‥‥時に西暦2056年12月23日、新日本帝国。
冬の東京スプロールはクロームとネオンに彩られ、
混沌の第六世界に不夜城の如く輝いていた。
八大企業の一つ、フチ・インダストリアル・エレクトロニクスの企業秘書、
出羽弥生がランナーチーム一行に緊急の“仕事”の話を持ってくる。
シアワセ・コーポレーションのUCASデンバー研究所で、
人間の寿命延長に関する画期的な新技術が開発されたという。
その秘密を記したデータチップが、
玩具の中に隠されてこの東京スプロールへ運ばれてきたというのだ!
不確かな情報を元に、
クリスマス・イブ前夜の激動の一夜が始まろうとしていた。
サムライの桐原、メイジの神薙が仲間の敵とつけ狙う、
アズテクノロジーの久夜谷部長はどこに?
アズテク日本支社の2つの極秘計画、
『至天計画』と『テスカトリポカ計画』とは?
影の東京で囁かれる謎の殺し屋の正体は?
そして、同じ情報を入手した他企業の勢力が、一斉に動き出す‥‥!
大地の眠る時間、霧煙る真夜中の東京スプロール。
摩天楼の谷間で繰り広げられるハードなデータチップ争奪戦。
今、影たちの物語が幕を開ける‥‥
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