入手可能です。これからN◎VAを始める方ではなくちと実際に遊んでいる方のみ対象になってしまいますが、基本ルールブック(以下R)との違いを主に、ちょっと紹介していきましょう。

 RのロゴのN◎VAの◎の歯車が爆発のイメージに変わり、添えられたREVISEDのロゴもまぶしいRR、表紙も変わらず、総ページも303Pが309Pに増えただけで非常に似て見えます。中の体裁も変わらず、変更点はやはり本当に注意して見ないと分からない細部に宿っているようです。イラストはRと変わらないものに加えリプレイ「ナイトブレイク」から幾つか、GF誌上の Take Your Revolution 記事シリーズから幾つか、パーソナリティは全面差し替えとなっています。
 面白いことに雰囲気を変えるためか、各見出しやシート類のタイトルに使われているフォントがテクノ調のものに変わりましたね。(似たようなの持ってるかも‥‥)

Neurodekk
ニューロデッキ

 SSSなどでの予告どおり、カリスマがN◎VA軍の和泉大佐、カゲが夜叉(?)、レッガーがカーロス、クグツ、マネキン、そしてマヤカシ(やはり次回SSSの御門忍なのかな?) と変わっています。カード下の文字部分の模様やフォントも変化。そしてよ〜く見ないと分かりませんが、ミストレスも服と座っている椅子に模様がついてジツは微妙に変わっています。(何かの機会に描き直したそうですが、ゲーム内世界でも意味ありげか?) 背景の変化によりメイクアップで得られるコネも一部がスティンガー、カーロス、千早怜呀、早川美紗や聖美・キーファーなどに変わり、粕川うららが3スタイルとトップに。メイクアップの特技は見切りや差分ダメージ追加系など0経験点キャストでもより使えるものに変わり、装備の一部も変更されました。ビルドアップで得られる「〜からひとつ」形式のアウトフィッツは廃止。
 そしてこっそり重要ですが、メイクアップのABCパックに連想される職業イメージが追加されています。殺し屋や用心棒、暗殺者から、果てはシステムエンジニア、ナイト、神父、大物、広報部、ニンジャ、整体師、レシピエントや霊感少女まで!
 神業はほとんど変更はありませんがカブトの《難攻不落》は他人の精神戦ダメージを防ぐのも可。ニューロの《電脳神》はアドレスが必要なくなり、キャスト/ゲストのIANUSを破壊すると死亡ではなくニューラルブースターが使えなくなるようになりました。また経験点獲得条件が「重要な情報を手にいれた」から「アクトを完成に近づけた」に変わっています。カゲの《不可知》は防御側はアーマー以外の装備も無効なのが明記。レッガーの《不可触》も他人を助けて「その結果自分が利益を得た場合」がうまい使い方、イヌの《制裁》もダメージは神業以外では回復できないエラッタ分が追記されています。
 なおカゲムシャは載っていますが、他のマイナススタイルは載っていませんし、カゲムシャをキャストにするのが禁止になっています。

Plex Guide
プレックス・ガイド

 『グランド×クロス』(以下GX)に載っていた世界各国の情報がそれぞれ少しづつ加えられています。おっと、登場頻度が少ないからか忘れたのか、何故かオーストラリアだけ載っていませんね。またN◎VAでの衣食住などが簡単に載っています。

Map Guide
マップガイド

 Rからゲーム内世界は4年が経過、N◎VA軍は公安活動から撤退しブラックハウンドが今まで通り治安維持を行おっており、徐々に治安が悪くなりつつあるようです。
 建物はほとんど変わりませんが、よ〜〜く見ると新麻布十番街に紅蓮の作ったカジノがオープンしていたり、レイド&ルーラーN◎VA支社や真教スラム救世教会の場所が明記してあったり、アサクサ演芸場やむ〜ちょがなくなっていたり、夢の島の名称がSSSに合わせてネバーランドに変わり、無風がいなくなっていたりします。また距離的にN◎VAに近いヨコハマLU$Tのことも少し載っています。

