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あの関口房朗氏所有のフサイチペガサスがケンタッキーダービーを制覇しました。
日本人馬主としてはもちろん初、しかも１番人気での制覇は２０年振りの快挙です。
これで関口氏は日米のダービーを制覇したことになり、馬主として至福の時を迎えることになりました。
いやぁ、それにしてもすごいですね。
約十年前、同じく日本人馬主によるＡＰインディがチャンスをＧＥＴしたのですが、ダービーを前に戦線離脱。その後クラシックを制覇しているだけに、当時、非常に残念がられたものでした。やはり全米最高峰のレースを制すのは難しいんだなと、痛感した記憶があります。
それだけに今回の快挙は素晴らしいと言えるでしょう。ま、今回は馬主が日本人だったということでしたが、これを機に、日本人スタッフによる日本馬の制覇を期待したものです。
（ちなみに、私は関口氏のシンパでも、愛国主義者でもありません。念のため。）
さて、本題のＮＨＫマイルＣの結果分析を始めます。
まずはパドック分析から。
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パドックで一番良く見えたのは、イーグルカフェでした。特にイーグルカフェの状態は申し分ないもので、十二分に能力を発揮できる状態にあったと言えるでしょう。次いでダイワカーソン、トーヨーデヘアといったところでしょうか。ダイワカーソンは順調さを欠く過程を踏んできたのですが、見た目にはなかなかの状態で、スタッフの頑張りの結果と言えるでしょう。また、トーヨーデヘアは調教時の良かった状態そのままにレースに臨んだ格好で、上々の気配だったと言えるでしょう。
レース分析に移ります。
ゲートが開いて、各馬思い思いのスタート。ノボジャックとマチカネホクシンがスッと下げ、外からユウマとマルターズスパーブ、内からファイターナカヤマとトッププロテクターが前に行きます。
次いでスイートオーキッド、ダイワカーソンらが続き、中団の内にアグネスデジタル、直後にトーヨーデヘア、それを見るようにイーグルカフェが取り付きます。その後、やや離れて後方集団が続き、最後方にマチカネホクシンという展開。
思いの外ペースが早く、３角手前では縦長の隊列となります。
各馬３角を周り、先頭にはユウマ、２番手にマルターズとネオポリス、好位にスイートという隊列で、前半８００の経過タイムは４５．９。気持ち速いペースでレースは淡々と進み、レースは後半へ。
３角４角中間点でレースが動きます。
後方に控えていたマチカネが動きだし、４角手前ではスルスルっとインを上がっていきます。また、各馬も先行勢を捕らえにかかり、４角では早くもユウマのアドバンテージは無くなります。
直線に入ると、まずマルターズホークが先頭。次いでスイートオーキッドが内目の馬場の良い処を駆け上がり、抜け出しを図ります。対し、中団に控えていたトーヨーデヘアは馬群を割るように内目へ、同じ位置にいたイーグルカフェは外へと進路を取り、スパートをかけます。また、インを上がってきたマチカネホクシンは４角でうまく外に持ち出し、イーグルカフェの後を追うように追い出しをかけます。
残り２００の処で、先頭に立っていたスイートオーキッドをトーヨーデヘアが捕らえると、大外早めに抜け出していたイーグルカフェとの激しい争い。そこにマチカネホクシンが追い込みますが、残り１００までで脚色いっぱい。
最後は、粘るトーヨーデヘアをイーグルカフェがハナ差だけ差し切って見事１着でゴールイン。ト－ヨーデヘアは実に惜しい２着。３着には１・３／４馬身離されてマチカネホクシン、そこから２・１／２馬身離されてミスターサウスポーが４着に入る結果となりました。
前半８００・後半８００のタイム差が１秒７。結果的に前半のペースが速くなったために、中団より後方に控えていた馬が上位を独占と、追い込み有利な流れになったとは言え、イーグルカフェはその持ち味を活かしきって見事勝利。少々抜け出すのが早くなったため、１頭ソラを使った格好となりましたが、そこは岡部さんの渾身の追いでカバー。馬自身共々、小島太調教師にとってもうれしい初Ｇ１制覇となりました。
トーヨーデヘアは、ソツのない競馬を披露。１６００を筒いっぱい走っての僅差２着と、期待に違わぬ好走を見せてくれました。これ以上の距離延長は同馬にとって厳しい注文になるかもしれませんが、このセンスの良さであれば、マイル重賞の１つや２つはゲットできることでしょう。
３着のマチカネホクシンは、脚質的なものとは言え、やはり、勝負処での詰めの甘さが一番の敗因でしょう。ただ、能力はある馬なだけに、今後の気性の成長次第では、化ける可能性もあります。

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PS.
相変わらず、私の予想も詰めが甘いなぁ．．．．．。
いくら、今回は大穴予想をテーマにしていたとは言え、トーヨーデヘアの調教診断及び短評にて、「とっても」いいことを書いておきながらの無印。
イーグルカフェはばっちりだったのになぁ．．．。
ああ。失敗。失敗。