車載設備の消費電流一覧(例)
キャンピングカーには、様々な電気設備が搭載されていますが、電流消費を考慮せずに使用を続けると、バッテリーがあがってしまいます。
バッテリーあがりを防止するためにも、搭載されている電気設備の消費電流を把握し、電気の使用量を管理する目安にしてください。
以下の一覧は、リバティーで実際に設備を稼動させて測定したものです。
待機時 0.1A 何も電気設備を使用しなくても、リレーや
制御回路等で消費されます。
LPガスセンサー作動 0.2A
FFヒータ作動 0.6 〜 2A ファン 弱〜強(トルマC3400)
車内灯(白熱球)
10W 1.2A
10W×2 2.4A
10W×4 4.8A ルーフベント内蔵ランプ
蛍光灯 8W×2 1.8A
ルーフベントファン 1.7A
冷蔵庫 10A
水道ポンプ 6A
TV(10インチ) 4A
ビデオ再生 5A
・計算方法
上の表より、各電気設備の 消費電流(A) × 使用時間(H) の合計が、サブバッテリーの容量を上回らないようにします。
ここで求められた値は、効率や損失を無視していますので あくまでも目安です。
・ワンポイント アドバイス
バッテリーは、最後まで使いきってしまう(100%放電)ような使い方をすると、寿命が極端に短くなる傾向を持っています。
バッテリーの寿命を長持ちさせるために、全容量の半分程度以上 放電をさせないようにするとよいでしょう。
また、大電流での充放電も苦手ですので、大容量インバータを搭載している車などは、サブバッテリーを2個搭載して、バッテリーの負担を軽減させたたほうがよいでしょう。
ディープサイクルバッテリー
キャンピングカーで使われるバッテリーは、自動車用バッテリーとは異なります。
自動車用のバッテリーは、常時充電され、満充電に近い状態で使用され、エンジン始動時に、いかに大電流を供給できるかが問題になります。
一方、キャンピングカーでは、走行中を除いて常時充電されることはなく使用され、瞬間的な大電流を得ることより、充放電の繰り返し特性が重要視されます。
例えば、70%の放電深度で使用した場合、バッテリーの寿命は、車載用バッテリーと比較すると、ディープサイクルバッテリーは3倍程度にもなります。
また、自己放電の少なさや保存性能なども自動車用と比較すると優れています。
<参考 古河電池/EBシリーズディープサイクルバッテリー(液入り)の例 >
形式 | EB25 | EB35 | EB50 | EB65 | EB100 | EB120 | EB145 | EB160 |
電圧 | 12V | 12V | 12V | 12V | 12V | 12V | 12V | 12V |
定格容量(AH/5HR) | 25 | 35 | 50 | 65 | 100 | 120 | 145 | 160 |
参考容量(AH/20HR) | 30 | 40 | 60 | 80 | 125 | 150 | 180 | 200 |
総高(mm) | 227 | 227 | 225 | 225 | 257 | 257 | 257 | 257 |
槽高×長さ×幅(mm) | 200*195*127 | 200*237*127 | 201*257*170 | 200*304*171 | 210*407*171 | 210*502*180 | 210*505*220 | 210*505*210 |
液入り重量(kg) | 12 | 14 | 20 | 24 | 35 | 40 | 49 | 57 |