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RF-8000(National)      1976年発売   定価\600,000
                             (2008年   購入価格\26,500)
                              相場  \100,000〜

  夢のラジオ/ラジオの王様がやってきた。
  周囲の張り物は剥げている部分が目立ったが、前面パネル部はほとんど無傷である。
  バンド切り替えのモータードライブが動作不調。以下にメンテナンスの詳細を記す。



                 周波数レンジ
       VHF帯    LW/MW/MB/SW帯           SW帯
 @ VHF1  30 〜 40MHz
 A VHF2  40 〜 55MHz
 B VHF3  55 〜 76MHz
 C VHF4  76 〜 90MHz
 D VHF5  88 〜 108MHz
 E VHF6 108 〜 136MHz
 F VHF7 136 〜 176MHz
 G VHF8 176 〜 230MHz
 @ LW   150 〜   400kHz
 A MW  520 〜  1610kHz
 B MB1  1.5 〜  3.0MHz
 C MB2  3.0 〜  5.5MHz
 D SW1  5.5 〜  6.5MHz
 E SW2  7.0 〜  8.0MHz
 F SW3  9.0 〜 10.0MHz
 G SW4 11.5 〜 12.5MHz
 @ SW5  14.0 〜 15.0MHz
 A SW6  15.0 〜 16.0MHz
 B SW7  17.5 〜 18.5MHz
 C SW8  21.0 〜 22.0MHz
 D SW9  25.5 〜 26.5MHz
 E SW10 26.5 〜 27.5MHz
 F SW11 28.0 〜 29.0MHz
 G SW12 29.0 〜 30.0MHz
                        感    度
    VHF1〜VHF7          VHF8     LW/MW/MB/SW
FM : 0.3〜0.7μV
AM : 0.4〜1.0μV
FM : 1.6μV
AM : 3.0μV
LW : 70μV/m
MW : 15μV/m
MB1 : 15μV/m
MB2 : 20μV/m
SW1〜SW12 : 
     0.1〜0.3μV(SSB)
     0.3〜0.5μV(AM)
                           選  択  度 
       VHF        WIDE     : 50kHz(−3dB)  300kHz(−60dB)
       VHF        NARROW  : 10kHz(−3dB)   15kHZ(−60dB)

LW/MW/MB/SW    WIDE     : 1.7kHz(−3dB)  17kHz(−60dB)
LW/MW/MB/SW    NARROW  : 1.1kHz(−3dB)   3kHz(−60dB)           
 モータードライブにより24バンドをボタン操作で選択することができる。VHF
用9段
ロッドアンテナを2本内蔵しており、その長さはそれぞれ131cmもある
大きなものである。入手したものはアンテナ折れも曲がりもない。
クリスタルマーカー(500kHz)を内蔵し周波数を正確に読むことができる。
FM受信時にはスケルチが使用可能。その他AFCやANL回路も内蔵され
ており、受信時の強力な助っ人になる。感度・選択度が抜群に良く、現在の
通信機型受信機にも勝るとも劣らない。ねらった放送局が浮かび上がってく
る感じである。

 前のオーナーがしばらく使用しなかった間にモータードライブが反応しなくな
ったということであったので、しばらくエージングをしたところ反応し始めた。
また、乾電池からACアダプターに変えて電圧を安定させると更に反応が良く
なり、電源電圧を10%以内で上げると満足のいく動作状態になった。
その後はボタンの反応の癖を知るためにいろいろと試すうちにほぼ思い通り
に動作するようになった。
表面の張りがボロボロになっていたので除去し、一部は塗装を施した。
RF−8000は20kgを超える大きなラジオであるが、その大きさの中に
LW/
MW/MB用のそれぞれ独立した20cmを超えるフェライトバーアンテナを3本
内蔵
しており、1670.5kHzの船舶気象通報局などは外部アンテナ無しでも
ほとんど受信できる。
また、大きなスピーカーを2個内蔵しており、木製の重い筐体が素晴らしい音質
で聴く者の耳を魅了する。
大きさが全く無駄になっていない作りである。
様々なラジオを弄ってきたが、このラジオは聴くというよりも聴かせていただいて
いるという感想である。
上位機種にRF−9000という100万円ラジオが存在するが、こちらはPLL制
御であるため、RF−8000はアナログの最高峰ラジオということになるだろう。
このようなラジオが30年以上前に生産されたことが信じがたい。
文面でいろいろと記述したが、その特性は実際に操作した者でないとわからな
いであろう。

このRF−8000は製造番号が10193となっており、他の情報から察するに
下3桁が実際に受注生産された数のようである。希少なため、情報が少ないの
が残念である。  
  


RF-8000のモータードライブバンドセレクト動画
                          (13.9MB)

 

     RF−8000(前面)    24バンド セレクトスイッチ
      MW受信中          音叉時計
   RF−8000(背面)        付属品


