Plamo Linux 3.3 導入日記

この度、Plamo Linux 3.3をノートPCにインストールしてみました。以下にその経過を報告いたします。
私はLinuxはまだ初心者ではありますが、今回の経験?にて、カーネルのコンパイルやネットワークの設定方法など、色々なことが勉強できました。
CLEVO D400Eをご使用の方で、Linuxを始めてみたい、という方の参考として頂ければ幸いです。なお、私もまだ勉強中ですので、本ドキュメントの設定ややり方は、「完璧」ではないことをご承知おきください。

1 環境

  ソフトウェア
  ・Plamo Linux 3.3          ASCII社「Linux Magazine 2003年11月号 付録CD-ROM」を使用

  ハードウェア
  ・DOS/V パラダイス          オリジナルノートPC「Prime Chronos MR Platium White」
  ・本体はCLEVO社のノートPC「D400E」  詳細はhttp://www.clevo.com.tw/products/D400E.asp
  ・CPU                 Pentium 4 2.66GHz
  ・RAM                 DDR SO-DIMM 256MB(PC2100)
  ・HDD                 40GB
  ・VGA                 ATI Radeon 9000
  ・Mouse                PS2 Mouse
  ・PCカード              BUFFALO無線LANカード WLI-PCM-L11 (PCMCIAカード)
  ・USB機器               Logitech社のUSBカメラ Q Cam Pro 4000

2 インストールの前準備

Windows XPとPlamo Linuxのデュアル・ブートとしました。
私が買ったD400EにはWindows XP Home Editionがインストールされて売られていました。しかし私はHome Editionではなく、Professionalが欲しかったので、それを店員さんに伝えると、「では今からProfessionalをインストールしますので、少々お待ち頂くことになりますが」と言われました。私は余り時間が無かったので、Professionalのインストールを自分ですることを伝えると、店員さんは「ではこれからHome Editionを削除します。ハードディスクの先頭の領域を削除するだけですので、すぐに終わります。」と作業を始め、Windowsが起動しない状態となりました。
で、D400Eを家に持ってきて、早速ハードディスクのパーテション設定から始めたのでした。

2.1 パーテションを切る

Windows XP ProfessionalのCD-ROMからD400Eを起動すると、Windows XPのインストールが始まります。インストールが始まってしばらくすると、パーテション設定画面が表示されます。私の場合、ハードディスクには何も入っていませんので、「未使用の領域」 38154MBと表示されました。
「未使用の領域」にてCキーを押して、新しいパーテションを作成します。私の場合、CドライブとDドライブをそれぞれ12002MBずつ作成しました。

C:パーティション1:[未フォーマット] 12002MB(12001MB空き)
D:パーティション2:[未フォーマット] 12002MB(12001MB空き)
未使用の領域              14143MB
未使用の領域              8MB

としました。
次にC:パーティションにカーソル(反転表示)を合わせてEnterを押し、Windows XPをインストールします。なお、後程インストールするPlamo Linuxは、上記の「未使用の領域」 14143MBにインストールします。また、この「未使用の領域」はここではフォーマットする必要はありません。Linuxをインストールするときにフォーマットします。
私の場合は、D400Eをすぐに使ってみたかったので、先ずWindows XPをインストールして動作確認をしました。(Windows XPのインストール方法については省略します)

2.2 BIOSの設定

Linuxをインストールする前に、BIOS画面にてD400Eのハードウェアを確認します。BIOS画面を出すには、D400Eの起動時(電源を入れて文字が数行表示された時)にF2キーを押します。BIOS画面ではカーソルキーとEnterキーで項目を選び、設定を変更します。Linuxのインストール前に確認しておきたいのは以下の項目です。

[Advanced]の画面にて

Advanced Chipset Control
  Chipset Information Menu
   Graphics Aperture:     [64Mb]
   Embedded Modem Device   [Enabled]
   Embedded Audio Device   [Enabled]
   Embedded 1394 Device    [Enabled]

I/O Device Configuration
  Serial port A:        [Enabled]
   Base I/O address:     [3F8]
   Interrupt:         [IRQ 4]
  Serial port B:        [Enabled]
   Mode:           [FIR]
   Base I/O address:     [2F8]
   Interrupt:         [IRQ 3]
   DMA channel:        [DMA 0]
  Parallel port:        [Enabled]
   Mode:           [ECP]
   Base I/O address:     [378]
   Interrupt:         [IRQ 7]
   DMA channel:        [DMA 3]

USB Host Controller:       [Enabled]

私の場合は上記のように設定してあります。このように設定しないと動かない、ということではありませんが、シリアルポートやパラレルポートの割り込み番号は上記のように設定しておいたほうが無難かもしれません。(私はこの設定で上手く動いているので)
設定を変更したら[Exit]画面にてExit Saving Changesを選択して終了します。