Organization Guide
オーガニゼーション・ガイド

 SSSに載ったイワサキもロゴ入りでメイン企業の中に。千早重工はキャストの所属も多いであろう後方処理課が一新され、課長が早川美紗、1班がイェーガー、2班の班長がなんと御堂碧(!)に。
 レイド&ルーラー、トゥルー・フリーダムもメイン入り、コネクションが一切不明だったN◎VAセニットとN◎VA軍も、リプレイ『ナイトブレイク』の千早怜牙や和泉大佐以下の面々の名がちゃんと載っています。GXのままではまずかったか、氷の静謐派のコネクションは全部変わっって掲載、稲垣機関も載りました。
 名前のある有名ゲストからだとハウンド機動捜査課の面々やカーライルのキース・シュナイダー、“槍”のカイルや天鵬院悠羽が加わりました。またGXから採用された人名の一行解説もついていてこれは分かりやすくてよいですね。

Personalitiez
パーソナリティーズ

 しのとうこ画伯にイラストが全面差し替えになり、背景世界の4年の変化で年齢や設定に多少の変化があります。袴姿もまぶしい(笑)稲垣司政官やN◎VAセニットの千早怜呀、早川美紗後方処理課課長、機動捜査課からは冴子課長とキーファー巡査が加わりました。音羽組組長になった音羽南海子とTFの粕川うららは髪形が少し変わり(イラストが変わっただけ?・笑)、結城あやはアイドルから女優に。
 紅蓮のレオニーダ、まだ当局は証拠を掴めていない静謐派のスティンガー、健在のウィリアム多聞も登場。藤咲竜二はハウンドを辞めて私立探偵、イシュタル&悠羽はTFの護衛、カーロスも登場です。なんか占いじじいや弾王やメタトロンだけは(データ含め)ほとんど変わっていないのが ニューロ!! ですね。ラッキーや石槌、ゼロなど消えていった人も多いです。全体的に今までの登場頻度が多かったり使いやすい組織や人物が残った感じです。

Balanse of Power
設定上の力関係について

 メルメル社長は後方処理課(妙なスタイルチェンジをしたゲストが多いですね)など重要な部署には信用のおける人間を配置して基盤を固めていますが、千早内の他勢力はまだ静観しているようです。篁綾率いるイワサキはLU$Tに一旦退いて逆襲を狙っています。レイド&ルーラーは相変わらず引き抜きに熱心、そしてルテチアやG.C.I.など外国企業が日系企業の隙を狙っている‥‥という状況のようです。
 クリミナルではカジノを新設したりと紅蓮が少し進出。音羽組に敗れた一色組は一旦引っ込み、アウトフィッツのドラッグからマジックは消えています。三合会は内部のごたごたがようやく収まったようですね。
 『ナイフ・エッジ』(以下KE‥‥そういえばRRでは略称が何故かKFになってます)のCDドラマでもあったようにハウンドは機動捜査課が善玉として強調されており、やはりこれからの平均的なイヌのキャストは同課所属で導入が冴子課長の指示というのがセオリーのようです。
 SSS、マリオネット、N.I.K.は今まで通りというかずっと変わっていません。真教の氷の静謐派とはカーロスが戦っていますがスティンガーもまだ捕まっておらず健在のようです。
 そしてKEでもその暗示はありましたが、治安維持の表舞台から退いたN◎VA軍の和泉大佐はどうもいい人っぽくシフトされている感がありますね。
 全体としてそれほどは突出した勢力がなく、均衡を保っているようです。権力側≒悪、反体制側≒キャストのサイバーパンク的な図式はやり難くなっているでしょう。果たしてRRの時代のいわゆる敵役に相応しいのはどこなのでしょうか。やはり静謐派や稲垣機関なのかな?

Charakter Making
キャラクターメイク

 ここからが大事でしょう。メイクアップが分かりやすく纏められ、ビルドアップはRでのハイブリッドを指す方法、すなわちメイクアップ作成で技能だけ自由に取れる方法に変わりました。またフルスクラッチの作成方法もここに載っています。コンベンションなどでやってはいけないとはっきり明記されていますね。そして業界社会技能をどのキャストも3Lv以上取ることが推奨されています。SSSスタイルのプレイはもうデファクト・スタンダードなのでしょうか。
 またRのルールで作成したキャストはゼロから作り直そうとすると差が生じるので周りが了解すればそのまま使ってよいことが明記されています。

