トップページ → 治療体験Q＆A目次 → 上下顎同時骨切り術編
大学2年の春休みです。
約1ヶ月弱です。
日を分けて1日200ml×5日＝計1000mlの血を採りました。 でも、結局手術中に血が足りなくて一般の血液も輸血したのでした。 どんだけ出血したんだ…。
朝8時30分から夜の9時までの約12時間かかりました。 予定の時間よりもだいぶ送れたため、家族はだいぶ待ち疲れたらしいです。
術後の痛みはほとんどありませんでした。 ただ、顎間固定で口が開けられないので息苦しいのが辛かったです。
すげ〜腫れました、びっくりするくらい。 もともと面長の顔なんですけど、術後は完全にアンパンマンになってました。 あまりにおもしろかったので、術後は毎日顔の写真を撮って 腫れが引いていく様子を記録していました。 もし機会があればお見せしたいですね。下手なホラー写真より怖いと思います。 結局腫れが完全に引くまでに3ヶ月近くかかりました。
手術後口周辺が痺れていて、 よだれがダラ〜ッと垂れていても気付かないくらいに、 全く感覚がありませんでした。 この痺れの感覚は今まで経験したことが無かったので、 結構不安になりましたね。 日に日に痺れている範囲が狭くなったんですが、 完全に痺れがなくなるまで2ヶ月近くかかりました。
入院中は、口が開かないようにブラケットにゴムをかけて固定をしました。 といっても、固定が外れれば口は開くかと思いきや、 自分の口ではないかのごとく、少ししか開きませんでしたが…。
退院後は口を開くリハビリ （装置を口の中に入れ、装置のネジを回してキリキリと口を開けていく）をしたんですが、 これがすごく痛くて、リハビリの度に背中にビッショリ汗をかいていました。 先生はおもしろがってネジを回してるんですが、 こっちはそれどころじゃねー！！ 一生忘れないぞ、覚えてやがれ！（笑
リハビリが始まってからは徐々に開くようになって、 術後2ヶ月後くらいには普通にご飯を食べられるくらいになりました。
術後10日程度は鼻からのチューブで流動食（エンシュア・リキッド）を入れました。
その後、鼻のチューブが抜けると今度はそのエンシュアを口から飲んだのですが、
これが甘くて恐ろしいほど不味い！（コーヒー味というのも試したのですが、まったりとした甘さで…涙）
結局、ほとんど飲むことができず、
こっそり流しに捨てては、看護師さんに「全部飲みました。」と嘘の報告をしていました。
（良い子のみなさんはマネしてはいけませんよ！）
どうしても流動食は飲めなかったので、予定を早めてすぐに次の段階、ミキサー食というのに進みました。 みんなと同じ病院食をミキサーにかけるのですが、 …いろんな食事を混ぜてミキサーにかけるので味の方向性を見失っていて…やっぱり不味い！
ミキサー食なんか食えるか！という私のわがままで、
これまた予定を早めて次の段階、刻み食というのに進みました。
これは病院食を細かく刻んで出してもらうので、味は普通の食事と同じで、
ようやくちゃんと食べることができました。
ただ、口が思うようには動かず噛めないので、
舌を使ってほぐす感じで食べてました。
だから、食事のたびに疲れるのと、
かなり時間をかけて食べるというのが苦労した点でしょうか。
退院後しばらく、朝飯・夕飯は家の食事を刻んで出してもらいました。 昼は大学での食事となるわけですが、 医師からエンシュアを飲むようにと言われていたものの、 当然（？）従うつもりなんかは更々なくて、 飲むカロリーメイトを飲んでいました。
術後2ヶ月後には口もかなり動くようになっていて、 普通のご飯を食べられるまでになりました。
今は腫れも無いし、痺れも無いし、口もしっかり開くしで問題は全く無いです。
術後、色々と苦労したところはありましたが、 腫れのひいた自分の横顔を見て、 「手術して良かったな〜」というのが正直な気持ちです。 噛み合わせもかなり改善されましたしね。