メンテナンス
                            
平成20年2月9日〜11日
 

  塗装剥げ修正(前面)
  張りを除去し、両端の板
  の厚みの部分のみ塗装
    塗装剥げ修正(側面)
    張りの除去のみ
  塗装剥げ修正(背面)
  張りの除去のみ
  内部を少し分解したところ
  バンド切り替えドラム内の
  金属接点は金を使用して
  いるらしい

 当時、夢のラジオとして紹介
されたRF-8000とCRF-330K
である。
ドレークのSPR-4や日本無線
のNRD-505なども一緒に掲載
されていた。
RF-8000用のヘッドフォンを探し
たところPanasonicのRP-HT660
(GOLD)という製品が色合いがピ
ッタリマッチした。8〜28,000kHz
の再生周波数帯域をもっており
価格のわりに性能がいい。

このRF-8000はメンテナンスの結果幸い差し迫った致命的な不具合とならなかったため
内部は弄らずにすみ、外観のみ手を入れるだけ済んだ。操作パネル面がほとんど無傷で
あったおかげで外観もかなりの美品に仕上げることができた。正直に言ってBCLラジオへ
の憧れはこの製品を入手できたことで満足仕切っている感があり、当分他機種のものへ
は手を出さないかもしれない。家族には喜ばれるが・・・・・

フレームアンテナの自作
                            
平成20年2月16日
 

フレームアンテナが付属してなかったので、データを元に自作をした。

「材料」
 @ ステンレス線(2.0mm)
 A ミニDVの空きケース
 B 導線
 C プラグ

  完成したフレームアンテナ    フレームアンテナ取り付け

このフレームアンテナはMW/MB/SWに使用されるもので、実際に使用してみると
ジャイロアンテナのような使い方ができる。RF−2200のジャイロはMWでしか使用でき
ないが、この自作フレームアンテナではSWでも指向性がはっきりと確認できた。


フレームアンテナの自作 No.2

                            
平成20年2月20日
 

前回の試作品がそれなりに動作していたので本格的に本物にできる限り近づけて
制作した。

   実寸大で下書き   完成したループアンテナ
本物と同じように収納時に
折り返せるようにした
       全体写真

満足のいく仕上げになった。後はNational panasonicの白文字を入れれば
完璧か?


外観の補修

                            
平成20年2月25日
 

    入手時のRF-8000の外観(張りが著しく劣化している)
    これを取り除かないと表面が粉末状になって落ちてし
    まい周囲を汚してしまう。この劣化はRF-8000に共通し
    た現象である。
   劣化した張りを取り除
   いた後の上面(補修前
  カッティングシートを貼り付
  けた後の上面(補修後

上面の著しく劣化した張りを除去したが、見栄えが悪いため、レザー調のカッティングシート
を100円ショップで購入し紙で型取りをした後でカッティングシートを切り取り貼り付けた。
シートはだめになってもすぐに交換が可能なので便利である。

外部コントロールBOXの制作

                            
平成20年3月9日


バンド切り替えの不具合は完全に復旧したわけではなく、いつも思い通りに切り替えが
できないのは不便を生じるため、このバンド切り替えを外部から制御することができるよ
うに改造した。直接内部の駆動用モーター2個を外部から制御できるようにした。この改
造のためには筐体を分解しなくてはならなかったが意を決して実行した。

       筐体 1
パネル部の内側が汚れてい
たので拭き取るとクリア感を
一段と増すことができた。



       筐体 2
スピーカーの取り付け方を観
ても音響に配慮された構造で
あることが感じ取れる。また
本体内部の取り付け方にも音
響効果を意識したものである
ことが分解行程で感じ取れた。
      内部前面
右上のバンド切り替えボタン
を取り外すと上下の切り替え
用モーターが現れる。
       内部背面
AC電源が使えなかったので
右下のAC電源部を取り出し
て分解してみると内部の35V
2,200μFの電解コンテンサーが
無惨にも破裂していた。交換
完了。
        時計
電解コンデンサーが見える。時間
は正確に刻んでいるが動作時
に若干うなり音が聞こえるため
劣化しているとみられる。音叉
時計といわれるもので、うなり
音が聞こえるのは正常らしい。
バンド切り替えボタンの裏に
ある
回転ドラム選択用のモー
ター部
  外部コントロールBOXと
  RF-8000
     BAND切り替え用
   外部コントロールBOX
外部コントロールBOXには3つのスイッチを設けた。一番左は
上下それぞれ12BANDの回転ドラムを選択するためのスイッチ
でモーターを逆回転させる仕組みが必要であるため、配線を工
夫した。回転ドラムを選択した後、中央の黒いボタンを押すこと
で切り替わるようにした。一番右の黒いボタンを押すと選択した
回転ドラム上の12BANDを更に選択できるようになっている。
2個の黒のボタンは押しているときだけ動作するようになってい
る。この改造では、モーターを元の回路から切り離して直接アク
セスしているので、オリジナルの配線にすぐに戻せるようになっ
ている。RF-8000ではドラムの回転不良が経年経過でほぼ確
実に発生しているようである。この方法は根本的な修理法では
ないが、個人で使用する上では修理リスクが少なく、かつ確実
に受信動作させる方法であると思う。



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