3 Plamo Linux 3.3のインストール

3.1 インストーラ起動

いよいよPlamo Linux 3.3のインストールです。
Plamo Linxu 3.3のCD-ROMからノートPCを起動すると、インストーラが起動します。(女のコの絵にはビックリしました)
表示された説明を読むとplamoと入力して日本語版インストーラを使いたいところですが、ダメです。日本語にしてはいけません。D400Eはテキスト画面で漢字表示ができないらしく、日本語にするとその後の作業がずっと真っ暗になって何も表示されません。
ですので、ここでは「英語版インストーラ」を選択します。eplamoと入力してEnterを押します。
次々に文字が表示され、数秒すると、

plamo linux login:

と表示されますので、rootと入力しEnterを押します。すると大きく「PLAMO LINUX」と表示されますので、setupと入力してEnterを押します。

3.2 キーの設定

表示されたKEYMAPでEnterを押すと、CTRLキーの配列を変更できたりします。ここでは何もせずにOKにてEnterキーを押します。

3.3 ハードディスクの設定

表示されたcfdiskにてEnterキーを押すと、どのハードディスクにLinuxをインストールするかを選べます。ハードディスクが一台しか接続されていない場合は、

/dev/hda

にカーソル(反転表示)を合わせてOKにてEnterキーを押します。
するとパーテションの詳細を設定する画面に切り替わります。
ハードディスクの未使用領域がある場合には、Free Spaceと書いてある行が表示されます。私の場合、Free Space 14838.41MBと表示されました。上下キーを使ってここにカーソル(反転表示)を合わせると、画面下部に以下のメニューが表示されます。

[Help] [New] [Print] [Quit] [Units]
[Write]

左右キーを使って[New]にカーソル(反転表示)を合わせEnterを押します。すると、

[Primary] [Logical] [Cancel]

と表示されるので、[Logical]にカーソルを合わせてEnterを押します。すると、

Size ( in MB): 14838.41

と表示されるので、確保したいハードディスクの容量を入力します。私は10000と入力しEnterを押しました。これで約10GB確保したことになります。続いて、

[Beginning] [End] [Cancel]

と表示されるので、[Beginning]にカーソルを合わせてEnterを押します。すると画面には

hda6      Logical Linux      10001.95

と表示されます。ハードディスクにはまだ未使用の領域がありますのでSWAP領域を作成します。SWAP領域とはLinux動作中にメモリが足りなくなったときに、一時的にデータを保存する領域です。SWAP領域は無くてもLinuxは動きますが、SWAP領域があったほうがLinuxの実行速度は速いそうです。
ではSWAP領域を作成します。
Free Spaceの行にカーソルを合わせて再び[New]でEnter、続いて[Logical]でEnterを押します。SWAP領域として確保する容量は内蔵メモリの容量より大きくしておくことが一般的のようです。私のPCは内蔵メモリは256MBですが、将来的なことも考えて(欲張って?)ちょっと多めに512MBとしました。512と入力してEnterを押します。続いて[Beginning]にカーソルを合わせてEnterを押します。
これで、

hda7      Logical Linux      509.97

の行が追加されました。このhda7をSWAP領域とするには、[Type]にカーソルを合わせてEnterを押します。数字とリストが表示されます。この中に「82 Linux swap」とあります。Enterを押すと、Enter filesystem type: 82と表示されますので、そのままEnterを押します。これでSWAP領域ができました。

ハードディスクにはまだ未使用領域がありますので、ここにLinuxのユーザー領域を作成します。
Free Spaceの行にカーソルを合わせて、[New]でEnterを押します。続いて[Logical]でEnterを押します。すると確保する容量を聞いてきますので、表示された容量のままEnterを押します。
これで、

hda8      Logical Linux      4326.50

の行が追加されました。

最後に[Write]にカーソルを合わせてEnterを押すと、「書き込みしても良いですか?」と確認メッセージが表示されますので、yesと入力してEnterを押します。
しばらくすると保存終了のメッセージが表示されます。左右キーで[Quit]にカーソルを合わせてEnterを押します。これで元の青い画面に戻ります。

なお、参考までに私のHDDは以下のようになりました。

hda1  Boot  Primary NTFS      12584.68
hda5      Logical Win95 FAT32   12584.68
hda6      Logical Linux      10001.95
hda7      Logical Linux swap    509.97
hda8      Logical Linux      4326.50

3.4 インストール前の最後の設定

表示されたメニュー項目のinstallにてEnterキーを押すと、いよいよインストール作業を開始します。画面にはHELPからEXITまでの九つの項目が表示されます。ここでは設定の必要なもののみ説明します。