Judjment
判定

 判定がゲーム用語で[成立]するのと[成功]することの用語的な違いが明確になりました。
 技能の組み合わせにおいて「何故可能か」「どう演出されるか」の2点を他者に納得させなければならないという記述が加わりました。演出後づけのことも書いてあります。こういう細かい追記はあちこちに散りばめてありますね。
 また、厳密に読むとエースは成立した時点ではなく目標値を超えて成功してからでないとクリティカルにならないようですが‥‥その後で出した時点でOKのようなことも書いてあるしこれはどうなのでしょう?? また神業>キー効果>クリティカル>ドラマティックの判定結果序列表もなくなっています。

Rulin' the Akt
アクトの運営

 プレアクトの準備やリサーチの進め方、アドレスの定義付け、経験点のチェック指針などが、GXまでの補足を含めてRよりも分かりやすくまとめられています。キャスト間コネとアクト参加のモチベーションづけの意が濃いシナリオ用ボーナスコネの配布はここでも強調されています。おっと、市民ランクによるアドレスの修正もなくなっています。
 また外界以上の報酬点を所持していた場合、プレアクトの外界分報酬点を受け取ると今までの分が消えることになりました。プレアクトの買い物部分の記述が消えていますが、『その他のルール』の所に書いてあるので不可能になったわけではないようです。
 そして推奨するプレイヤー人数は下2人から上は6人にまで拡張されています。(おいおい、マジですか?) 4人位でちょうど良いといつも思いますが‥‥。また、レコードシートはほとんど変わりませんがシナリオ用コネのアドレスを書く場所とポストアクトでシートをRLにあげたかのチェック欄が追加されています。

Evolution
キャストの成長

 動員で得たトループ、クロマクの《腹心》も成長できることが明記されました。作成済みキャストの持ち込みのことも触れられています。プレイヤー経験点の各ポイントにも指針がついています。「他のプレイヤーを助けた」はGFコンのスタイルで他薦するのが勧められていますね。
 またツクダ版のN◎VA 1stでは全ての端数は切り捨てでしたが、RRは切り上げと明記してあり、シーン登場回数分の経験点も7シーン出ればMAXの3点が得られるようになっています。SSSなど短いシナリオだとあるかもしれませんね。しかしチャートでは切り捨てと書いてあるのですが‥‥これはどっちなんだろう。チャートが誤植と見るべきか?

Kombat
戦闘ルール

 手札の補充はプロットした後なのが強調されています。根幹に関わるルール変更はありませんが、二段階以上の有利や距離、精神戦や社会戦のオプションも一緒にまとめられて参照しやすくなりました。そして精神戦には<交渉>を用いることが明記してあり、どうやら<アレンジ>は使えなくなっているようです。(駄目とは書いてないけど‥‥?)
 また社会戦はカット進行を廃止、リアクションに報酬点は使用不可になりました。特技の細部変更に伴って社会戦は強くなっているようです。

Vehikle, Intron, Astral
ヴィークル、イントロン、アストラル

 GXで補足されたヴィークル関連ルール、アストラル関連ルールもここにまとめられています。イントロン関係はページが増え、GF誌増刊合に載っていたドミネートなど追補ルールも一緒になりました。達成値もすぐ上がって万能な<社会:Web>でのリサーチは、得られる情報に幅がありすぎるので-3〜-5をつけてもよいと変わっています。やはり悩まされたルーラーは多いのでしょうか。(笑)

Various Rulez
その他のルール

 ルール適用の優先度は長らく 神業>業物>特技>装備 でしたが、免罪符に長らく愛用されてきた絶対無敵の「ルーラー判断」が一番上に据えられました。(笑) また Take Your Revolution記事で長らくサポートされてきた、情報開示や推奨スタイルやルーラーシーンなどなど‥‥のこまごましたアクト運営のTipsが加わっています。こうした今までの蓄積が活かされているのは非常に有用ですね。
 トループの作成方法もエニグマ的なものに少し変わっています。Rは無条件習得技能5+合計8Lvですが、知覚とアイデンティティだけの無条件習得+合計11Lvに強くなっているのです。
 <※斬裁剣>でのサイバーウェア破壊は<知覚>が前提になっています。ダメージ結果が複数チャートに派生することはないことも明記されました。
 神業適用に普遍適用はなく絶対の回答はないことがまたしてもまた記してあり、ルール解釈でかみついてくる時代遅れのPLは今時もういないだろう、とハシラに書いてあるあたり、なんというかこう時代の変遷を感じます。(笑)

