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ヒヤっとしましたが、クロフネが力の違いを見せつけて、見事Ｇ１をゲット。ダービー出走権を確実としました。
ではいつものようにパドック分析から。
パドックで一番よく見えたのは文句なしにクロフネでした。なんか同馬だけ完成度が抜けているような気がします。
次いで良かったのは、シャワーパーティーとスティーマーとキタサンチャンネルだったでしょうか。しかし、決して抜けた存在ではありませんでした。
レース分析に移ります。
まず、スタートでスタンドから悲鳴が上がります。なんと大本命クロフネが出遅れ、後ろから行かざるを得ない状況に陥ります。
対し、うまくスタートを切ったサマーキャンドルとグラスエイコウオーが先手を取り、併走の形で先頭をキープ。次いで、内から抑えながらスティーマーと、その外にキタサンチャンネル、好位にはシャワーパーティーら、中団にフジノテンビーとネイティヴハート、そしてエアヴァルジャン。注目のクロフネは後方４・５番手、最後方にはメジロキルディアという位置関係でレースは中盤へ。
注目のラップは前半４ハロンが４６．１とまずまずのペース。ここからレースは動きはじめ、後方にいたクロフネが徐々にそしてゆっくりと前へ進出。それに歩調を合わせるがごとく、ネイティヴハートもエンジンＯＮ。クロフネが内の馬場の良い処を突っ込んで行ったのに対し、ネイティヴハートは大外を回ります。そしてレースは直線へ。
４角を回って、先頭は依然としてグラスエイコウオー、２番手にはサマーキャンドル。一気にスパートをかけたこの２頭は、見る見るうちに後続との差を広げていきます。
後方集団では、クロフネが馬群を巧く縫って残り４００で追い出し開始。ネイティヴハートはキタサンチャンネルとフジノテンビーに振り回され、致命的なコースロスを犯してしまいます。
一方、先頭は相変わらず前に行った２頭。残り２００の時点でもなかなか差が詰まらず、このままの態勢で決まったかに思えました。
ところが、ここからがクロフネの真骨頂。ゆったりとしたストライドで１完歩ずつ差を縮めると、ゴール前、きっちり半馬身差をつけて１着でゴールイン。２着には逃げ粘ったグラスエイコウオー。離された３着には、これも先行粘ったサマーキャンドル。一瞬矢のように伸びたネイティヴハートは、結局４着。５着には最後方から鋭く伸びたメジロキルディアという結果になりました。
勝ったクロフネは、単勝１．２倍という圧倒的な支持に応えて見事優勝。胸を張って念願のダービー出走権を獲得しました。
それにしても、ヒヤッとするレース振りでした。ポイントはスタートの出遅れ。そして道中はいい感じで進めながらも、直線でなかなか前を捕らえきることができず、残り２００で５馬身差近くあったことでした。
が、結局は着差以上の力の違いを見せてくれました。レースの上がりは３５．１。これは終始グラスエイコウオーが作ったペースであり、完全な上がりの競馬であったわけです。余程、内の馬場状態が良かったのでしょう。しかし、クロフネは無理をすることなく、難なく前を捕らえています。ということは、かなりの実力差があったことを窺わせています。
さて、今後はもちろんダービー出走で、今日のレース後の表情からは、あまり疲れも残っていないような気がします。十分能力を発揮してくれることでしょう。期待します。
２着のグラスエイコウオーは大金星ですね。いくら展開がはまったとは言え、この２着はお見事です。言い換えれば、クロフネ以外はドングリの背比べで、同馬は調教でも元気なところを見せていただけに、自身の能力を発揮でさえすれば、これくらいの結果は残して当然だったかもしれません。
それは３着のサマーキャンドルも同様で、ちょっと軽視しすぎましたね。反省です。
４着のネイティヴハートは４角での不利が残念でしたね。あれがなければ、少なくとも３着はあったことでしょう。でも、現状では一瞬しか鋭い脚を使うことができないため、東京コースよりは中山・京都コースのほうが向いているかも知れません。秋のマイルＣＳで期待しましょうか。

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PS. 妻がやりました。◎－△で見事６８８０円的中です。
が、しかし、彼女は馬券を勝っていませんでした（笑）。
きっと妻は今夜眠れないことでしょう．．．．。