3.4.1 ADDSWAP

ADDSWAPにてEnterを押します。既にSWAPパーティションを設定してあるので、yesにカーソルを合わせてEnterを押します。メッセージが表示されますのでEnterを押します。再びメッセージが表示されますのでYesにカーソルを合わせてEnterを押します。再びメッセージが表示されますのでYesにカーソルを合わせてEnterを押します。するとSWAP領域の作成を始めます。この作業が終わるまでしばらく待ちます。
数分すると終了メッセージが表示されますのでEnterを押します。するとSWAP領域の情報が表示されますのでEnterを押します。メッセージが表示されるのでYesにてEnterを押して、インストールを続けます。
続いてハードディスクの情報が表示されます。先ほど作成したパーテションのhda6というところにLinuxをインストールします。hda6が反転表示されているのを確認してOKにてEnterを押します。
続いて、hda6パーティションをフォーマットします。ここではハードディスクのエラーチェックは行わない「Format」を選んでOKにてEnterを押します。(エラーチェックをする場合は「Check」を選択します)
続いてフォーマットするタイプを選択します。ここではext3を選択して、OKにてEnterを押します。すると画面が変り、フォーマットが始まります。
フォーマットが終わると、再びハードディスク情報が表示されます。今フォーマットしたhda6は(USED)と表示されます。

(USED)      /dev/hda6, LinuxIN, 9767488K
/dev/hda8    LinuxIN, 4225063K
---       (Cancel, return to setup menu)
---       (Cancel, return to setup menu)

まだフォーマットしていないhda8をフォーマットします。上下キーでhda8にカーソル(反転表示)を合わせてOKにてEnterを押します。続いてFormatを選んでEnterを押します。続いてext3を選んでEnterを押します。するとフォーマットが始まります。
フォーマットが終わると、今フォーマットしたhda8をLinuxのどこに割り当てるかを聞いてきます。ここではユーザー領域に割り当てるため、/homeと入力してEnterを押します。
再びハードディスク情報が表示されます。今フォーマットしたhda8は(USED)と表示されます。

(USED)      /dev/hda6, LinuxIN, 9767488K
(USED)      /dev/hda8 LinuxIN, 4225063K
---       (Cancel, return to setup menu)
---       (Cancel, return to setup menu)

上下キーで「---」の項目にカーソル(反転表示)を移動し、OKにてEnterを押します。
再びハードディスク情報が表示されます。

/dev/hda2  1531   4864  26780355+   f  Win95 Ext'd (LBA)
/dev/hda5  1531   3060  12289693+   b  Win95 FAT32
/dev/hda1  *1    1530  12289693+   7  HPFS/NTFS

私の場合は上記のように表示されました。この情報はお使いの環境によって内容が変ってきます。YesにてEnterを押します。
Linuxから参照したいWindowsのハードディスク領域を指定します。私の場合は、WindowsのFAT32領域をLinuxからも見えるようにしたいので、/dev/hda5と入力してEnterを押しました。すると次の画面にてLinuxから参照するときのディレクトリ名を質問されますので、私の場合は /wind と入力してEnterを押しました。すると情報が表示されますので、Enterを押します。
再びハードディスク情報が表示されます。Linuxから参照したいWindowsの領域がまだあれば、同様の手順にて指定します。もう参照したい領域が無ければqを入力してEnterを押します。
これでハードディスク関係の作業は終わりです。

インストールするソフトウェア群を選択します。YesにてEnterを押します。インストールはCD-ROMからしていますので、1を選んでOKにてEnterを押します。続いてCDを検索します。scanを選んでOKにてEnterを押します。CD-ROMが見つかったと表示されますのでEnterを押します。
続いて、インストールの方法を選択します。Plamo(標準インストール)とcustomが表示されます。ここではplamoを選びOKにてEnterを押します。インストールするパッケージを選ぶため、YesにてEnterを押します。

インストールするパッケージを選択します。上下キーでカーソルを動かし、スペースキーで選択/解除します。[X]が表示されているパッケージがインストールされます。私は念のため?に全て選択しました。OKにてEnterを押します。
続いてインストールのタイプを選択します。ここではノートPCを選択します。上下キーでnにカーソル(反転表示)を合わせて、OKにてEnterを押します。
最後の確認です。Yesを選択してEnterを押します。

3.4.2 インストール中


するとインストールが始まり、CD-ROMからハードディスクへファイルがコピーされます。インストールするパッケージにもよりますが、インストールが終わるまでに10分程度かかります。しばらくはお茶でも飲みながら画面を見ていましょう。

ファイルのコピーが終わると、カーネルをどうしましょう?などといった画面が表示されますが、ここではskipを選択して、OKにてEnterを押します。
続いてシステムの設定を行います。