Superhuman Skillz
特技

 一番注目のところでしょう。RとRRの同じページを開いてよ〜く照らし合わせないと分からないようなビミョーな変更が多いのですが、誤植や分かりにくい表現が直り、マイナー特技に光が当てられたり、効果が強化/弱体化しています。

カブキ:<※挑発>で表にできる枚数が十の位+1に上昇。<※コミックヒーロー>でのダメージ減少は手札からが明記。<※早変わり>の目標値がなしに、装備をいくらでも準備できるように。<■大逆転>のファンブル記述が削除。
バサラ:<※元力:大地>でのダメージ減少は手札からが明記。<※転移>の目標値がさまざまからその場所の隠匿レートに。<※力学>のダメージは爆なのが明記。<※治癒>とマヤカシの<※霊癒>以外のダメージ回復は軒並み1ターン必要に並び。<※確率操作>は誰かの山引判定のやり直しという効果が発生。
タタラ:<※改造>に必要な報酬点は購入レートのみ。<※教授>は授業時間が1シーンに減少、効果時間はLvシーンに上昇。同じ装備に2度は<※入魂>できないように。
ミストレス:公式アナウンスはなかった<※盾の乙女>の能力値は相手のものを使用、ミストレス特技も組み合わせ可が明記。<※母性本能>の対象は手札から判定可に強化。
カブト:一部のテキストがより分かりやすく差し替え。<※隠し武器>は目標値が制御値からなしに。
カリスマ:<※集団催眠>は対象の誰かがリアクション成功すれば判定失敗に。<■免罪符>は戦闘中には使用不可だが、社会戦精神戦に加え肉体戦も治療可能に。
マネキン:<※口答え>は精神戦ダメージを与える技能とは組み合わせ可能の模様。<※愛の交換>で交換できる枚数が十の位に上昇。<※悪魔の囁き>はダメージを与える行動とは組み合わせ不可。
カゼ:<■マルチ・アクション>の各行動は[成功]でなく[成立]していればよい、<※ライディング・インファイト>は爆ダメージが明記‥‥だがあまり変化なし?
フェイト:<※カメラ記憶>は過去に見ていたシーンまで可能。<※読唇>は達成値+Lv、交渉へ知覚からリアクション可能。<※警報>の効果も<※反射防御>並みなのが明記。
クロマク:<※ブラック・マーケット>のシーン毎判定可能数がLvに上昇。<※揉み消し>は社会戦の抹殺ダメージは消去不可。<※根回し>も社会戦不可。
エグゼク:<※名刺>の目標値がありに、対決は<セキュリティ>。<試作品>の目標値は<※改造>と同じに。
カタナ:<※修羅>は肉体戦だけが明記。<※紙一重>も組み合わせがメレー明記。<※斬裁剣>のアイテム破壊とダメージ一緒は不可、恐怖の斬裁剣受けも不可。目標値は制御値でなく10+アーマー値。<※二刀流>の攻撃回数は持っている武器の数以下のLv回数に。
クグツ:<※支援>の目標値が10、<※メイデイ>の目標値は隠匿レート。<※偽造依頼>は組み合わせ社会:企業のみ、対決が<知覚><セキュリティ>に。<■リザレクション>も手札から可能で狂気も治療可能。
カゲ:<※影化>、<※猿飛>の目標値/対決がなしに。<■分身>する人数もLv+1に上昇。<■陽炎化>に対抗するには必ず<霊感>が必要。(カブトは要注意!)
チャクラ:<※呼吸>のテキストが新しい方に変更。<■合気>の目標値が達成値になったが実際変化なし。
レッガー:<※鉄砲玉>はメレーもFアームもOK。
カブトワリ:<※背面撃ち>は目標値/制御値がなしに。<※跳弾>の対決は制御値。<※クイック・ターゲッティング>はターゲッティング1回だけに固定。<※スピード・ロード>は残弾数は同じでも所持している弾丸は消費して無限には撃ち続けられない。<※黒羽の矢>の攻撃回数は持っている武器の数以下のLv回数に。
ハイランダー:<※クローン>が行えるのは本人と別に舞台裏で1回できることまでと効果が制限。<※アテンション>は達成値とダメージ両方が+Lvで激強に、組み合わせなしはおそらく誤植? <※天使の救済>は社会戦の抹殺ダメージは消去不可。<■天上人>の適用は次シーン、効果は社会戦でなく<社会><コネ><動員>の全て。
マヤカシ:意識体への<※霊癒>は[仮死][死亡]以外の肉体ダメージにも可能。<還滅>のダメージと射程が強化。アストラル界から現実世界にリアクションで妨害できる<※消沈>が追加。代わりに<※分心>が消滅。
トーキー:<■生還>のダメージ減少が手札からが明記。<※シャッター・チャンス>は過去に見ていたシーンまで可能。<※千里眼>はアレンジが有利に。<※スッパ抜き>の対決も<社会>のみに。
イヌ:<※携帯許可>の目標値がセキュリティレートに変更。<※増援>で駆けつけるトループの能力値/制御値も+Lv。<※フリーズ>のAR減少は十の位のみに減少。<※サイレン>の目標値なし、<ヴィークル>判定に+Lv。
ニューロ:<※Roadz 2 Lord>は手札から可、<デッド・ロック>の目標値はセキュリティレート、対決も<セキュリティ>。<※ヴィジョナリー>だけでカメラ越し登場が可能。(アウトフィッツのウィザード・アイはカメラのアドレスを知らないと駄目なので一緒には使わないのかな?)

