現代の妖怪たち
『ガープス・妖魔夜行』は、グループSNE/角川書店から世に出されたテーブルトークRPGです。
古来より日本の民たちは、妖怪たちの存在を信じてきました。河童や天狗、雪女や化け狸。
現代でも同じです。口裂け女や人面犬など、都市伝説は存在します。海外でも、様々な超自然的存在が信じられてきました。
その想いが、妖怪たちに命を吹き込んだのです。この『妖魔夜行』の世界では、強い想いは人間以外の存在にも命を吹き込むことになっています。
そうして生まれた妖怪たちは人の想いが消えない限り、消滅することもありません。ある者は人里離れた土地に、ある者は人間たちに混じって暮らしてきました。現代社会でも、彼らは正体を隠して生きています。
これがガープス・妖魔夜行のプレイヤーキャラクターたちです。ふだんは人間としての顔を持ち、人間として生活しているのですが(していない妖怪もいます)、妖怪にしか解決できない怪事件が起こった時、彼らの出番となるのです。
何となく海外ゲームのかの Vampire:The Masquerade に似通ったところがありますね。しかし妖魔夜行の基本スタイルは、『いい妖怪になって悪い妖怪の起こす怪事件その他を解決する』ことなので、あまり暗くない『妖怪アクションRPG』となっています。スタンダードな線を外していないわけですな。
システムの方は、アメリカ生まれの汎用システム『GURPS』を使用しています。GURPSのキャラクターはCP(キャラクター・ポイント)を使用して作るのですが、『妖魔夜行』はこのCPが多く、かなり強力なキャラクターが作れます。独自の妖術なども作れ、妖怪ごとの個性化も図れます。
GURPSのルールや戦闘は割合地味なのですが、このゲームでは豪快な戦闘も楽しめます。相変わらずキャラクター作りに時間がかかるのは同じなのですが(笑)。まぁ、GURPSはキャラクターを作っている時が一番楽しいという意見もありますね。
他のGURPS関係のページへはこちらからもどうぞ。(日本のTRPG総覧の『ガープス・ページガイド』です‥‥)
最初にGURPSが日本に紹介された時、このゲームは『ガープス・ルナル』と並んで人気シリーズとなりました。追加データやシナリオ集、小説なども色々と発売されています。RI財団の工作員が有明方面に偵察に行った折(笑)にも、様々な出版物を確認しております。
サポート誌であった『コンプRPG』『ゲームクエスト』誌が休刊となった現在、『ザ・スニーカー』に小説が載ったりはしていますが、今後の行方が気になるところです。
というわけで! この『RI財団のガープス・妖魔夜行ページ』では全十章からなる妖魔夜行のリプレイ『玉静 〜たましず〜』を掲載しています。このページの制作者が学生だった頃に行ったセッションを書いたものです。記念に、御一読のほどを‥‥
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