3.4.3 インストール時のシステム設定

System Configurationというタイトルの画面が表示されたら、Yesを選択してEnterを押します。

モデムのリンクを作成しますか? の質問にはNoを選択してOKにてEnterを押します。ただし、モデムを使いたい方はYesを選択して各自設定してください。

Boot Loaderは何にしますか? の質問にはLILOを選択してOKにてEnterを押します。次の画面にてsimpleを選択してOKにてEnterを押します。次の画面にてMBRを選択してOKにてEnterを押します。

続いて使うマウスを選びます。私の場合は、ps2を選択してOKにてEnterを押します。

GPM CONFIGURATIONの画面ではyesを選択してEnterを押します。

ネットワークの設定をしますのでYesを選択してEnterを押します。
ネットワークデバイスが見つかりませんよ、とのメッセージが表示されます。Enterを押します。
Hostnameを入力します。Hostnameは自分のパソコンのネットワーク上での名前です。私は、PC-PEN4NOTEとしました。
ドメイン名を入力します。ここでは何も入力せずにEnterを押します。
IPアドレスをどのように設定するかを選択します。私は手動で設定するので、Fixedを選択しました。次の画面にてIPアドレスを入力します。私は192.168.0.5と入力しました。
次にゲートウェイアドレスを入力します。私の場合は、無線LAN接続先(Air Station)のIPアドレス、192.168.0.1を入力しました。
次にネットマスクを入力します。私は255.255.255.0と入力しました。
次にネームサーバーのIPアドレスを入力しますか?と質問されるので、YesにてEnterを押します。続いてネームサーバーのIPアドレスを入力します。私はbiglobeに加入しているので、202.225.94.247と入力しました。

PCMCIAを設定しますか?と聞かれるので、Yesを選択してEnterを押します。
ネットワーク設定が終了しました、と表示されるので、Enterを押します。

タイムゾーンを選択します。ここではJapanを選択して、OKにてEnterを押します。

最後の設定をします、と表示されるので、Yesを選択してEnterを押します。すると画面に色々と文字が表示されます。画面にNew password: と表示されたら、rootのパスワードを入力します。5〜8文字の英数字を入力します。Re-enter new password: と表示されるのでパスワードをもう一度入力します。

起動フロッピーを作成します。新しいフロッピーディスクを入れて、formatを選択してOKにてEnterを押します。フォーマットしてもいいですね?と聞かれるのでEnterを押します。するとフォーマットが始まります。
フォーマットが終わると、再び同じメニューが表示されます。今度はgrubを選択してOKにてEnterを押します。メッセージが表示されるのでYesにてEnterを押します。すると起動フロッピーが作成されます。
起動フロッピーが作成されると、再び同じメニューが表示されます。今度はcontinueを選択してOKにてEnterを押します。

インストールが終了しました、と表示されます。Enterを押します。
再びメニューが表示されます。EXITを選択してOKにてEnterを押します。
これでインストール作業は終わりです。
それではCD-ROMとフロッピーディスクを抜いて、Linuxを起動してみましょう。Ctrlキー、Altキー、Delキーを同時に押して、PCを再起動します。

4 Linuxの起動

見なれない起動画面が出てきます。これはLILO ( Linux Loader )と言い、Windowsを起動するか、それともLinuxを起動するかを選択します。Linuxを選んでEnterを押します。
Enterが押されると、Plamo Linuxの起動が始まります。画面にたくさんの文字で起動の状態が表示されます。しばらくすると、

Welcome to Linux 2.4.22.
PC-PEN4NOTE login :

と表示されましたでしょうか? 上記のPC-PEN4NOTEというところには、Linuxインストール中にあなたが入力したHostnameが表示されます。私の場合はPC-PEN4NOTEです。
ここまで表示されたのでしたら、まずは第一段階突破です。次の作業として「5 ログイン後の設定」の設定へ進んでください。

4.1 いきなりトラブル発生!?

Welcome to Linux 2.4.22.
PC-PEN4NOTE login :

と表示されず、画面が止まったままになってしまう場合があります。Enterキーを押しても何も反応しません。これはLinuxのカーネルがD400Eの内蔵ハードウェアを正しく認識できなかった場合に発生します。
実は、私もPlamo Linuxの最初のインストール時はこの状態でした。何をどうして良いか全く分からず、とても困ってしまいました。でも大丈夫です。ちょっと大変ですが次から説明する手順に従って作業すれば、Linuxはちゃんと動くようになります。
それにしても、なぜ始めからちゃんと動く場合と、動かない場合があるのでしょうか? これは私の推測でしかありませんが、内蔵ハードウェアの情報をBIOSが正しく認識しているかどうかが原因のようです。ここでいう内蔵ハードウェアとはPCIデバイスのことです。BIOSはパソコンの起動時にPCIデバイスの割り込み番号等をBIOS内部に保存し、それをOSに引き渡す役割があります。このBIOSが保存する情報をESCD ( Extended System Configuration Data ) と言います。Linux起動時にカーネルはこのESCDをBIOSから受け取ろうとしますが、D400Eの場合、「ある設定」をしないと正常に受け取りができないのです。
詳細な説明は割愛しますが、この「ある設定」をすることにより、ちゃんとLinuxが起動できるようになります。それでは頑張って作業を進めましょう。

