矯正歯科
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口唇口蓋裂の治療とは →
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口唇口蓋裂がある場合、上顎の発育が良くなかったり、裂があった影響で歯の生え方に異常があることが多いです。
そこで、噛み合わせを正常にしたり、顔のバランスを整えたりするために、矯正治療が行われることがあります。
一般的には、学童期から治療が開始し、10年近く治療が続くことが多いようです。
口唇口蓋裂がある場合の歯列矯正は、一般の患者の場合とは以下のような違いがあります。
- 各患者によって状態が大きく異なる。
それぞれの患者の状態に応じて、適切な時期に適切な治療を行う必要があります。
- 一般の患者に比べて複雑な処置が必要。
口唇口蓋裂があると、歯の数・形・大きさ・生える位置などに異常があることが多いです。
また、顎裂があると、そこへの歯の移動が制限されてしまいます。
このことから、矯正治療は複雑になりがちであると言われています。
- チームアプローチの必要がある。
口唇口蓋裂がある場合、言語治療、顎裂部への骨移植、顎矯正、補綴治療などが行われる可能性があるため、
各科と連携をとって治療にあたる必要があります。
矯正治療の時期は、患者さんの状態や発育の程度、医師の考え方によって異なりますが、
一般的には以下のように分けられます。(年齢は目安です。)
- 乳歯列期(3〜6歳頃)。
著しい反対咬合がある場合などには、この時期から治療が始まることがあります。
装置を装着して、上顎を前に出したり、上顎を広げたりする治療が、約1年程度行われるようです。
- 混合歯列期(7〜11歳頃)。
永久歯が生えてきますが、反対咬合になっていたり、
裂の近くの歯(上顎中切歯・側切歯)の生え方に異常があることが多いです。
そこで、装置を使って上顎を前に出したり、下顎を後退させたり、
あるいは部分的に歯の矯正を行ったりすることがあるようです。
また、顎裂部の骨移植へ向けての準備も行われます。
- 永久歯列期(12歳頃〜)。
永久歯が生え揃ってくると、最終的な噛み合わせを目標に、マルチブラケット装置を用いた治療が行われます。
この時期には多くの歯に装置が付くため、虫歯にならないよう歯磨きに注意しましょう。
- 矯正治療終了後。
矯正された歯や顎の後戻りを防ぐために保定が行われます。
また、歯の無い部分があれば、インプラントやブリッジ、入れ歯などを入れます(補綴治療)。
矯正治療を行っても噛み合わせに問題がある場合、術前矯正→顎の骨切り術→術後矯正という流れで、
外科的矯正治療を行うことがあります。
※永久歯の名称
真ん中から外へ向かって、中切歯・側切歯・犬歯・第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯・第二大臼歯、
それが左上・右上・左下・右下と4つあります。
番号で呼ぶこともあって、真ん中から1番、2番…7番、です。
ちなみに、親知らずは第三大臼歯(8番)と言います。
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鼻まゆげ
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