 イマイチ目立たなかった特技や効果の不明だった特技があちこち強化されています。また<※二刀流>と<※黒羽の矢>の攻撃回数変更から、<■二天一流>と<■禅銃>が意味を成すのは2Lv以降になり、3枚別スタイルで奥義書によってこれらの奥義を取るのは割に合わなくなります。(50exp必要) 処理に時間の掛かり過ぎる1アクション複数回行動乱れ撃ちが少し抑えられるようになるかもしれません。またアストラルから使える特技の幅が広がったので、その方面のマヤカシは楽しくなるでしょう。
 掲載されているスタイル毎の特技はマヤカシを除くとどれもRとまったく同じ12、謎特技筆頭の<※脱がせの鬼>やらが消えるわけでもなく、何も変わっていません。皆さん期待したでしょう、サプリメントやSSSの追加特技分の統合はありませんでした。(ありゃ!)
 そういえば発音が複数考えられる一部にはルビがつきましたね。<※影化>は「えいか」でした。

Outfitz
アウトフィッツ

 相当品もRRはRLが承認すれば基本から可能。EDGE高周波ナイフやKNIGHTミラーシェードなど幾つかが見えないところでこっそり増えていますが、ほぼRに載っていた基本アイテムのみです。イラストがアレなナイトヘッドは故障がなくなったり、KNIGHTなど微妙に購入レートが増えていたり、ミラーシールドが弱くなったりサイバー識別の知覚上昇が弱まったり、細かいところがあちこち違いますが、数値の変更はあまりありません。一番数値的に強くなったのは“紅”口紅と“藍”マニキュアかもしれません。春の新色200色から500色で+300ですよ奥様!(笑)
 よく見ると“スネーク”で知覚が有利になったり、バサラマヤカシに嬉しいことに“魔術書”がマイナーアクションで使えるようになったり、G'zマインドが山引きも数字-1にできてこっそり便利になっていたり、クローン保険で復活すると全経験点が消失するようになっています。ワイズマンのべらぼうな体当たりダメージも弱体化していますね。(つかヘリで体当たりなんかすな!/笑)
 隠匿レートのないウェポンは両手で使用と定義され、おかしな武装スタイルはなくなりました。(クリスタルシールドとミラーシールドは片手でよいと明記されています。) この定義でSMG類やナックル・バスター、アイス9冷凍銃も片手使用になり<※ガンフー>可になっています。(アイス9だと爆+16スタート!) 爆薬類の範囲も謎の「50cm離れると-1」記述が消えて至近、近に明記されました。
“ガッチャ!”だけはまだ隠匿レートが「*」で謎です。また全てのヴィークル類にオプションスロット数が追記されています。
 BLAKK=IANUSの感覚アンプはペインキル相当という、公式アナウンスはされていなかったオフィシャル回答が加わっています。おっと、蟲の基本だったブースタ・マスタは使用した次シーンに3つの能力値が全て-3と、ペナルティが増えて達成値インフレ対策はなされているようです。ドラッグ類も軒並み副作用が激しくなり、謎だった時間単位の副作用がシーン単位に変わりました‥‥が、相変わらず時間単位のものも残っていて謎です。
 大きな違いとしてウェポン、兵器、パワーアシストアーマーやパワードフレーム、センサリーウェアや各種ヴィークル、ドローンに豊富にイラストがついています。これはキャラメイクの説明の際にイメージし易くて非常に良いですね。ウォーカーのレイヴンはなかなか(E)です。
ダブル・リップスはハードワイヤードなのにほとんどエイリアンチックでちょっとイヤーンです。想像通りAP40 SMGの現実世界のイメージソースはH&K系でMP5のA4だったんですねえ。MP10はベレッタ、バーストを考えるとM93R? AR5ライフルはコルトM16でSTW240がなんとAK47、ショットガンのAS17はむしろ試作中の次世代アサルトライフルに似てますねー。(←そんな細いとこどうでもいいデス・笑)