4.2 止まらないようにLinuxを起動

止まってしまったLinuxは電源ボタンで電源を切るしかありませんので、一度電源を切ります。そして再び電源を入れて、LILO画面が表示されたら、Linuxのところにカーソル(反転表示)を合わせて、Tabキーを押してください。すると何やら文字が現れますので、

linux pci=off

と入力してEnterを押してください。(ここで注意するのが、=は普通には入力できません。=は^キーで入力します)
ここで入力した文字は、Linuxの起動オプションとしてカーネルへ指示されます。上記の場合は「PCIデバイスはありませんよ」という指示です。これによりカーネルはPCIデバイスは無いものとみなして起動を進めます。なお、起動オプションは他にもありますので、以下を参考にしてください。
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/BootPrompt-HOWTO.html#toc4"

起動が順調に進むと、

Welcome to Linux 2.4.22.
PC-PEN4NOTE login :

と表示されます。無事に(と言ってもPCIデバイスは使えませんが)Linuxが起動しました。

5 ログイン後の設定

Linuxが起動したらrootでログインします。

Welcome to Linux 2.4.22.
PC-PEN4NOTE login : root
Password : ********

Passwordはインストール時に入力したrootのパスワードです。ログインしたら、以下を順次設定します。

5.1 X-Windowの設定

LinuxでX-Windowを使うには、まず設定が必要です。xf86configと入力してEnterを押します。
すると英語で説明が表示されますので、Enterを押します。

まず使うマウスを選択します。ここではAutoを選択しますので、1を押してEnterです。続いて2ボタンマウスで3ボタンマウスをエミュレートするか?と質問されますので、yを押してEnterです。続いてマウスデバイスの名前を指定されますが、Enterのみ押します。

続いて、キーボードを選択します。ここでは11 Japanese 106-keyを選択します。11と押してEnterです。

続いて国を選択します。最初のページは1から18の国が表示されます。日本は無いのでEnterのみ押します。すると19から36が表示されます。日本は無いのでEnterのみ押します。すると41 Japaneseが表示されます。41と入力してEnterです。
すると何やら質問されますがEnterのみ押します。
すると何やら質問されますがnと押してEnterです。

続いて画面表示を設定します。説明が表示されますのでEnterを押します。すると、1から11まで画面の解像度や水平同期信号の値などが表示されます。ここでは10と入力してEnterを押します。続いて垂直同期信号を選択します。ここでは4を入力してEnterを押します。続いてモニタ(ディスプレイ)の名前を指定します。ここではEnterのみ押します。

続いてビデオカードを選択します。ビデオカードの一覧を表示しますか?と質問されるので、yesと押してEnterを押します。すると0から17までのビデオカードのリストが表示されます。ここでは6と押してEnterを押します。するとRadeonカードが選択されました、と表示されるのでEnterを押します。続いてビデオメモリの容量を選択します。ここでは9と押してEnterを押します。続いてビデオカードの名前を指定します。ここではEnterのみ押します。続いて表示画面の解像度と色数を設定します。まずは3を入力してEnterを押します。すると1からdまでのリストが表示されます。ここではd432と入力してEnterを押します。すると、仮想画面を使いますか?と質問されますのでyと押してEnterを押します。すると再び先ほどの画面に戻ります。ここでは4を押してEnterを押します。すると色数の初期設定値を質問されますので、5と入力してEnterを押します。

最後に、設定を保存しても良いですか?と質問されますので、yと押してEnterを押します。これでX-Windowの設定が終わりました。では早速X-Windowを起動してみましょう。

startx

と入力してEnterを押すと、一瞬画面が消えて、グラフィカルな画面が表示されます。
なお、インストールしたPlamo Linuxでは、rootでX-Windowを立ち上げると、毎回「新しいユーザーを作りましょう」との画面が出ます。必要であれば、一般ユーザーを作成しておくと良いでしょう。

