誰もいない防波堤の上で

自転車に乗って 久しぶりに海を見た
防波堤によじ登り 缶ジュースのふたを開けた
遠くを眺める 夕焼けの空に 照らされて
そういえば十年前も こうして見てたっけ...

辺りを見渡せば ただひたすら静かだった コンテナを積みおろす クレーンが動いていた ポケットのブルースハープ 独りで吹いてみる 貨物倉庫にはねかえり 不思議な気持ちがした...

 あの何も知らない頃の あどけない俺が  やっぱり 心の中で 俺を見つめてる  あぁ もうすぐこの俺も 二十歳になるけど  あの時の 海の色を 忘れたくはない...

この街の景色は やっぱり変わってゆくけど 何かしら 時の流れは ゆっくり進んでるさ サイロの上のでっかい雲を見上げて 俺は あらためて この街で育ったんだと 今 思った

 あの何も知らない頃の あどけない俺が  やっぱり 心の中で 俺を見つめてる  あぁ もうすぐこの俺も 二十歳になるけど  あの時の 海の色を 忘れたくはない...

誰もいない防波堤の上で...