Scenarioz
シナリオ

 完全にSSS形式の書式に則った、R付属のものに比べると格段にプレイしやすいシナリオが2編載っています。キャストは作り立てレベル用なのかな?

Appendix
補遺

 ダメージチャートが2つ一組になったりダメージ適用の順番も載って改良されたチャートがあります。やはりスタイル一覧にマイナススタイルはなしです。むむむ。
 ロゴとフォントが少し変わったB5の1枚に収まったプロファイルシートがありますが、装備の欄に参照ページ数を書き込める工夫はあるものの、武器や装備欄が小さいです。GFコンなどでその場でキャラメイクをしてシナリオをこなすレイならこれでも便利でしょうが、お気に入りのキャストを移すならやはりカバー裏に印刷されたB4のシートの方でしょう。こちらはロゴとフォント以外ほとんど変更はありません。レコードシートも経験点チェック欄に微妙な違いがあるぐらいです。TNRのカラーページに載っていたN◎VAトゥデイの記事のことも補遺の後ろに追記されています。
 そして最後にはどのサプリメント掲載かも完璧に記されたパーソナリティ、装備、総合の3つの索引がついています。この利便性は素晴らしいです。ブルー●ーズにもこれがあれば‥‥(泣笑)

Urban Aktion Review
アーバン・アクション・レビュー

 お勧めN◎VA的作品は当然ですが今の時代に即して変わっています。やはり約束として映画『マトリックス』は上がっていますね。『シュリ』や映画版COWBOY BEBOP『天国の扉』も上がっています。やや意外なことに去年のアニメ『NOIR』のサントラもあり。アンダーワールドがあるのが私的にはちょっと嬉しいです。

Afterword: Revolution Kontinuez?
終わりに

 さてTNR発売から約4年、このRRにはその間に蓄積された様々なノウハウが非常に微細なところに反映され、実際に使う際のプレイアビリティは大きく上がっているでしょう。某所でどこが新しくなったか間違い探しのように新しくなっているという話がありましたが、まったくその通りに思えます。Rと並べて目を皿のようにして照らし合わせること必須です。(笑)
 反面、一見しただけでまだ詳しく読んでいないヘビーユーザーなら恐らく、「これしか変わってないの?」と最初は拍子抜けするかもしれません。ゲーム内世界で4年が過ぎましたがそれほどは設定にも変更なし。ルール類も改善は非常に細かなところに。R掲載特技のバランス見直しは目立たないところでかなり行われていますが、一番期待したであろう、SSSでの追加が相次いで混乱気味だった特技の整理や全サプリ分やGF誌上分を含めたアウトフィッツの一括表示といった類もなし、マイナススタイルも載っていません。(まあ総合索引が統合の役目を果たしてはいますが。)
 どうやら目指しているのはあくまで「R基本ルールブックに限った細部に渡る焼き直し」のようです。R登場の際にドラスティックに変更し過ぎてユーザーの反発を招いたことを踏まえてか、はたまたGF誌でも匂わされている、将来的な4th Editionを考えた布石なのか、考えはあることでしょうが、もう少し徹底的にRevisedしてもよかったのではないかな?とも思えます。新しくし過ぎてやっぱり後で緩やか路線に戻るというのは、海外ゲームだとなんとなくWoDのRevisedシリーズを思わせますね。

 とはいえこれだけ長らく遊ばれてきたゲームがノウハウを吸収し、さらに改善されて登場するというのも喜ばしいことです。更なる物語が生まれることを祈りましょう‥‥ここから先は自分で手に取って御覧下さい。値段はRとまったく同じ\3,800。しばらくはRとRRの両方が必要になりそうです。(それじゃ荷物が軽くならないヨ!)
 
 

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