5.2 カーネルのコンパイル

インストールしたままのPlamo Linux 3.3では残念ながらD400Eに内蔵のUSBやサウンドカードが使えないようです。また、Linux起動時に止まってしまった場合(起動オプションであるlinux pci=offを使わないと起動しない場合)も内蔵のPCI機器は使えないままとなっています。
これはインストールしたばかりのカーネルがD400E内蔵ハードウェアを認識できていないためです。そこでカーネルを再構築(コンパイル)して内蔵ハードウェアに対応できるようにします。
まず、Linuxを起動したら、rootでログインしてください。次に、

startx

でX-Windowを起動します。rootでX-Windowを起動すると必ず「新しいユーザーを作りましょう」というウィンドウが表示されますが、ここではキャンセルを押して無視してください。
そして表示されたコンソールにて、

cd /usr/src/linux

と入力してLinuxのソースプログラムが置いてあるディレクトリに移動します。以後は全てこのディレクトリで作業します。
まず最初にカーネルの改定番号を記入します。なお、ここで使うテキストエディタviの使い方はこちらを参照下さい。

vi Makefile

を実行して、Makefileの4行目に-1と書き加えます。

EXTRAVERSION = -1 (-1を書き加える)

そしてファイルを保存してviを終了します。

次に、カーネルの設定を変更するために次のコマンドを入力します。

make xconfig

すると、画面に英語の文字ばかりのウィンドウが表示されます。




これはカーネルを設定するツールです。一つひとつの項目を設定して、D400Eに適したカーネルに仕上げます。なお、項目が沢山ありますので、ここでは操作する項目を最低限に絞って作業を進めます。

設定項目

変更前

変更後

Processor type and features

 

Processor family

Pentium-III/Celeron

Pentium 4

 

MTRR ( Memory Type Range Register ) support

N

Y

 

Symmetric multi-processing support

Y

N

         

General setup

 

PCMCMA/CardBus support

     
   

i8235 compatible bridge support

N

Y

 

System V IPC

Y

N

 

ACPI Support

     
   

ACPI Support

N

Y

         

ATA/IDE/MFM/RLL support

 

IDE, ATA and ATAPI Block devices

     
   

Intel PIIXn chipsets support

Y

N

   

RZ1000 chipset bugfix/support

Y

N

   

SiS5513 chipset support

N

Y

         

SCSI support

 

SCSI support

Y

N

         

Network device support

 

Ethernet ( 10 or 100Mbit )

     
   

RealTek RTL-8139 PCI Fast Ethernet Adapter

N

Y

     

Use PIO instead of MMIO

N

Y

     

Support for uncommon RTL-8139

N

Y

     

Support for older RTL-8129/8130

N

Y

     

Use older RX-reset method

N

Y

 

Wireless LAN ( non-hamradio )

     
   

Wireless LAN ( non-hamredio )

N

Y

   

Harmes chipset 802.11b support

N

Y

   

Harmes PCMCIA card support

N

Y

 

PCMCIA network device support

     
   

AT&T/Lucent Wavelan wireless support

N

Y

         

Input core support

 

Input core support

N

Y

 

Mouse support

N

Y

         

Multimedia devices

 

Video For Linux

N

Y

   

V4L information in proc filesystem

N

Y

         

File systems

 

Ext3 journalling file system support

N

Y

 

DOS FAT fs support

N

Y

 

MSDOS fs support

N

Y

 

UMSDOS: Unix-like file system on top of standard MSDOS fs

N

Y

 

VFAT ( Windows-95 ) fs support

N

Y

 

NTFS file system support ( read only )

N

Y

 

Native Language Support

     
   

Japanese charsets ( Shift-JIS, EUC-JP )

N

Y

         

Sound

 

Creative Ensoniq Audio PCI 97 ( ES1371 )

Y

N

 

Intel ICH(i8xx), Sis 7012, Nvidia nForce Audio or AMD 768/811x

N

Y

         

USB

 

UHCI Alternate Driver (JE) support

Y

N

 

OHCI ( Compaq, iMacs, OPTi, SiS, Ali,) support

N

Y

 

USB Audio support

N

Y

 

EMI 2|6 USB Audio interface support

N

Y

 

USB Human Interface Device (full HID) support

N

Y

 

HID input layer support

N

Y

 

USB Philips Cameras

N

Y



上記のように設定を書き換えたら、Save and Exitのボタンをクリックして、OKをクリックします。
上記の表は、私が使っている無線LANカード(WLI-PCM-L11)とUSB機器(Q Cam Pro 4000)を含めた設定です。これらの機器を使っていないようでしたら、設定は「N」のままで良いでしょう。

カーネル設定が終わると、/usr/src/linuxのディレクトリに、.configというファイルが作成されます。このファイルがカーネルを再構築する時の設定ファイルになります。参考までに私の.configファイルはこちらにありますので、ご自由にお使い下さい。
続いてカーネルのコンパイルですが、その前に以下のコマンドを実行してください。

mkdir /etc/lilo

これで、/etcにliloというディレクトリを作成しておきます。

では、カーネルのコンパイルです。以下のコマンドを一つ一つ実行します。コマンドを一つ実行するたびにコンソールに激しく文字が表示されます。

make dep
make clean
make bzImage
make modules
make modules_install
make install
depmod -a

これでコンパイルとインストールが終わりました。X-Windowを終了して、Linuxを再起動してみてください。Linuxの再起動はX-Windowを終了した後(グラフィカルな画面から抜けたら)、CtrlキーとAltキーとDelキーを同時に押します。

5.3 無線LANの設定

私はBUFFALO社のWLI-PCM-L11という無線LANカードを使っています。そこで、このカードが使えるようにPCMCIAの設定をします。以下は全てrootでログインして作業します。

5.3.1 config.optsファイルの設定

config.optsファイルは/etc/pcmciaにあります。viなどのテキストエディタを使ってこのファイルを編集します。

vi /etc/pcmcia/config.opts

編集する部分は以下の二箇所です。

23行目
 #exclude irq3
先頭の#を消して、
exclude irq3
とする。

39行目
module "ray_cs" opts "essid=ADHOC_ESSID hop_dwell=128 beacon_period=256 translate=1"
の先頭に#を追加して、
#module "ray_cs" opts "essid=ADHOC_ESSID hop_dwell=128 beacon_period=256 translate=1"
とする。

これでファイルを保存して、Linuxを再起動します。
Linuxが起動した後、無線LANカードを挿入すると、小さな音で「ピ、ピ」とブザーが二回鳴ってカードが認識されます。

私は無線LANカード(WLI-PCM-L11)しか持っていないのですが、これ以外のカードを使うには、使いたいカードに合わせてカーネル設定を変更し、再コンパイルする必要があります。「4.5 カーネルのコンパイル」を参考にしてご自分でトライしてみてください。
なお、カードが上手く認識されないなどの問題が発生したときは、dmesgやlspcilsmodといったコマンドが役に立つでしょう。/var/log/messagesファイルの内容を確認することも良いかもしれません。

5.4 ネットワークの設定

ネットワークはLinuxのインストール中に設定したので、特に何もせずに使えるはずです。私の場合も無線LANカードが正しく認識できたら、何もせずにネットワークが使えるようになりました。MozillaでWebも見られます。
もしもネットワークに接続できないなどの問題が発生したときは、iwconfigやifconfigpingrouteといったコマンドが役に立つでしょう。

5.5 無線LANではなく、有線LANを使う場合

CLEVO D400Eには標準で100MのLANコネクタが用意されています。これを使うには次のようにします。
Rootでログインして、ifconfig -aを実行すると、eth0というインタフェースが表示されるはずです。これが有線LANのインタフェースで、これを次のように設定すればLANが使えるようになります。

ifconfig eth0 up
ifconfig eth0 192.168.0.5
route add -net default gw 192.168.0.1 metric 0 netmask 0.0.0.0 eth 0

上記では、まず一つ目のifconfigでeth0インタフェースを有効にします。次のifconfigでeth0インタフェースにIPアドレスを割り当てます。そしてrouteでeth0が外へ出て行くときのルート(ゲートウェイのIPアドレス)を指定します。

なお、eth0やゲートウェイのIPアドレスはご自分の環境に合った設定をしてください。上記の値は一例です。

これでネットワークが使えるようになります。

6 最後に

思考錯誤をしつつ、やっと動くようになったLinuxですが、色々悩んだお陰?で、少しLinuxに詳しくなった気分です。今後はRed Hatのインストールも挑戦してみようと思います。今までの手順を踏めば、たぶん問題なくインストールできると思うのですが・・・たぶん。機会がありましたら報告いたします。



7 続き情報 AirH"を使ってみる(PPPの設定とAirH"の導入)

さて続きです。このたび、思い切ってAirH"を導入してみました。購入したのはホンダエレクトロン社製のAH-H403Cです。WebでLinux関連のページを探してみると、意外と簡単に使えそうでしたので、私も挑戦してみました。(やはり簡単でした)

7.1 カーネルの再構築

AirH"を使うには二つのモジュールが必要です。一つはAirH"カード(AH-H403C)を使うためのモジュールです。これは特別なものではなく、一般的にLinuxのパッケージには含まれているようです。このモジュールは、serial_cs と言います。make xconfig等を使って、カーネルにモジュールを組み込みます。カーネル構築のやり方は前章を参照してください。設定項目は下記の通りです。

Character devices → PCMCIA character devices → PCMCIA serial device support にてm(module)を選択

次に、前回のカーネル構築でカーネルに組み込んでしまった無線LANをモジュール化します。

Network device support → Wireless LAN(non-hamradio) → Hermes chipset 802.11b support (Orinoco/Prism2/Symbol) にてm(module)を選択
Network device support → Wireless LAN(non-hamradio) → Hermes PCMCIA card support にてm(module)を選択
Network device support → PCMCIA network device support → Aviator/Raytheon 2.4MHz wireless support にてm(module)を選択
Network device support → PCMCIA network device support → AT&TLucent Wavelan wireless support にてm(module)を選択

続いてPPP(point-to-point protocol)を組み込みます。

Network device support → PPP (point-to-point protocol) support にてyを選択
Network device support → PPP support for async serial ports にてyを選択
Network device support → PPP support for sync tty ports にてyを選択
Network device support → PPP Deflate compression にてyを選択
Network device support → PPP BSD-Compress compression にてyを選択

これらはyではなくmでも良いのかもしれません。試していませんが・・・。

設定が終わったらカーネルのコンパイルです。viエディタなどで、MakefileのEXTRAVERSIONの行に適当な番号をつけておいてください。カーネルのコンパイルの手順は前章を参照してください。
コンパイルが無事に終わったら、再起動します。再起動したとき、ブートの途中でLinuxがハングアップしてしまうことがあります。この場合はAirH"カードをPCMCIAスロットに挿した状態でもう一度起動してみてください。これで無事にブートできるようになります。

7.2 AirH"カードの確認

Linuxが正常に起動し、AirH"カードをPCMCIAスロットに挿すと、ピピと小さな音が2回鳴るはずです。また、rootになって、dmesgコマンドを実行すると、

ttyS02 at port 0x03e8 (irq=5) is a TI16750

といったような1行が表示されるはずです。ここで表示された ttyS02 という値は、次のPPPの設定で使いますので覚えておいてください。

7.3 PPPの設定

AirH"でインターネットに接続するには、ダイヤルアップの設定が必要です。設定は次のようにします。

mkdir /etc/ppp

/usr/sbin/pppsetup

この文字が見えますか? Can you read Japanese chars on this term ? [Y/n] Y
Japanese mode

プロバイダに登録しているユーザー名は?: ****** ← 自分のIDを入力します

******のパスワードは? ******          ← 自分のパスワードを入力します

プロバイダのドメイン名は? ******        ← 自分が使っているISPの名称を入力します

プロバイダのネームサーバーのIPアドレスは? ***.***.***.***  ← 自分のISPのDNSアドレスを入力します

接続先の電話番号は? **********         ← ISPから提供されているAirH"の電話番号を入力します

接続先のユーザー認証法は?:(デフォルト:2)
1:ログイン認証 ( login: と、passwd: を聞いてくるタイプ )
2:PAP 認証 ( login 直後から PPP でやりとりするタイプ )

これは自分のISPの認証方法と合わせる必要があるかもしれません。私は2でした。

PPP 起動スクリプトの名前は? ( デフォルト: ppp-on ) ← 何も入力しないでリターン

これで/etc/ppp/以下に、pap-secretsとppp-on-dialerという設定ファイルができました。
それともう一つの設定ファイルが、/usr/sbin/にppp-onというファイルができます。このファイルは一箇所だけ修正が必要です。viエディタなどで以下のように修正します。

vi /usr/sbin/ppp-on

2行目:  exec /usr/sbin/pppd debug lock modem crtscts /dev/modem 115200 \

ここの /dev/modem を、/dev/ttyS2 と書きかえる。この ttyS2 とは、上記でdmesgコマンドで表示された、ttyS02から 0 を抜いたものです。
さぁ、これでAirH"が使えるようになりました。

7.4 AirH"を使ってみる

それではAirH"でダイヤルアップしてみましょう。ダイヤルアップするには以下のコマンドを使います。

ppp-on

これでAirH"カードのM-LEDが点灯するはずです。もし上手くいかないようでしたら、/var/log/message ファイルの内容を確認するなどしてみてください。
ダイヤルアップ後はAirH"を通じてネットスケープなどが使えるようになります。

ダイヤルアップを切断するには、以下のようにします。

ps -aux

と、コマンドを実行します。そして表示された一覧から、/usr/sbin/pppd と書かれている1行を探します。この行の左から2番目に番号がついていますが、これは、pppd のプロセス番号というものです。表示された一例を以下に示します。

root 590 0.0 0.3 1700 792 ttyS2 S 11:37 0:00 /usr/sbin/pppd debug ...........

この例では 590 がプロセス番号になります。このプロセスを終了するには以下のようにします。

kill 590

これでダイヤルアップが切断されました。正しくダイヤルアップを切断しないと、ずっと電話が繋がったままの状態となり、DDIポケットから予期せぬ接続料金を請求されてしまうことがありますので注意しましょう。